この記事は全3回に渡って伊勢志摩一泊ツーリングの様子を綴るシリーズの最終回「後編」です。先日公開した前編、そして中編の記事の続きになります。
お時間があれば、最初に前編と中編の記事をご覧ください。
後編の走行ルート
後編では、中編の最後に立ち寄った安乗埼灯台を出発した後、当日の宿泊先「丸定旅館」での滞在の様子と、翌日立ち寄ったお土産店「伊勢志摩みやげセンター王将 伊勢店」について書いてみようと思います。
丸定旅館
安乗埼灯台を出発し、この日宿泊する宿「丸定旅館」を目指します。
しばらくは来た道(安乗港線 三重県道514号)を戻りますが、私がいつもお世話になっているGoogleナビに、途中から宿への近道ルートと思われる三重県道61号に案内されます。
指示通り進んでみるとなかなか面白い道路で、車一台がちょうど通れるぐらいの道幅しかない自然あふれる区間が多い道路でした。
一応舗装されているので、バイクの場合はスピードを出さずに走れば心配いらないと思います。
車だと対向車が来たら厳しそうですね。
県道61号をひたすら走った後、再びパールロード(三重県道128号)に移り、しばらく来た道を戻ります。
すると、右手に宿の看板と宿に続く道の入口が見えて来たので、右折してそちらに入ります。
余裕が無くて写真を撮り忘れていたのですが、この道は急こう配かつ曲がりくねった細い道が続き、舗装はされていますが、なかなか油断できない道でした。
そんな道を慎重に走り抜けると宿の建物が見えてきます。
駐車スペースと思われる未舗装の広場の所で、どこにバイクを停めようかと少しまごついていると、旅館の中から女将さんが現れて出迎えに来てくれました。
私がバイクで来たと見ると、わざわざ屋根のある場所の荷物を除けて1台分のスペースを確保していただいたので、ご厚意に甘えてそこにバイクを停めさせていただきました。
今回はバイク1台のみだった事と、たまたま屋根のある場所にあまり物が置いて無かったための特別対応だと思いますが、バイク乗りにとってこういう気遣いは本当にうれしいです。
バイクを停め、旅館の入口に向かいます。
入口の看板に「まごころの宿」と書かれていますが、先ほどの気遣いを思い出し、入る前から看板に偽りなしと確信してしまいました。
中に入ってチェックインの手続きをします。
この時期に実施中の三重県民割「みえ得トラベルクーポン」の対象に、隣の滋賀県在住者も含まれていましたので、滋賀県民の私としても今回ありがたく利用させていただきました。
このクーポンを適用したおかげで、通常だと一泊二日2食付きで約13,000円のプランだったところが、5,000円割引の約8,000円になります。
浮いたお金で、結局それ以外にも追加で料理を一品、ビールを1本注文してしまったのですが、それでも1万円以内に収まりました。
さらに、この県民割は他県のものと同様、旅行代の割引に加えて県内でお買い物などに使える地域クーポンももらえます。
今回は2,000円分の地域クーポンをいただきましたが、有効期限が旅行期間中のみのため、翌日までに使わなければなりません。
事前にどこで使うか考えておいた方が良さそうです。
県民割の適用に必要となるコロナワクチンの接種証明書(3回以上)と身分証明書を提示し、一通りチェックイン手続きを済ませた後、本日滞在するお部屋に向かいます。
部屋に入った瞬間、窓越しに見える景色がすぐ目に飛び込んできました。部屋からの眺望もよさそうです。
広縁のあるいかにも日本の旅館という部屋の作りで特に目新しさはないですが、きれいに清掃されており、好感が持てます。
もっとよく景色を見るために広縁の方に行ってみます。
窓越しに見える景色は最高です。せっかくなので、窓を開けて景色を拝んでみようと思います。
やはりすばらしい景色です。部屋からこの景色が眺められるだけでもこの宿にして良かったと思いました。ちなみにこの眺望は本館のみで、別館からだと本館の陰になってしまうのだそうです。
後で女将さんが教えてくれたのですが、目の前に広がるのは的矢湾といって牡蠣の養殖が盛んらしく、ここで捕れる牡蠣は的矢かきと呼ばれているそうです。
牡蠣のシーズンは10月以降と聞いていましたが、今の時期でも夏牡蠣として大きな岩牡蠣が食べられるとの事でした。
私は牡蠣が好きなので、昼間も牡蠣を食べたのにもかかわらず、思わず夕食の追加料理に岩牡蠣を事前注文してしまいました。
その後しばらくゆっくりしてからお風呂に入り、夕食の時間を待ちます。
離れにあるお風呂場からも的矢湾が見渡せ、この景色を眺めながらゆっくりお湯に浸かることができました。
そして、いよいよ待ちに待った夕食の時間が来ました。
目の前に並べられたおいしそうな料理を目にし、気が付いたらビールを注文してました。
とりわけ追加注文した生の岩牡蠣が目を引きます。確かにサイズも大きく、女将さんにとりあえず1つでも十分と言われた意味がわかりました。
あまりにも大きいので、カットされてお造り風に盛られていました。これを、ポン酢風味のタレにつけていただきましたが、本当においしかったです。
先ほどの写真に写っていた料理以外にも、その後揚げ物と焼き物が運び込まれてきました。
どれもおいしくてビールが進み、あっという間に飲み干してしまいました。
ビールをもう一本いきたい所をぐっと堪え、この後白飯に切り替えました。
料理がおいしかったためか、旅がそうさせたのかわかりませんが、お櫃に入っていた白飯があっという間に無くなり、いつも以上の食欲に自分でもちょっと驚きました。
その後満腹のお腹をさすりながら、しばらくテレビを観たりしてゆっくり過ごしていましたが、昼間の疲れとお酒のせいで22時前にはもう眠りに落ちていました。
翌朝目が覚めると、もう外は明るくなっています。
上の写真は部屋の窓からの眺めですが、右の方にちょっとした船着き場があるのが見えます。
昨日女将さんから聞いたのですが、かつてこの旅館を訪れるにはこの的矢湾を船で渡ってくるルートしかなかったそうです。
しかし、その後陸路でも訪れる事ができる様にするため、昨日私が通ってきた宿に続く細い道を、借金をしてまで整備したそうです。
昨日、バイクで走りながら油断できない道とか思ってしまってごめんなさいという気持ちです。
しばらく窓からの景色を眺めながら朝食の時間までぼんやりと過ごし、その後朝食会場に向かいます。
すでに料理が並べられており、久々の旅館の朝食を前にして気持ちも盛り上がってきます。
上の写真の上部に写る鍋はあら汁です。普通の味噌汁とは別についていました。
この写真の右に見えるのは鯛のあら炊きです。女将さんがこの鯛に関連してちょっとした言い伝えをお話してくれました。
鯛の中に、「鯛の鯛」と呼ばれる鯛の形に似た小さな骨の部位があり、縁起物とされているとのことでした。
このあら炊きの中にもあるかもしれないので探してみてはと言われたため、注意しながら食べていましたが、なかなか見つかりません。
が、食べ終わる直前に何とか見つける事ができました!
残念ながら写真を撮り忘れたためお見せできませんが、ご興味のある方は「鯛の鯛」で検索してみてください。
気分を良くしたところで食事を終え、部屋に戻って出発の準備をします。
最後に宿泊代を払ってチェックアウトを済ませてから宿を出発しました。
何気なく選んだこの宿ですが、部屋からの眺めや料理、そしておもてなし感が本当に心地よくて、心からまた宿泊したいと思いました。
チェックイン・チェックアウト時間 | チェックイン:15:00~(最終18:00)、チェックアウト:10:00 |
電話番号 | 0599-57-2248 |
最寄り駅 | 近鉄鵜方駅 車(タクシー)で10分 |
最寄りIC | 伊勢西IC 車で40分 |
公式ホームページ | https://www.matoya-marusada.com/ |
伊勢志摩みやげセンター王将 伊勢店
前日、宿から2,000円分の地域クーポンをいただいた後、どこでこれを使おうかと考えていました。
三重県内の一部のコンビニやスーパーでも使えるらしいのですが、せっかくなのでご当地のお土産を買って帰りたいと思いました。
ただ、その日はもう外に出るのも億劫なので、翌日どこかのお土産店で使う事にしました。
翌日は宿を出発したら帰るだけの予定だったので、帰りの道中にあり、早い時間から営業しているお土産屋店が無いかスマホ片手に探し始めました。
すると、帰りに利用する伊勢ICからそれほど離れていない所に「伊勢志摩みやげセンター王将 伊勢店」というお店を見つけ、そこに立ち寄る事に決めていました。
宿を出発し、来た道とは異なる伊勢道路(三重県道32号)を通って伊勢方面を目指します。
30分ほど走り、目的地の「伊勢志摩みやげセンター王将 伊勢店」に到着しました。
駐車場も広く、バイクも何台か停まっています。
中に入ると結構広く、三重県のお土産品が所狭しと並べられていました。
地域クーポンを使ってお土産を購入し、お店を出た後に奇妙な案内板を見つけました。
ここに縁起の良い風水の石神様がおられるとの事なので、ちょっと見てみようと矢印の方に行ってみる事にします。
店の脇の方にも広い駐車エリアがあり、その奥にぽつんとフェンスに囲まれた一画がありました。
どうやらこれが石神様の様です。
どういったご利益があるかわかりませんでしたが、ひとまず自宅までの帰宅道中の無事をお願いしました。
その後、このお土産店を出発し、伊勢ICから高速道路に乗って帰宅の途につきます。
石神様のご加護があったためか、その後も順調に走ることができ、無事帰宅する事ができました。
最後に、誰も興味ないと思いますが、今回自分用に購入したお土産をちょっと紹介しようと思います。
(これとは別に知人に配るための当たり障りのないお土産も購入しています)
後で見ると、自分でもなぜこれらを選んだのかわからないぐらい渋すぎるチョイスです。
旅館のおいしい朝食を食べた後だったので、毎日の朝食をちょっとだけ豊かにしたいと思ったのだろうと思います。
実際に、青さのりは普段の味噌汁に入れるだけでいつもと違う風味の味噌汁を楽しめたので、結果的に良かったと思います。
ただ、牡蠣醤油はいまだに使いどころがわからず、2か月経った今でも封を開けていないので、本気でこの醤油が生かせるレシピを調べなければと思っています。
営業時間 | 9:00~17:30(季節によって変動あり) |
電話番号 | 0596-63-5800 |
最寄り駅 | JR・近鉄伊勢市駅 車(タクシー)で約10分 |
最寄りIC | 伊勢西IC すぐ近く |
公式ホームページ | https://www.ousho.co.jp/ |
まとめ
今回は伊勢志摩方面への一泊二日のツーリング旅の様子を全3回に渡って書いてきました。
伊勢志摩には一泊二日では走り切れなかった場所がまだまだ沢山あります。
特に、今回は伊勢志摩サミットが行われた賢島等がある南の方には行っていないので、次回の楽しみにとっておきたいと思います。
とにかく伊勢志摩は走っているだけで爽快になれる場所でした。
三重方面へのツーリングを考えている方、私の様に海なし県在住でもたまには海が見たいと思った方、伊勢志摩ツーリングはかなりおすすめですよ。
↑よろしかったらバナーをクリックして応援をおねがいします!
コメント