月ヶ瀬梅林お花見ツーリング(奈良 月ヶ瀬梅渓)

月ヶ瀬梅渓 旅・ツーリング
月ヶ瀬梅渓

東京では異例の早さで桜が開花した様ですが、関西でもすっかり春の陽気を感じる日々が続き、いよいよ本格的なバイクシーズンの到来を感じます。

先週末も天気が良く暖かい日だったので、バイクに乗って春らしい場所に行きたいと思い色々調べてみると、今ちょうど奈良県の月ヶ瀬梅渓が梅まつりの期間中(今年2023年は2月12日~3月26日)で、さらにそこの梅林が見頃を迎えているという事がわかりました。

距離的にも滋賀から十分日帰りで行って来れる距離なので、早速準備をして月ヶ瀬までツーリングをする事にしました。

駐車場・月ヶ瀬梅渓入口付近

出発前に、現地でバイクを停める駐車場があるか確認したところ、月ヶ瀬梅渓周辺に点在する公共や民間の駐車場のどこかに停める事になる様です。

色々と調べた結果、駐車スペースがそこそこありそうな行政センター前駐車場に決めました。

自宅を出発してこの駐車場に到着したのはAM9時半ぐらいでしたが、既に結構な台数の車で埋まっていました。お昼頃になると満車になりそうな勢いです。

駐車料金の案内板によると普通の乗用車(小型車)であれば一日700円の様です。案内板には表記がありませんでしたが、係の方によると二輪の場合は一日300円という事でした。(2023年3月時点)

案内された一画にバイクを停めると係の方が料金徴収に来るので、そこで料金を前払いします。

行政センター前駐車場

駐車場からしばらく歩くと、「名勝 月瀬梅林」と書かれた石柱が立っていました。

大正11年にはここが名勝地に指定されていたそうで、観光地としての歴史も相当古い様です。石柱のすぐそばに建っている老舗商店の建物もそれを物語っています。

月ヶ瀬梅渓入口付近(石柱・小谷商店)

この老舗のオーラを放っているのは「小谷商店」というお店で、月瀬漬という梅を砂糖で付けたお菓子やソフトクリームを売っていました。

何気にこのお店の前を通り過ぎようとすると、奥の中庭の方に見事に枝垂れた梅の木がチラッと見えたので、思わず立ち止まってしまいました。

月ヶ瀬梅渓入口付近(石柱・小谷商店)

近くまで行って眺めてみると、本当に見事なしだれ梅です。まだ序盤ですが、いきなり素晴らしい物を見させていただきました。

小谷商店のしだれ梅

しだれ梅を後にして先に進むと、ここからスタートと言わんばかりに歓迎の看板が立っていました。

プロローグのしだれ梅が豪華すぎたので、本編のハードルが相当上がった事に若干の不安を感じつつ先に進みます。

月ヶ瀬梅渓入口付近

一目八景・帆浦梅林付近

入口から結構な上り坂を上ったり、茶店の前を通り過ぎたりしながらしばらく歩くと、だんだんと景色が開けてきます。

展望台の様になっている場所があったので、ちょっと立ち寄ってみる事にします。

月ヶ瀬梅渓入口~一目八景付近

ここは「一目八景(ひとめはっけい)」というビュースポットで、月ヶ瀬梅渓の見所の一つの様です。

一目八景

改めて景色を眺めてみると、梅林と五月川(名張川)の渓谷がコラボする素晴らしいものでした。梅林と渓谷の組み合わせというのも聞いたことが無く、この場所ならではの景色だと思います。

一目八景からの景色

この斜面に広がっている梅林は「帆浦梅林」と名付けられており、今歩いている散策路の区間はこの梅林に沿って伸びています。

更に先に進むと、所々見晴らしの良いポイントに茶店のお座敷席が設置されており、梅林と渓谷を眺めながら食事やお酒を楽しんでいるお客が見られました。

こんな絶景を前にしたら、さぞかし食事やお酒も進むと思います。私もバイクでの移動でなければ絶対にここで一杯やっていた自信があります。

一目八景・帆浦梅林付近の茶店(梅古庵)

途中のお店でご当地の産物などを眺めながらブラブラと歩いていると、再び展望台の様な場所があったので、少し立ち止まって眺めてみる事にします。

一目八景・帆浦梅林付近の茶店・展望台

先ほどの一目八景と同じ様な景色ですが、梅の花が紅白揃っており、一目八景に更なる彩りを加えた様な感じです。個人的にはこちらの方が好みの景色です。

一目八景付近の展望台からの景色

食事(うぐいす茶屋)

眺めの良さそうな茶店を見つけたので、中でお茶でもしようと思って入ろうとした所、残念ながらそのお店はまだ営業開始前で準備中との事でした。この時まだAM10時台だったため、まだ営業していないお店ある様です。

仕方なく先の方へしばらく歩くと、店先を見事な梅の木で飾られた茶店が見えてきました。

一目八景・帆浦梅林付近の茶店(帆浦茶屋・うぐいす茶屋)

お店の看板には「うぐいす茶屋」と書いてあり、店の奥を覗いてみるとなかなか眺めが良さそうなお店です。営業は既に開始している様ですが、まだ早い時間のためかほとんどお客がいません。

これはちょうど良いと思い、早速この茶店に入る事にしました。

席も選び放題だったので、眺めの良いお座敷席の一つを陣取る事にしました。

うぐいす茶屋

飲み物だけでちょっと休憩するつもりでしたが、眺めも良く店員さんも良い感じだったため、食事でもしないと若干申し訳ない気持ちになってしまい、軽く何か食べる事にしました。

メニューを眺めて軽そうな食事を探してみると、うどんあたりが良さそうです。うどんの中から、おすすめの印がついていた「梅うどん」(700円)を注文しました。(2023年3月時点の価格)

しばらく待つと梅うどんが運ばれてきました。見た目はきれいな色どりで美味しそうです。

早速食べてみた感想ですが、うどんとしては至って普通の味でした。梅の要素は上に乗っている梅干しのみで、特にうどんに梅肉が練り込まれていたり、おつゆに梅のエキスが溶け込んでいるといった事はなさそうです。

ただ、梅干し自体は市販の物より美味しく感じたので、梅林ならではの雰囲気を味わうメニューとしてはアリだと思いました。

うぐいす茶屋(梅うどん)

月ヶ瀬梅林公園(品種園)付近

うぐいす茶屋を出て再び散策コースを歩き始めると、徐々に人が増えて来たのか途中にある茶店や売店も徐々に混み合ってきた様です。

途中、月ヶ瀬梅林公園まで180mと書かれた案内板があったので、次はそこを目指す事にしました。

月ヶ瀬梅林公園付近景色・茶店(梅遊茶屋)

案内板の所から更に進んで行くと、赤い橋のある付近の右手に公園の入口らしき場所が見えてきました。

月ヶ瀬梅林公園付近景色・売店(かおり屋)

梅林公園南口と書かれた杭が立っているため、ここから公園に入ってみる事にします。

この公園は様々な品種の梅の木が植えられているそうです、そのためか、「品種園」と書かれた石碑もありました。

月ヶ瀬梅林公園(品種園)南口付近

石碑の近くに、ひときわ目立つ立派なしだれ梅がありました。序盤に見た小谷商店のものより幅がある様に感じます。

月ヶ瀬梅林公園 品種園石碑付近のしだれ梅

梅林公園の中をぐるぐると回ってみると確かに色々なタイプの梅の木があるので見ていて飽きないです。レジャーシートを敷いて楽しそうに食事をしている団体もいて、まさにお花見といった風景です。

月ヶ瀬梅林公園
月ヶ瀬梅林公園(梅の花)

公園内に展望台があったので、ちょっと登ってみました。

なかなか良い眺めですが、向かいに展望台より高くなっている高台があるので、そちらに登った方が眺めが良さそうです。後で登ってみようと思います。

月ヶ瀬梅林公園 展望台付近・展望台からの景色

展望台を降り、近くにあった公園の案内板に描かれた地図で現在地を確認してみます。

地図右端の方に先ほどバイクを停めた行政センター前の駐車場があり、現在地が地図の左端に近い場所なので結構歩いて来た様です。

目ぼしい所でまだ行ってない場所は、現在地より更に左側の天神神社と天神梅林という所です。先ほど展望台から見えた高台に登った後に、そちらの方に向かう事にしました。

月ヶ瀬梅林公園 案内板

まずは高台の階段を上ります。

上っている間、高台の中腹で振り返ってみるとやはり良い景色でした。レジャーシートを広げてお弁当を食べている人たちがいましたが、眺めがよく気持ちよさそうです。

月ヶ瀬梅林公園 高台

更に上って行き、高台の頂上から景色を見渡してみると公園内が一望でき、パッチワークの様に広がる梅林が本当に素晴らしいです。

月ヶ瀬梅林公園 高台からの景色

天神神社・梅の里ふれあい館付近

梅林の景色を堪能した後、高台を南の方から下り、梅林公園南口付近で見た赤い橋を渡り、天神神社の方へ歩いて行きます。

程なくして石造りの鳥居が見えてきました。ここが天神神社の様です。

参拝をしてから神社の裏手に見晴らしの良さそうな一画が見えたので、そちらの方へ行ってみます。

天神神社・梅の里ふれあい館付近

こちらからの眺めもなかなかのものです。梅の木越しに見える五月川と、そこに架かる赤い鉄橋で構成された景色はとても風情があります。

天神社付近から五月川の眺め

天神梅林付近

天神神社からしばらく進んだ所に美晴荘と書かれた建物が何件か立ち並ぶ一画があります。このお店は複数の業態を持っている様です。

最初に茶店の建物が現れますが、ここはなかなか眺めが良さそうなお店です。その向かいに旅館の建物があり、少し進んだ所にぼたん鍋と大きく書かれた看板のある料亭の建物が現れます。

二千円ちょっとの「ぼたん定食」にちょっと惹かれましたが、結構待つ事になりそうだったので、今回は諦めました。

美晴荘

美晴荘の一画を過ぎると、右側に梅林が見えてきます。これが天神梅林の様です。

天神梅林

こちらの梅林も素晴らしいです。目の前一面に広がる梅林は圧巻です。

先ほど、入口付近でいきなり見事なしだれ梅を見てハードルが上がってしまい、若干心配になったと書きましたが、全く心配無用でした。次から次へと前を凌ぐ景色が現れるので、全く飽きる事がありません。

天神梅林

梅林公園北口付近

天神梅林を見ながら北に向かって歩いて行くとお土産等を販売する月ヶ瀬梅香庵というお店が見えてきました。このお店の裏手には何と茶畑が広がっており、思いがけず緑の絨毯の様に広がる綺麗な茶畑の風景を見る事ができました。

茶畑を通り過ぎると、梅林公園の北口まで来ました。これより先は特に見所がなさそうなので、北口から再び梅林公園に入り、折り返して駐車場に戻る事にしました。

月ヶ瀬梅香庵・茶畑・梅林公園北口付近

北口から梅林公園に入ろうと歩を進めると、最後の最後にまた絶景が広がっていました。

目の前に広がるこの美しい公園内を再び通り、最初に通ってきた月ヶ瀬梅渓の入口まで戻る事にします。

月ヶ瀬梅林公園北口からの景色

月ヶ瀬梅渓入口付近(帰り)

来た道を戻る途中、来る時よりも明らかに人が増えているのを感じました。茶店によってはちょっとした行列ができていたり、眺めの良い場所に設置した外の座敷は満席の大盛況です。

来る時はじっくり時間をかけて歩きましたが、帰りは立ち止まらずに歩いたのであっという間に月ヶ瀬梅渓の入口まで戻ってきました。

来る時に見える側には「ようこそ」と書かれた側の看板も、帰る時に見える側は「またのお越しをお待ちしています」と書かれています。

ぼたん鍋を食べたり、梅林を肴にゆっくりお酒の飲みたいとか、まだやり残した事があるので、今度は電車やバスを使って本気でまた訪れたいと思いました。

月ヶ瀬梅渓入口付近(帰り)

寄り道(道の駅 針テラス)

バイクを停めていた駐車場まで戻り、これから帰路に就こうとしたのですが、せっかく奈良県まで来てそのまま帰宅するのももったいないと思い、久々に関西ライダー達の聖地になっている道の駅針テラスに寄って帰る事にしました。

針テラスは月ヶ瀬梅渓からバイクで約30分ほど走った所にあるので、すぐそばではありませんが、ちょっと寄って行くにはほど良い距離です。

現地に到着すると期待した通り沢山のバイクが停まっており、この光景を見るだけでも何故かワクワクしてしまいます。バイクシーズン到来を改めて実感する事ができました。

この後ちょっとした奈良のお土産を買い、バイクの見本市の様な状態になっている針テラスを後にしました。

道の駅 針テラス

まとめ

今回は梅の花が見頃を迎えている月ヶ瀬梅渓までお花見ツーリングをしてきました。

期待していた以上に素晴らしく、見頃を迎えている時期は少々混みますが、ツーリングやドライブにもお勧めできるスポットだと感じました。

今までは単一の梅林が存在するスポットしか訪れた事が無く、今回の様に様々な顔を持つ梅林が寄り添う場所は初めてだったので、それらが作り出す景色のバリエーションの多さに驚きました。

公式ホームページの開花情報によれば、昨日(2023年3月17日)時点で早咲きのものは散り始めた様ですが、まだ見頃の様です。明日は現地の天気も良さそうですので、関西付近の方でどこかお出かけを計画中の方は検討してみてはどうでしょうか。

住所630-2302 奈良県奈良市月ヶ瀬尾山
電話番号月ヶ瀬観光協会:0743-92-0300(受付時間:9:00~17:00 木曜日休み)
営業時間
※各店舗や駐車場などの営業時間は各施設にお問い合わせください
アクセス(電車・バス)JR奈良駅・近鉄奈良駅からバスで約80分(奈良交通バス 月ヶ瀬梅林行き乗車、 月ヶ瀬梅林バス停下車)
伊賀鉄道 上野市駅からバスで約30分(三重交通バス 桃香野口行き乗車、尾山バス停下車)
※便数が少ないため事前に時刻表の確認をお勧めします
アクセス(自家用車)名阪国道 五月橋ICから車で約5分
※駐車場は周辺の行政、民間の駐車場を利用
(例)行政センター前、福田本店、紅梅園(森下駐車場)、ロマントピア月ヶ瀬 など
公式ホームページhttps://tsukigase-kanko.or.jp/
公式SNSアカウント(Instagram)https://www.instagram.com/tsukigase.nara.jp/
(Facebook)https://www.facebook.com/tsukigase.nara.jp/
月ヶ瀬梅渓(月ヶ瀬観光協会)(2023年3月時点)
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