今回は、前回の記事「和歌山バイク旅録2 有田みかん海道とみかん農園ショップ」の続きになります。
お時間があれば、前回の記事も合わせて読んでいただけるとうれしいです。
前回は、みかん農園のショップを巡った後、海岸道路の和歌山県道20号(有田湯浅線)を走っている所で終わりましたが、その後無事に宿泊先の宿「民宿タムラ」に到着してウツボ料理を堪能し、翌日の午前中には、日本のアマルフィと呼ばれる「雑賀崎」を訪れました。
そんな宿での滞在の様子と雑賀崎訪問の様子を、これから書いてみようと思います。
【走行ルート(今回の記事区間)】
宿泊先到着(民宿タムラ)
この日の宿となる、「民宿タムラ」に到着したのは、だいぶ日が傾きかけた時間帯でした。何とか暗くなる前に到着する事ができました。
宿の看板のある駐車場にバイクを停め、周囲を見回してみると、宿のすぐ目の前には田村漁港が見え、新鮮な海の幸がいただけそうな期待感が膨らみます。
手作り感あふれる看板からは、綺麗でサービスの行き届いた大き目の旅館とは異なる、アットホームで気取らない雰囲気が伝わってきます。
早速宿の建物の方へ行ってみる事にします。
建物はやや高い所にあるので、少し坂を上って行きます。坂の先にまず食堂の入口が見えました。
最初にここから入ろうとしたのですが、中にいた宿の方から、この裏手の方にある入口から入る様言われたので、そちらに向かいます。
一見、民家の入口の様な感じですが、ちゃんと上の方「民宿タムラ」と書かれた小さな看板が見えます。
チェックインを済ませて案内された部屋に入ると、年季の入った建物の外装から予想していた通り、内装の古さは否めませんでした。しかし、綺麗に掃除されているので好感が持てます。
設備は古くとも新鮮で美味しい料理で勝負するという、すがすがしい方針の宿だという事が事前にわかっていたので、そんな事は全く気になりませんでした。
今回滞在したお部屋からの眺めは、目の前は山やお寺などが見え、横の方に目をやると、何とか海が見える程度なので、オーシャンビューという感じではないですが、まあまあの眺めです。
この後お風呂に浸かってゆっくりした後、いよいよ待ちに待った夕食の時間が訪れました。
夕食(ウツボフルコース・伊勢海老付き舟盛)
食事の会場は食堂になりますが、一旦建物の外に出て、到着後最初に入りかけた食堂の入口から入る事になります。
入って案内された席に着くと、既に料理がずらっと並べられており、予想以上の品数の多さに圧倒されました。
今回は、初めて食べる事になるウツボという魚をメインとした料理をたっぷり食べられるプラン(ウツボフルコース&伊勢海老付き舟盛のプラン)を選択したので、目の前の料理の大半はウツボづくしです。
ウツボは海のギャングと呼ばれるほど、鋭い歯を持ち危険な魚で、見た目も少しグロテスクなのですが、その見た目からは想像できないほど綺麗な白身で臭みもなく、プルっとしています。よく、脂の乗ったフグと例えられるそうですが、確かにそんな感じです。
焼き物、揚げ物、鍋物など、色々な料理になって提供されましたが、ウツボ自体は主張しすぎない淡泊な味わいなので、どんな料理にも対応できており、どれも美味しくいただけました。
もちろん、この日もビールを追加注文したのですが、美味しいウツボ料理達のおかげでどんどんビールが進んでしまいました。
中でも、やはり鍋で食べるウツボがとても美味しく、皮つきの身が入っているため、皮と身の間にあるコラーゲンたっぷりのゼラチン質が楽しめ、フグの様に歯ごたえのある身も煮込むことによって柔らかくなって食べやすかったです。
この宿は、ウツボのコース以外にもフグやクエのコースもあり、どれにしようか迷ったのですが、思い切ってまだ食べたことの無いウツボのコースを選んで正解でした。
宿の主人は気さくな方で、この日食堂で飲んでいた地元のお客と思われる方々と楽し気にお話をしていました。私も時々会話に入れていただき、アットホームな雰囲気で食事ができました。
そんな感じでゆっくりと料理を楽しみ、ビールも進んで2本空けてしまいました。お腹も一杯になったので、この日の夕食は大満足でした。
朝食
翌朝目が覚めて窓の外に目をやると、昨日宿に到着した夕方よりも明るく青々とした海と空が見えたので、今日も気持ち良くツーリングできそうな予感がして気持ちが弾んできます。
この日の朝は、伊勢海老の入った味噌汁が付いたちょっと豪華な朝食でした。
ひと際目を引く味噌汁に入っているのは、昨日の夕食で出された舟盛りの上に乗っていた伊勢海老のお頭との事でした。
伊勢海老の出汁がしっかり出ており、朝から幸せな気持ちになれます。こんな朝食をいただけるとは、日本人で本当に良かったと思います。
食後に少しゆっくりしてから宿をチェックアウトしました。朝食と昨日の豪華な夕食が付き、1泊1名で大体1万5千円ぐらいのプランだったので、結構リーズナブルな宿泊料金だと思います。(2023年10月時点の価格)
住所 | 〒643-0006 和歌山県有田郡湯浅町大字田57-18 |
電話番号 | 0737-63-5767 |
アクセス(公共交通機関) | JR湯浅駅から御坊南海バス・中紀バスに乗車し 田村バス停で下車 徒歩約5分 |
アクセス(自家用車) | 阪和自動車道 有田ICより車で約15分 ※駐車場あり(無料) |
公式ホームページ | https://minshuku-tamura.com/ |
公式SNSアカウント | (Facebook)https://www.facebook.com/minsyukutamura/ |
出発
宿を出発し、ツーリング2日目がスタートしました。
最初の行先は、「日本のアマルフィ」と呼ばれている雑賀崎という場所です。
日本にある海外の名所と似た場所のことを、良く日本の○○といった呼び方をする様ですが、実はその類の場所「日本のエーゲ海」がこのすぐ南の方にあったりします。
私も以前に訪れ、「日本のエーゲ海を一目見に行くツーリング(和歌山 道の駅 白崎海洋公園)」という記事にその時の様子を書いていますので、気になった方は読んでみてください。
雑賀崎に向かう途中、昨日通った海岸沿いの和歌山県道20号を再び通りましたが、再び青い海と空の景色にしばしば見とれてしまいました。昼間より朝方は何となく澄んでいる様な気がするので、走っていて気持ちが良いです。
途中から県道20号から国道42号に入り、1時間ぐらい走ってひたすら北上してゆくと、雑賀崎に到着しました。
雑賀崎(日本のアマルフィ)
雑賀崎の漁港が見える場所まで来たので、とりあえずバイクが停められそうな場所を探していると、「ようこそ」と書かれた物置のような設置物の脇に車が1台停まっていたので、この付近に少し停めさせていただく事にしました。
先ほどの「ようこそ」と書かれた設置物ですが、雑賀崎のある方向も矢印で示してくれており、ご丁寧に「日本のアマルフィ」という記述まであります。
ここを訪れる他所の人が勝手に呼んでいるだけかと思っていたら、地元でも日本のアマルフィを自認してそれをアピールして盛り上げようとしている姿が伺えます。
矢印の示す方向を見てみると、何やら向こうの方に小高い丘に建物が密集している一帯が見えたので、そちらに向かって歩いてみます。
途中、潮風が香る漁港の雰囲気を楽しみながら先に進みます。
しばらく歩くと、それらしい眺めが現れてきました。
斜面に密集した建物の景色がイタリアの港町アマルフィの景色に似ているという事で、日本のアマルフィと呼ばれているそうですが、確かにその雰囲気は十分出ていました。
実は、ガッカリスポットでしたというオチも覚悟して来たのですが、失礼ながら意外と本格的な景色だったので、和歌山にある「日本の○○」シリーズはレベルが高いと思いました。
雑賀崎では景色だけを堪能し、次の目的地のある和歌山市内へ向かう事にしました。
お土産(うつぼ揚煮・梅こぶ茶)
今回の記事で訪れた宿や雑賀崎で購入したものではありませんが、旅の終わりに立ち寄った土産物屋で何気なく購入した和歌山のお土産品の写真を貼っておきます。
このうち、写真の右側に写っている「うつぼ揚煮」が個人的に買って良かったと思うヒット商品でした。
その名の通り、ウツボの干物を揚げ煮にした地元の名産品で、おつまみに最適な珍味です。お酒好きの方には特におすすめです。
次回予告(和歌山城と和歌山ラーメン)
今回はここまでとなりますが、その後の様子は次回の記事「和歌山バイク旅録4【完】 和歌山城と和歌山ラーメン」に続きます。
和歌山市街に入り、和歌山城を訪れた様子と、その後立ち寄った和歌山ラーメンのお店で食事をした時の様子を書いていますので、よろしかったら引き続きご覧ください。
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