GW海と山のバイク旅Day3(飛騨路・白骨温泉・乗鞍高原)

乗鞍岳 旅・ツーリング
乗鞍岳

2023年のゴールデンウィークに実施した海と山を巡るバイク旅の3日目は、能登半島の海岸沿いを離れ、いよいよ山間部に突入します。富山県、岐阜県飛騨地方を経由して長野県の白骨温泉、乗鞍高原を目指します。

お時間があれば、1日目と2日目の様子を書いた記事
GW海と山のバイク旅Day1(千里浜なぎさドライブウェイ)
GW海と山のバイク旅Day2(能登半島沿岸・和倉温泉)
も合わせて読んでいただけるとうれしいです。

和倉温泉~白骨温泉

せっかくの温泉宿なので起床して早々ゆっくり温泉の朝風呂に浸かり、部屋に戻って窓のカーテンを開けてみると、真っ青な海と空の景色が広がっていました。

昨日は到着時刻が遅く、日が沈んだ後の薄暗い景色しか見る事ができなかったのですが、それとは比べ物にならないぐらい綺麗な景色です。

和倉温泉 大観荘 部屋からの眺め

程なくして朝食の時間になったので、朝食会場まで行って食事を取りました。
今日も結構な距離を走る予定のため、食べ終えた後もあまりゆっくりする事も無く、早めに出る事にしました。

宿のチェックアウトを済ませて駐車場まで来ると、バイク勢の中では比較的出発が早い方だったらしく、まだ沢山のバイクが停まっていました。

シートバックをセットして準備が整った所で、いよいよ3日目の旅がスタートしました。

和倉温泉 大観荘 朝食・周辺

和倉温泉を出てから能登半島東岸に出た後、海沿いの道路(国道160号)に沿ってひたすら南下します。

能登半島東沿岸(国道160号)からの景色

朝の太陽に照らされてキラキラ光る海面があまりにも綺麗だったので、何度もバイクを停めては景色を眺めてしまいました。

能登半島東沿岸(国道160号)からの景色

そんな海沿いの景色もそろそろ見納めとなり、この後富山県を経由して山間部に向かう事になります。

能登半島東沿岸(国道160号)からの景色

だいぶ走って来たので、富山県内の道の駅カモンパーク新湊でちょっと休憩します。

道の駅 カモンパーク新湊

冷たい飲み物を飲みつつしっかり休憩を取った所で、再び走り出します。

しばらく走ると、まだ白い雪の残る山々が連なった景色が目に飛び込んできました。方角的に、これらは北アルプスの山々だと思われます。

いよいよ山間部への突入かと思うと、ちょっとわくわくしてきます。

富山市八尾町付近(富山県道25号)

途中、富山県内を流れる神通川沿いの道を走って行き、2つのダム(神三ダム、神二ダム)を通り過ぎて行きます。

ダムカードがあれば欲しかったのですが、この日は先を急ぎたいと思っていたので諦めました。ただ、後で調べてみるとこれらのダムではダムカードの配布はしていない様です。

神通川・神三ダム・神二ダム

さらに山の景色を楽しみながら神通川沿いを走って行きます。

先ほどの休憩以降、結構走ったなと思っていた所で、ちょうど道の駅細入が見えて来たため、立ち寄って小休止する事にしました。

神通川沿い(国道41号)・道の駅 細入

道の駅細入を出てしばらくすると、富山県の県境を過ぎ、岐阜県の飛騨地方に入りました。

実は、ここからちょっと高山の方へ寄り道して目的地の白骨温泉と乗鞍高原を目指す事にしました。というのも、高山に気になる食堂があり、ちょっと寄ってみたいと思っていたためです。

走行中に見える飛騨の山々が織りなす景色がすばらしく、何度も立ち止まって眺めては写真を撮ったりしてしまいました。

飛騨山間の風景
飛騨山間の風景

気持ちよく走りながら高山に到着し、気になっていた食堂(国八食堂)の前を通った所、ものすごい長さの行列(ぱっと見50m以上はありそうでした)が出来ており、即刻立ち寄りを断念しました。

人気店とは聞いていたのですが、ここまでとは思いませんでした。GWだからという事もあるかもしれませんが、異常な長さの行列で、とても並ぶ気になれませんでした。

気を取り直して、白骨温泉を目指す事にします。

途中有料の安房峠道路を通り、上高地乗鞍スーパー林道に含まれる道路の一つである長野県道300号の入口まで来ました。この道を進んで行くと白骨温泉に至る様で、それを示す看板もありました。

国道158号~長野県道300号 白骨温泉線(上高地乗鞍スーパー林道)入口付近

白骨温泉(入浴・昼食)

上高地乗鞍スーパー林道は、林道といいつつ舗装されている道路なので、特にストレスを感じる事無く山の景色を楽しんで走る事ができました。

それほど時間もかからず、白骨温泉公共野天風呂の駐車場に到着しました。

ここは無料の駐車場で約10台程度停められるスペースがありますが、既に結構埋まっていました。まだ数台の空きスペースがあったので、その1つに私のバイクを停めさせていただきました。

長野県道300号白骨温泉線(上高地乗鞍スーパー林道)~白骨温泉 入口・駐車場

バイクを停め、早速お目当ての温泉に浸かるため、白骨温泉公共野天風呂の入口を入って行きます。

ちなみにですが、白骨温泉の白骨の読みは「はっこつ」ではなく「しらほね」です。たまに勘違いされて何か怖い名前だと言ってくる方がいるので、念のため。

白骨温泉公共野天風呂 入口

入口を入った後は、ひたすら下って行きます。

白骨温泉 公共野天風呂に続く道

下り路の先に周囲の自然と同化しているかの様な建物があるので、そこに入って行きます。

中に入ると券売機があり、そこで入浴券を購入してから窓口にいる係の方に渡すシステムの様です。

ひとしきり回りをキョロキョロと見回した後、改めて入浴券を購入します。タオルを持参していなければ、粗品の様な小さ目のタオルを購入する事もできます。レンタルのタオルはやっていない様です。

当然浴室は撮影できないので写真はありませんが、野趣あふれる野天風呂で川の流れや鳥のさえずりを聞きながらのんびり入れる温泉でした。

白骨温泉の特徴は何といっても白濁したお湯で、硫黄の匂いも強めという事もあり、何か効きそうな気持にさせてくれます。

白骨温泉 公共野天風呂 施設内部

十分に温泉を満喫した後、風呂上りにちょっと休憩所で休んで行く事にしました。

先ほど券売機の横に置いてある冷蔵庫に書いてあった「ラムネ」の文字が忘れられず、思わず1本購入してしまいました。ラムネを飲むのはもう何年振りになるのかわからないほど久しぶりです。

ラムネを飲みながら、目の前を豪快に流れる清流を見つめながら、しばらくゆったりとした時間を過ごす事ができました。

白骨温泉 公共野天風呂 休憩所・景色
住所〒390-1515 長野県松本市安曇白骨温泉
電話番号0263-93-3121
営業時間平日: 10:00~16:00
土日祝: 09:00~17:00 (定休日: 火曜日)
アクセス(公共交通機関)アルピコ交通上高地線 新島々駅からバスまたはタクシーで約40分
アクセス(自家用車)中央自動車道 松本ICから車で約60分
高山国府バイパス 高山ICから車で約70分
※その他ルートあり(公式ホームページ参照)
公式ホームページhttps://shirahone-onsen.org/
公式SNSアカウント(Twitter)https://twitter.com/shirahoneonsen/
(Instagram)https://www.instagram.com/shirahoneonsen/
白骨温泉公共野天風呂 (2023年5月時点)

休憩所を出たところで既に14時近くになっている事に気づき、急に空腹を感じ始めました。周囲に何かのお店と思われる建物が数件あるので、その中から食事ができそうなお店を探す事にしました。

中でも、煤香庵というお店の佇まいが気になり、そこに入ってみる事にしました。入ってみると古民家の様ななかなか趣のある店内で、畳の部屋に椅子とテーブルが置かれていました。

ここは食事の他に日帰り入浴もできる様で、このお店で入浴と食事の両方を完結できそうです。

煤香庵

メニューの中でも、お店が推してそうな「田毎そば」を注文しました。

ちなみに、「田毎」が読めなかったので店員さんに聞いてみると、「たごと」と読むそうです。

運ばれてきた田毎そばを見ると、ちょっと豪華な山菜蕎麦といった感じです。温泉卵も入っており、山菜、キノコ、山芋のとろろといった山の幸も満載の蕎麦でした。うどんを選択する事もできます。

蕎麦自体がちゃんとしており、山の幸とも相性が良く、美味しく食べる事ができました。

煤香庵 田毎そば
住所〒390-1515 長野県松本市安曇白骨温泉
電話番号0263-93-2917
営業時間日帰り入浴:
入浴受付時間 10:00~18:30 閉店19:00
※季節により変動あり。
お食事:
11:00~14:30(ラストオーダー14:00)
※日にちにより、営業時間が異なる場合あり(公式ホームページ参照)
アクセス(公共交通機関)アルピコ交通上高地線 新島々駅からバスまたはタクシーで約40分
アクセス(自家用車)中央自動車道 松本ICから車で約60分
高山国府バイパス 高山ICから車で約70分
※その他ルートあり(公式ホームページ参照)
公式ホームページhttp://www.baikoan.net/
煤香庵 (2023年5月時点)

白骨温泉~乗鞍高原

温泉を満喫してお腹も満たされたので、思い残す事なく今日の宿泊地、乗鞍高原を目指す事にします。

引き続き上高地乗鞍スーパー林道を進みますが、このあたりは白樺の木が多くなり、また違った景色を楽しむ事ができます。

しばらく走ると、景色を見渡せる駐車スペースがあったので、すかさずバイクを停めました。

林道奈川安曇線(上高地乗鞍スーパー林道)

バイクを降りて周囲を見渡してみると、壮大な山々の景色を見渡す事ができます。

昨日まで「海の景色最高!」と思っていたのに、この時は「山の景色最高!」に塗り替えられてしまいました。

林道奈川安曇線(上高地乗鞍スーパー林道)からの眺め
林道奈川安曇線(上高地乗鞍スーパー林道)からの眺め

景色を存分に楽しんだ後、再びバイクに乗って先に進みます。

林道奈川安曇線(上高地乗鞍スーパー林道)

しばらく走ると乗鞍高原の観光センター付近に到着しました。目的地の宿はもうすぐです。

乗鞍高原(乗鞍観光センター付近)

ピーポロ乗鞍(宿泊・夕食)

21(ブロック)と書かれた看板の奥に入って行くと、この日の宿「ピーポロ乗鞍」に到着しました。周辺の雰囲気もなかなか良く、白樺に囲まれ、いかにも高原の別荘地に来たという感じの景色が広がります。

宿の駐車場は舗装されていないので、少し注意しながら奥の方に進みバイクを停めました。

乗鞍高原(21ブロック付近)

宿の中に入ると、若干レトロな雰囲気が漂う良い空間でした。

チェックイン手続きをして部屋に入ると、日本旅館によく見られる広縁のある定番の間取りで、何となく温泉宿に来たという実感が湧いてきます。部屋は綺麗に掃除されており、清潔な印象を受けました。

ピーポロ乗鞍

窓の外を眺めてみると、周辺を囲むように林立する木々以外のものは視界に入ってこないため、森の中にひっそりと1軒だけ建つ建物にいる様な感覚になります。

先ほど温泉に浸かったばかりですが、この宿も温泉宿なので、夕飯前にもうひとっ風呂浴びる事にしました。

ここの温泉も白骨温泉と同じく白濁したお湯だったので、何となく温泉の効能でロングツーリングの疲れを取ってくれるのではないかと期待してしまいます。

お風呂はややコンパクトですが、内風呂と露天風呂があり、露天風呂は目の前に広がる森の木々を見渡せるので、湯舟に浸かりながら森林浴をしている気分になれました。

ピーポロ乗鞍(部屋からの景色)

温泉を堪能した後、テレビで長野のローカル番組を観たり、明日のルートを確認しながら時間をつぶしていると、待ちに待った夕食の時間になりました。

夕食会場まで行くと、うれしい事に個室が用意されおり、周囲の目を気にする事無くゆっくり食事ができます。窓からの眺めも良く、白樺が林立する景色が見えます。

既に料理が置かれており、席に座ると宿のスタッフの方が鍋か何かを温める固形燃料に火を点けてくれました。

この日も昨日に引き続き、長距離走行をしてきた自分を労うため、開幕ビールを注文してしまいました。

ピーポロ乗鞍(夕食会場の個室)

料理は最初見た目が素朴で地味な印象を受けましたが、食べてみると味は全く申し分無く、ビールもどんどん進みました。品数も結構あります。

ピーポロの乗鞍 夕食の料理

山の幸もちゃんと組み込まれており、どれも美味しいです。何気に脇役と思っていた山菜が美味しく感じました。

途中で出される鮎の塩焼きは焼き加減がちょうど良く、身もほくほくになっていて美味しかったです。

ピーポロの乗鞍 夕食の料理

その後山菜の天ぷらが乗った蕎麦が出され、食事も終盤近くなってきた頃を見計らってデザートも出されました。

各個室専用にご飯の入った炊飯器と、味噌汁の入った鍋が置かれており、それぞれセルフサービスで好きなだけ盛って食べるスタイルでした。

両方とも絶対に1人で食べ切れなそうな量が入っており、残った分はどうなるんだろうと余計な心配をしておきながら、結局ご飯一膳、味噌汁一杯を食べた段階でお腹一杯になってしまいました。

ピーポロの乗鞍 夕食の料理

食事を終えて、お茶をすすりながら窓の外を見てみると、日が落ちてすっかり薄暗くなっており、白い月が浮かんでいました。

ピーポロの乗鞍 夕食会場からの景色

この後部屋に戻って横になりながら明日のルートを確認していると、やはり昨日と同じく眠気が襲ってきてしまい、早い眠りに就いて3日目の日程を終えました。

住所〒390-1513 長野県松本市安曇4306
電話番号0263-93-2728
アクセス(公共交通機関)アルピコ交通上高地線 新島々駅からアルピコ交通バス 乗鞍高原行きに乗車(約60分)し、観光センター前バス停下車(徒歩約10分)
アクセス(自家用車)中央自動車道 松本ICから車で約70分
高山国府バイパス 高山ICから車で約90分
※その他ルートあり(公式ホームページ参照)
公式ホームページhttps://peepolo.com/
公式SNSアカウント(Twitter)https://twitter.com/PEEPOLO8
ピーポロ乗鞍(2023年5月時点)

まとめ

2023年ゴールデンウイークの海と山を巡るバイク旅3日目は、和倉温泉から主に山間部を経由して長野県の乗鞍高原まで走行しました。

前日までに見てきた青色主体の海岸風景から趣がガラッと変わり、今度は新緑の木々に包まれた山々に癒されながら気持ち良く走行する事ができました。

また、途中立ち寄った白骨温泉といい、この日宿泊した宿の温泉といい、同じ日にこんなに良質な温泉をハシゴできたのは、山間部ならではと思いました。

この一日でかなり温泉の魅力に取り憑かれてしまった様なので、まずは私の住む滋賀県のお隣、岐阜県や奈良県あたりの山間部に点在する温泉地巡りから初めてみようと思っています。

この続きは4日目(最終日)の様子を紹介した記事
GW海と山のバイク旅Day4 最終日(野麦峠~高山)
をご覧ください。

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