GW海と山のバイク旅Day2(能登半島沿岸・和倉温泉)

能登半島沿岸 旅・ツーリング
能登半島沿岸

2023年のゴールデンウィークに実施した海と山を巡るバイク旅の2日目は、主に能登半島の北部の海沿いを中心に走り、この日の宿泊地である和倉温泉を目指します。

お時間があれば、1日目の様子を書いた記事
GW海と山のバイク旅Day1(千里浜なぎさドライブウェイ)
も合わせて読んでいただけるとうれしいです。

この日に訪れた場所の中で、珠洲市がその数日後に震度6強の地震に見舞われた事を知った時には強いショックを受けました。

どこまでも続く美しい海岸線の景色が今でも目に焼き付いていますが、その景色や現地の方達が無事でいて、1日でも早く元の日常に戻る事を祈るばかりです。

今回は、そんな美しい能登の景色を感じてもらいたいため、いつもより写真多めでお伝えしようと思います。

2日目出発~輪島

1日目の宿泊先だった金沢市内のビジネスホテルを出発し、一旦昨日訪れた千里浜なぎさドライブウェイ近くの「道の駅のと千里浜」まで行き、ルート確認を兼ねて少し休憩を取った上で改めて2日目の旅をスタートしました。

この日訪れたかった所は割と能登半島の北側に点在しているため、序盤は「道の駅ころ柿の里・しか」で1度休憩を取っただけで、距離を稼ぐためにひたすら走りました。

結構走ったなと感じてきた頃、巌門と書かれた看板のある駐車場が見えたので、休憩がてらちょっと立ち寄ってみる事にしました。

付近の案内板を見てみると、どうやらここは国定公園能登金剛という一帯の様です。

能登金剛付近

ここの見どころは、看板にあった巌門を船で周回するクルーズらしいですが、時間が掛かりそうなので今回は乗船しませんでした。ただ、眺めが良さそうな場所なので付近を少し散策してみる事にしました。

付近を歩いてみると、青々とした日本海が見え、思った通り良い景色を拝む事ができました。

実はこの場所は、昭和のベストセラー推理小説「ゼロの焦点」の舞台にもなった所で、その作者の松本清張氏の歌碑もありました。

能登金剛付近

絶景ではあるのですが、まだ先があるのでここでの散策はほどほどにし、再びバイクで走り出します。

能登半島沿岸(国道249号)

能登半島を走っていると、景観の良い所にちょっとした駐車場が整備された「寄り道パーキング」というものがあり、気になる所があればバイクを停めて景色を楽しんだりしながら進んで行きました。

下の写真は寄り道パーキングの一つで、2本の滝が男女寄り添って流れている様に見える「男女滝(なめたき)」というスポットです。

寄り道パーキング 男女滝

さらにどんどん先に進んで行き、石川県道38号に入ると再び海岸沿いの綺麗な景色が続くため、走っていて爽快な気分になれます。

能登半島沿岸(石川県道38号 輪島浦上線)
能登半島沿岸(石川県道38号 輪島浦上線)

しばらく走っていると、展望台が設置された「ゾウゾウ鼻」という寄り道パーキングが見えたので、ここでもちょっと寄り道してみる事にしました。

展望台に登ってみると、日本海の大海原を望む景色を見る事ができます。

ちなみにゾウゾウ鼻と呼ばれているのは、下に見える岩がゾウの鼻の様に見えるからだそうですが、特定の岩を指すのではなく、この一帯の岩々をまとめてゾウゾウ鼻と呼ぶそうです。

実際にゾウの鼻の形に似ているかと言うと、そうでもないというのが率直な感想ですが、質感は似ているかもしれません。

寄り道パーキング ゾウゾウ鼻

でも、ここから見える景色はすばらしく、青い海原と入り組んだ能登半島の海岸線を見渡す景色はずっと見ていても飽きません。

寄り道パーキング ゾウゾウ鼻からの眺め

再び景色を楽しみながら海岸沿いの道を走り出します。

能登半島沿岸(輪島浦上線 県道38号)

途中、鴨ヶ浦という岩場の続くエリアを通りましたが、遊歩道が整備されており、車を停めて散歩をしている人達が結構いました。

鴨ヶ浦ポケットパーク付近

輪島(昼食)

鴨ヶ浦付近を通り過ぎると輪島の市街地に入りました。正午を少し過ぎたぐらいの時間だったので、昼食を取るためにマリンタウン朝市駐車場という所にバイクを停める事にしました。

輪島では午前中に朝市が行われるそうで、この駐車場はそれに合わせて午前中は有料になる様です。ただ、この時既に午後になっていたので無料の時間帯になっていました。ちなみにバイクの場合は終日無料との事です。

駐車場のすぐ近くに「輪島ふぐ」と書かれた石碑がありましたが、これを見て初めて輪島がふぐの漁獲量日本一だった(2011年~2015年の5年間)事を知りました。

これはもう、ふぐを食べるしかないという事で昼食の狙いが定まりました。

マリンタウン朝市駐車場

朝市通りまで歩いてきました。既に朝市は終わっていましたが、お昼の時間帯も営業している飲食店が何軒かあり、ふぐの食べられそうなお店を探しました。

途中、永井豪記念館なるものがあり、その建物には漫画家の永井豪氏の作品でおなじみの懐かしいキャラクター達が描かれており一際目を引きます。

私は幼少の頃、テレビアニメでマジンガーZやデビルマンなどを観ていた世代なので、是非寄っていきたかったのですが、今日はまだこれから結構移動する事になるので、泣く泣く諦める事にしました。

輪島 朝市通り

さらに付近をぶらぶらしながらお店を探していると、ふぐ丼が食べられる「朝市さかば」というお店を見つけました。

迷わず中に入ってみると、まず食券を買うシステムの様でした。

券売機で「ふぐ丼」(味噌汁付1,500円)と、もう一品欲しいと思い「ふぐ いしる干し 焼き魚」(500円)の食券を購入し、店員さんに渡して魚拓の飾られた壁際のカウンター席に座りました。(2023年5月時点の価格)

輪島 朝市通り・朝市さかば

スマホでこの後のルートを確認したりしながら料理を待っていると、注文の品が運ばれてきました。

過去に薄くスライスされたふぐの刺身(てっさ)を少量食べる機会はありましたが、こんなにまとまった量のふぐを食べるのは生まれて初めてです。

輪島ふぐ丼(味噌汁付き)・焼き魚(ふぐ いしる干)

ふぐ丼はふぐの山かけ丼といった感じの見た目で、すりおろした山芋の上にふぐの切り身が乗っています。

早速ふぐを食べてみると、厚めにカットされているためか、もちっとした食感が楽しめて噛みごたえがあります。噛むほどにふぐのうまみが染み出し、山かけともよく合うためどんどん箸が進みます。

ふぐのいしる干しの方はふぐ丼とはまた違った味わいが楽しめました。干物になり凝縮されたふぐの味とといしるの風味が重なりこちらも美味しかったです。

輪島ふぐ丼(味噌汁付き)・焼き魚(ふぐ いしる干)

ふぐ三昧のひと時を終え、お腹も満たされたので駐車場に戻り、再びバイクで走り出しました。

住所〒928-0001 石川県輪島市河井町1-91 WACCA 1F
電話番号0768-22-1120
営業時間営業時間 7:30~15:00
定休日 不定休
アクセス(公共交通機関)・のと鉄道 穴水駅から車でタクシーで約30分
・JR金沢駅から輪島特急バス乗車約2時間30分「輪島塗会館」下車 徒歩10分
アクセス(自家用車)能越自動車道のと里山空港ICより車で約20分
※マリンタウン駐車場など近隣駐車場利用
公式SNSアカウント(Facebook)https://www.facebook.com/wajimaasaichisakaba/
(Instagram)https://www.instagram.com/wajima_asaitisakaba/
朝市さかば (2023年5月時点)

輪島~珠洲(道の駅狼煙・禄剛埼灯台)

輪島を離れて能登半島北部の沿岸を更に進み、珠洲方面を目指します。

能登半島沿岸(国道249号)

途中、色々な奇岩の類があり、窓岩(岩の真ん中に穴が開き窓の様に見える岩)や、夫婦がっと(夫婦の蛙が水面に頭を出している様に見える岩)の見える場所などに立ち寄ったりしながら走りました。

窓岩ポケットパーク・夫婦がっと(蛙)岩

景色が良い所を見つけては停まって写真を撮ったりしながら、比較的ゆっくりとしたペースでこの付近を進んで行きました。

能登半島沿岸(国道249号)

珠洲市の大谷川という川に差し掛かると、大量の鯉のぼりが風を受けて泳いでいました。こういった光景は各地で見られるようになった気がします。

更に進むと、また奇岩の類ですが、ゴジラ岩というものまでありました。これは確かにゴジラのシルエットに見えます。

能登半島沿岸(国道249号) 大谷川鯉のぼり川渡し・ゴジラ岩

ちょうど良い気候と程よいワインディングの中、ストレスフリーのライディングが続きます。

能登半島沿岸(国道249号)

眺めの良さそうな展望台が見えたので、ちょっと立ち寄ってみました。能登半島国定公園の椿展望台という所の様です。

能登半島国定公園 椿展望台

ここでも遠くまで続く能登半島の沿岸を見渡す絶景を拝む事ができ、休憩を兼ねてしばらくぼんやりと眺めていました。

能登半島国定公園 椿展望台からの眺め

椿展望台を出てしばらく進むと、道の駅狼煙に到着しました。この近くに禄剛埼(ろっこうさき)灯台というスポットがあるので、歩いてそちらに行ってみる事にします。

道の駅 狼煙

しばらく上り坂を登って行くと公園の様に整備されたエリアに出ました。高台なので遮るものなく海が見渡せます。

禄剛埼灯台

しばらく付近を散策していると、「日本列島ここが中心」と書かれたモニュメントを見つけました。

日本列島の中心に位置するという事だと思いますが、後で調べてみると日本の中心を主張するスポットが全国でいくつかある様です。

おそらく条件の付け方次第で変わるんだと思います。確かにモニュメントに刻まれた地図を見ると真ん中辺りに位置しているので、間違ってはいないと思いました。

さらに散策してみると、「能登半島最先端」という表記も見かけました。紛らわしいのですが、こちらは最北端ではなく、あくまでも最先端(最尖端)と言う事の様です。

禄剛埼灯台

向こうにお目当ての禄剛埼灯台が見えたので、近くまで行ってみます。

禄剛埼灯台

残念ながら中には入れなかったですが、外から見るだけでも風景に溶け込んでなかなか美しい姿をしています。

それもそのはず、この灯台は日本の灯台50選にも選ばれており、同じく50選に選ばれている三重県の安乗埼灯台に以前訪れた時以来にぐっと来るものを感じました。

禄剛埼灯台

灯台付近の広場も綺麗に整備されており、何気に良いスポットでした。

禄剛埼灯台

珠洲~和倉温泉

禄剛埼灯台を出た後、能登半島の東沿岸を経由して、この日の宿がある和倉温泉を目指します。

日も傾きかけていたので、ちょっとペースを上げて走る事にします。

能登半島沿岸(珠洲~能登島)

途中、能登島を経由してひたすら走ります。

能登島

和倉温泉に到着した時には、今まさに日が沈む所でした。思いもよらず綺麗な夕日を見る事ができてちょっと感動しました。

夕日(和倉温泉付近)

和倉温泉 大観荘(宿泊・夕食)

何とか真っ暗になる前にこの日の宿泊先「大観荘」に到着し、地下の駐車場にバイクを停めました。他にもバイク勢がいるらしく、既に結構な台数のバイクが停められていました。

チェックインを終えて自分の部屋に入るとおひとり様にしてはかなり持て余す広さで、眺めも良さそうです。

和倉温泉 大観荘

改めて部屋からの眺めを見てみると、沈んだ夕日の明かりが辛うじて残っており、何とか海を見渡す事ができました。

この後すぐに温泉に浸かり、湯上り後に一息ついていると、夕食の準備ができたと内線電話で連絡が入りました。

和倉温泉 大観荘 部屋からの眺め

夕食会場に行ってみると、大部屋で既に何組かの宿泊客が食事をしており、その一画にある席に案内されました。

既に料理がセットされており、席に着くと鍋ものなどの固形燃料に火が灯されます。

和倉温泉 大観荘 夕食

今日もかなり長い距離を走って来たので、自分を労うためにすかさずビールを注文してしまいました。

ざっと見たところ料理の品数はそこそこありそうなので、ビールのおつまみとしては困らなそうです。

和倉温泉 大観荘 夕食

個々の料理自体は特筆する程ではありませんが、高級食材のアワビは安定の美味しさでした。

和倉温泉 大観荘 夕食

大方料理を食べ終えたので、白飯と汁物をお願いして締めに入りました。

最後にデザートが出されたので、これを食べて食事終了となります。結局1時間以上かけてゆっくり食事をしていた様です。

和倉温泉 大観荘 夕食

食事が終わった後、部屋に戻って明日のルートをチェックしていたら、次第に眠気が襲ってきたため、2日目も早い就寝で日程を終わりました。

住所〒926-0175 石川県七尾市和倉町6-5-1
電話番号0767-62-1212
アクセス(公共交通機関)JR和倉温泉駅よりタクシーで約6分(徒歩約30分)
アクセス(自家用車)能越自動車道 和倉ICより車で約10分
公式ホームページhttps://www.daikanso.jp/
和倉温泉 大観荘(2023年5月時点)

まとめ

2023年ゴールデンウイークの海と山を巡るバイク旅2日目は、主に能登半島の沿岸を走行しました。もうすぐ能登半島一周する所まで来たので、翌日早々には半島一周を完了し、内陸部に突入できると思います。

走行ルートの7、8割ぐらいは海の見える海岸沿いの道を走ったため、海岸沿いの1年分の景色を1日で見て回った様な感覚になりました。

途中立ち寄った輪島では、残念ながら有名な朝市が開催される時間帯を逃してしまいましたが、それでも美味しいふぐ料理を堪能でき、大満足でした。

また、この数日後に震度6強の地震に見舞われる事になる珠洲周辺も走りましたが、走っているだけで爽快になれる本当にすばらしい場所でした。

余震が落ち着いたら、再び観光で訪れて現地を少しでも応援したいと思っています。

この続きは3日目の様子を紹介した記事
GW海と山のバイク旅Day3(飛騨路・白骨温泉・乗鞍高原)
をご覧ください。

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