京都和束 茶畑ビューのカフェ巡りツーリング(dan dan cafe・天空カフェ)

和束の茶畑 旅・ツーリング
和束の茶畑

5月もあっという間に終盤を迎え、ゴールデンウィークがずいぶん昔の様な気がしていますが、実は色々と用事などが重なり、5月はあまりバイクで遠出する事ができませんでした。

それを少しでも取り戻そうと、何とか梅雨の季節が到来する前に、近場で良いからどこか景色の良い所までツーリングしようと考えていたところ、5月と言えば新茶の最盛期を迎え、茶畑が鮮やかな緑色になるシーズンである事を思い出しました。

関西でお茶処と言えば京都の宇治茶を思い浮かべますが、その宇治茶の主要な生産地が京都府相楽郡和束町で、町内の至る所で茶畑が広がる風景を目にする事ができます。

実は以前、お茶畑の景色としてはやや最盛期を外した真夏の時期に和束までツーリングした事があり、「季節外れのお茶処ツーリング(京都 南山城・和束/滋賀 朝宮)」という記事に書いた事もあるのですが、いつか新茶の時期にも再び訪れてみたいと思っていました。

そんな訳で、今回は和束の美しい茶畑の景色を眺めながら飲食ができるカフェを2か所ほどバイクで巡ってきました。

dan dan cafe・石寺の茶畑

まずは、和束で最も有名な茶畑「石寺の茶畑」の景色を楽しめるカフェ、「dan dan cafe」を目指す事にしました。

このカフェは大人気のカフェで、以前真夏に訪れた時も満席で入店を諦めた事もあるほどです。そのため、今回は開店と同時に入店できる様に、開店時刻のAM10時より少し前に現地に到着する事を目指して自宅を出ました。

滋賀県の南部からであれば和束はそれほど遠い場所ではなく、バイクで下道を1時間ほど走れば和束町の入口に到着します。

和束町付近

以前訪れた時の記憶を頼りに、石寺の茶畑近くの無料の駐車場があった付近まで行ってみると、今もちゃんとその駐車場(石寺景観観光駐車場)はありました。

そこそこ広くて台数も結構停められそうですが、未舗装で砂利も多めなのでバイクの場合は油断せずに敷地内を走行した方が良さそうです。

到着したのはAM9:30頃でしたが、まだ車が一台しか停まっていなかったので、停める場所には困りませんでした。

バイクを降りた時点で既に茶畑が見えていましたが、もっと良さそうなビュースポットまで歩いて行ってみる事にします。

すぐ近くに今回の目的のお店「dan dan cafe」があるのですが、まだ開店時刻前なので一旦通り過ぎ、茶畑の案内板のあるビュースポットまで来ました。

和束町 石寺の茶畑・駐車場

案内板が設置されているだけあって、やはりここから眺める茶畑の景色が最高な気がします。

この日は新茶葉を保護する黒いシートに覆われた部分や、茶葉が刈られて茶色くなったが一部ありましたが、昨年7月に訪れた時の景色よりも明らかに緑の面積が多く、心なしかその緑色の鮮やかさも勝っている様に思えます。

もう少し早かったらもっと新茶葉の保護シートに覆われた部分がもっと多かったかもしれないので、結果的にまずまずのタイミングだったかもしれません。

和束町 石寺の茶畑

しばらくここで、どこまでも広がる緑の絨毯の絶景を、心行くまで眺めていました。

和束町 石寺の茶畑

そうこうしているうちに、dan dan cafeの開店時刻が近づいてきました。

そろそろお店の入口近くまで足を運んでみると、何と既に3組ほどのお客が並んで開店を待っていました。さすが人気のお店です。

私もその後ろに並び開店を待っていると、店員さんが出て来て待っているお客に注意事項などの案内がありました。

おおよその内容を言うと、11時まではカフェタイム営業なので食事提供なし、11時に一旦お客に退出してもらい食事提供のあるランチタイム営業に切り替わる、当日ランチタイムの入店を希望される方に限り、この後予約も承るといった感じでした。

そのため、この後そのまま並んでカフェタイムに入店するお客もいれば、当日のランチタイムの予約だけして一旦去るお客もいました。

dan dan cafe

店員さんによって店頭にメニュー板が設置され、いよいよ開店になります。

並んでいた順番に店内にお客が案内されてゆき、無事に私の番も巡って来たので中に入ります。

dan dan cafe

店内の茶畑側が一面大きな窓になっており、入店するなり茶畑の景色が目に飛び込んできます。

残念ながら、一番眺めの良い窓際のカウンター席は私の前に並んでいたお客達で満席になってしまいましたが、それ以外の席からでも十分景色を眺める事ができます。

メニューはやはり緑茶にちなんだものが多く、どれも魅力的に見えるので迷ってしまいました。

dan dan cafe メニュー

しばらく迷いつつも何とかチョイスしたのが、下の写真の通り「抹茶プリン ミニジェラート付き」と「抹茶オレ」です。最後の最後まで抹茶プリンと抹茶のシフォンケーキとで迷ったのですが、白玉やミニジェラートがついたお得感から結局プリンを選びました。

抹茶プリン ミニジェラート付き・抹茶オレ(ICE)

抹茶好きにとってはどの品も申し分ない味ですが、何といっても目の前に広がる茶畑の視覚効果で更に抹茶の美味しさが増幅される様な気がします。

たっぷりと視覚も味覚も満足したところで、お店の入口の方に目をやると、席が空くのを待っているお客が並んでいるのが見えたので、そろそろお会計をしてお店を出る事にしました。

dan dan cafe 茶畑の眺め
住所619-1221 京都府相楽郡和束町石寺東谷1-1
電話番号0774-66-1185
営業時間10:00~11:00 カフェタイム
11:00~14:00 ランチタイム
14:00~17:00 カフェタイム(ラストオーダー16:30)
定休日:基本的に水・木曜日 ただし月によって変則的なので公式SNS(Instagram)参照
最寄り駅JR関西本線 賀茂駅(西口)から奈良交通バス(65系統)和束原山行きに乗車(約25分)、和束高橋バス停で下車し徒歩約8分
最寄りIC京奈和自動車道 木津IC(車で約25分)
駐車場無料駐車場あり(6、7台ほど)
公式ホームページ
公式SNSアカウント(Instagram)https://www.instagram.com/dandancafe_wazuka/
dan dan cafe(2024年5月時点)

和束茶カフェ・天空カフェ

次に向かうのは、石寺の茶畑からバイクで10分も掛からない場所にある「天空カフェ」という貸切りのカフェです。

カフェといっても、ここは食事やドリンクが提供されるわけではなく、部屋を貸すだけの施設です。

完全予約制で、私も前日に予約を入れて訪れました。利用時間は1組につき1時間までで、1~7名程度まで利用できます。利用料金は1時間550円/人となります。(2024年5月時点)

予約は天空カフェの近くにある「和束茶カフェ」という所に電話をして事前に申し込みをする事になります。そして当日もそこで受付を済ませて天空カフェの鍵を受け取ってから現地に向かう必要があります。

そのため、まずは受付を済ませるために和束茶カフェを目指す事にしました。

京都府道5号(木津信楽線)

自然豊かな和束町の道路をしばらく走った後、和束茶カフェに到着しました。その名の通りここ自体もカフェですが、こちらの方は一般的なカフェの店舗と同様に食事やドリンクの提供があります。昨年夏に訪れた時は、茶蕎麦とかき氷をいただきました。(前述の過去記事参照)

駐車場はかなり広く、車やバイクを停めるのには困らなそうです。天空カフェへは徒歩でしか行けないため、ここにバイクを停めて徒歩で現地に向かう事になります。

和束茶カフェ

和束茶カフェ内の売店で受付を済ませると、店員さんが利用にあたっての説明を簡単にしてくれますが、諸々の案内資料や鍵の入った手提げ袋が渡されるので、詳しい事はその中の資料を読んでくださいとの事でした。

忘れてはいけないのが、天空カフェは場所貸しのみなので、飲食物は自分で調達する必要があります。今回は、受付の売店で売っていたドリンクや和菓子などを購入して持ち込む事にしました。

これで準備も整ったので、先程受け取った資料の中にあった天空カフェへの経路図を参考にして現地に向かう事にします。

和束茶カフェから天空カフェへの行き方案内

この経路図に書いてある目印を頼りに進んで行きます。

まずは大きな石、続いて石の階段で作られたステージ。

天空カフェに向かう途中の風景

ステージの階段を登ると芝生の広場が現れるので、これを横切ります。

天空カフェに向かう途中の風景

すると、天空カフェへの登り口を示す案内板が見えて来るので、そこから登って行きます。

天空カフェに向かう途中の風咲

しばらく登って行くと、先ほど横切った芝生の広場がずいぶん下の方に見渡せる所まで到達します。結構登ってきた様です。

このあたりは瑞々しい青もみじに囲まれて気持ちよく歩く事ができ、上り坂も苦にならなかったです。

天空カフェに向かう途中の風景

さらに進んでゆくと、前方の小高い丘の上に小さな建物が見えてきました。あれが天空カフェの様です。

まだ私の前の時間帯に予約したお客が利用している時間だったので、少し寄り道をして時間をつぶす事にしました。

ちょうど、右側に登りの脇道が見えたので、そちらの方に登ってみる事にします。

天空カフェに向かう途中の風景

脇道を登り切ると、目の前に広い茶畑が広がっていました。後で調べてみると、ここは「TeaPark」と名付けられているそうです。

広さでは先ほど訪れた石寺の茶畑には敵わないですが、ここは茶畑の中から360度間近に望めるので、まさに茶畑に囲まれている様な気持ちになれます。

天空カフェ近くの茶畑風景(TeaPark)
天空カフェ近くの茶畑風景(TeaPark)
天空カフェ近くの茶畑風景(TeaPark)

存分に茶畑の景色を堪能したところで、そろそろ自分が予約した時間が迫ってきました。

一旦先ほどの脇道に逸れる前の所まで降りて、再び天空カフェを目指します。

天空カフェに向かう途中の風景

天空カフェの立つ高台への登り道に入り、しばらく登って行くと、建物の入口にたどり着きました。

中の方を覗いてみると、既に前の時間帯の利用客は退出しているのか誰もおらず、鍵も掛かっていました。

ちなみに、鍵は2つで運用されており、お店のスタッフがこれを交互に利用客に渡しているため、前のお客が使い終わってから、そのお客から直接鍵を受け取ったりする必要はなく、今回の様に自分の利用開始時刻前に受付で鍵を事前に受け取る事ができます。

天空カフェに向かう途中の風景

ここは土足禁止の様なので、靴を脱いで中に入ってみると、室内はログハウスの様な木のぬくもりを感じる温かい空間になっており、綺麗に掃除もされている様なので、なかなか居心地の良さそうな空間です。

天空カフェ室内

全方位に大きめの窓が備え付けられ、様々な方向の景色を楽しめます。

天空カフェ室内

天井の放射状に組まれた木のデザインもいい感じです。

下の方は八角形のお座敷が室内の中央部を占有しており、ここに上がるか端に腰かけるなどして寛ぐ感じになります。

土足禁止なのでスリッパもちゃんと完備されていたり、エアコンも設置されていたので、室内の設備もなかなか行き届いていると思います。

天空カフェ室内

改めて外の景色を眺めてみると、遠くに山々やその斜面に広がる茶畑を見渡す事ができます。

天空カフェというだけあり、高い位置に建っているためか、結構遠い所まで見渡せます。

天空カフェからの眺め
天空カフェからの眺め

室内の雰囲気や外の眺めをひとしきり楽しんだところで、受付で受け取った資料などを改めて一通り目を通しておきます。

下の写真の中央下段のぬいぐるみは、和束町のマスコットキャラクター「茶茶ちゃん」です。詳しい情報や設定はわかりませんが、なかなか可愛らしいキャラクターです。受付で渡された鍵のキーホルダーとして付いてきました。

天空カフェ案内書類

利用案内などを確認したところで、ようやくここから私のカフェタイムが始まります。

ひとまず、先ほど和束カフェの売店で購入したものを目の前に広げて準備します。

喉が渇いていたので、まずは冷たいグリーンティーを一口飲んでみると、さわやかな緑茶の香りが口の中に広がります。

この時期限定商品かもしれませんが、今回購入したのは新茶のグリーンティーでした。気のせいか、普通のお茶の緑より、新茶特有の黄緑色に近い緑色にも見えます。

新茶のグリーンティ(ICE)

次に、抹茶のわらび餅をいただいてみます。

わらび餅自体に抹茶が練り込まれており、甘さとほどよい抹茶の苦みが良く合っていて、普段甘いものを食べない私でも美味しくいただく事ができました。

もう一つ、少し迷った挙句に買ったのが、ポテ茶という抹茶味のポテトチップスです。

ポテトチップスと抹茶の組み合わせに若干不安を抱きながらも、袋に印刷されたマスコットキャラクターの茶茶ちゃんを信じ、話のタネになればいいぐらいの気持ちで買ってしまいました。

しかし、見た目はちょっと賛否が分かれそうなものの、食べてみると天ぷらに抹茶塩をつけて食べる感覚にも似ているので、これはこれでアリだと思いました。抹茶好きの私的には好みの味です。

抹茶わらび餅・ポテ茶(抹茶味のポテトチップス)

カフェタイムを十分楽しんだところで、そろそろ私の予約枠の終了時刻が迫ってきました。

片づけをして、外に出た後忘れずに鍵を掛けておきます。

しばらく天空カフェの周辺に留まり、カフェの外観を眺めたり、先程間近で散策した茶畑を見下ろしたりした後、来た道を戻り、和束カフェに戻って鍵など借りたもの一式を返却しました。

天空カフェ外観・隣接する茶畑(TeaPark)・和束カフェへの帰り道
住所〒619-1222 京都府相楽郡和束町白栖大狭間35(和束茶カフェ)
電話番号0774-78-4180
営業時間10:00~17:00(天空カフェは事前予約制)
年末年始以外無休(不定期の休日もあるため、公式SNS参照)
最寄り駅和束茶カフェ:
JR関西本線 賀茂駅(西口)から奈良交通バス(65系統)和束原山行きに乗車(約15分)、和束山の家バス停で下車し徒歩約5分

天空カフェ:
和束茶カフェから徒歩約5~10分
最寄りIC京奈和自動車道 木津IC(車で約30分)
駐車場和束茶カフェ:
無料駐車場あり(約40台)
公式ホームページhttps://shop.en-wazuka.com/
公式SNSアカウント(Facebook)https://www.facebook.com/wazukacha.cafe
(Instagram)https://www.instagram.com/wazukacha.cafe/
和束茶カフェ・天空カフェ(2024年5月時点)

当初、2つのカフェを巡り終えた後、滋賀の自宅に戻る前にどこかに寄って遅めの昼食を取る予定でしたが、意外と天空カフェで食べた抹茶わらび餅とポテ茶の腹持ちが良かったので、そのまま真っ直ぐ滋賀の自宅に向かう事にしました。

以上で、初めから最後までお茶尽くしだったツーリングは、無事終了となりました。

京都府道62号(宇治木屋線)

まとめ

今回は、宇治茶の主要生産地の和束町までツーリングをし、ゆっくり茶畑を眺めながら飲食できるカフェを2軒ほど巡りました。

最初に訪れた「dan dan cafe」は、和束で最も有名な石寺の茶畑を望む位置にあり、店内の良質な雰囲気や緑茶を使った美味しいスイーツやドリンクも手伝い、お茶処ならではの贅沢なティータイムを味わう事ができた場所でした。

次に訪れた「天空カフェ」は、貸切ゆえに気兼ねなく寛げるのが最大の特徴で、高台にあるため眺めも申し分無く、一人静かに過ごしたり、気の合う仲間や家族だけで楽しく過ごしたいという用途に最適な場所でした。

どちらのカフェも間違いなくお勧めのスポットですので、和束町にドライブやツーリングで訪れる際は、寄ってみてはどうでしょうか。

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