GW海と山のバイク旅Day4 最終日(野麦峠~高山)

野麦峠から乗鞍岳を望む 旅・ツーリング
野麦峠から乗鞍岳を望む

2023年のゴールデンウィークに実施した海と山を巡るバイク旅も4日目を迎え、この日が最終日となりました。能登半島の千里浜なぎさドライブウェイから始まった今回の旅も、ついに終わりを迎えます。

最終日は絶景の中でひたすら景色と走る事を楽しみながら、長野県と岐阜県の県境にある野麦峠を経由して帰り道の高速道路に乗るために高山インターチェンジを目指します。

お時間があれば、1日目~3日目の様子を書いた記事
GW海と山のバイク旅Day1(千里浜なぎさドライブウェイ)
GW海と山のバイク旅Day2(能登半島沿岸・和倉温泉)
GW海と山のバイク旅Day3(飛騨路・白骨温泉・乗鞍高原)
も合わせて読んでいただけるとうれしいです。

乗鞍高原~野麦峠

前日は早い時刻に眠りに落ちたため朝4時ぐらいに目が覚めてしまい、なんとか二度寝しようとするも、なかなか眠りに就けず、結局このまま起床する事になってしました。

朝食までまだまだ時間があるので、朝風呂に浸かる事にしました。この宿「ピーポロ乗鞍」は温泉のお風呂があるので、やはり何度でも入浴しないともったいないという気持ちになってしまいます。

湯上りにぼーっとしながら何とか時間をつぶし、待ちに待った朝食の時間を迎えました。朝食会場に行くと、昨日の夕食と同じ個室に案内され、朝もプライベート空間でゆっくり食事を取れそうです。

窓の外は前日の夕食時に見たものと同じ景色が広がっていますが、林立する白樺の木が朝の陽ざしに照らされて一層映えて見えます。

ピーポロ乗鞍 朝食会場からの眺め

朝食も美味しく品数もそれなりにあります。朝も夕食と同様にご飯と味噌汁が盛り放題なので、ついついご飯が進んでしまい、結局3杯ほどいただいてしまいました。

いつも思うのですが、旅先の宿での朝食は普段以上に食欲が出るので不思議です。

ピーポロ乗鞍 朝食

食事を終え、部屋で少しゆっくりしながら、この日の大まかな予定を組みます。

旅の最終日なので、午後は帰宅のため高速道路での長距離移動に充て、午前中は景色を楽しみながら走る時間に充てる事にしました。

そうと決まれば早速チェックアウト手続きを済ませ、最終日の旅が始まります。

昨日に続き、安曇奈川線(上高地乗鞍スーパー林道)を進み、一ノ瀬園地という一帯を走ります。

林道安曇奈川線(上高地乗鞍スーパー林道)の景色 一の瀬園地周辺

このあたりの景色がまた素晴らしく、序盤にもかかわらず、ついついゆっくりめのペースになってしまいます。

林道安曇奈川線(上高地乗鞍スーパー林道)の景色

雪の残る乗鞍岳が青空に映えており、昨日よりも綺麗に見えます。

林道安曇奈川線(上高地乗鞍スーパー林道)の景色

しばらく走っては停まり、また走っては停まりを何度も繰り返しながらだったので、一向にペースは上がりません。最終日なので美しい景色を目に焼き付けたいという一心でした。

林道安曇奈川線(上高地乗鞍スーパー林道)の景色

飛騨で見た山々の風景とはまた違い、うまく表現できませんが何か高原特有の美しさを感じます。

まだ午前中の早い時間帯だったせいか、すれ違う車もバイクも全く無く、いつも以上に景色と走りに没頭できました。

林道安曇奈川線(上高地乗鞍スーパー林道)の景色

時折のぞく壮大な景色が視界に入ると、ついついバイクを停めてしまいます。

林道安曇奈川線(上高地乗鞍スーパー林道)の景色

進んでも進んでも、美しい景色が続くため、このまま下界に戻れないのではと思ってしまうほどでした。

林道安曇奈川線(上高地乗鞍スーパー林道)~奈川野麦高根線の景色

ようやく川のある所まで下りてきました。このあたりの川の水は本当に綺麗です。

奈川野麦高根線の景色

県道39号線(奈川野麦高根線)と書かれた標識が見られるあたりからまっすぐに立つ木々が整然と並ぶ景色が広がります。

山は場所によって表情が異なり、次はどんな景色が待っているのかと冒険心を掻き立てられてワクワクしてしまいます。これだから林道はやめられません。

奈川野麦高根線の景色

まっすぐな木々が立ち並ぶエリアを抜けると、急なカーブの外側に見晴らしの良さそうな広い駐車スペースのある一画が見えてきました。

奈川野麦高根線の景色

思わずバイクをそこに停め、目の前に広がる山々の景色にしばし見とれてしまいました。

後で調べてみると、ここは野麦街道展望駐車場という所の様です。

野麦街道 展望駐車場

ここでも景色を存分に目に焼き付けた後、先に進む事にします。

野麦街道 展望駐車場からの眺め

野麦峠

先ほどの展望台から程なくして、「野麦峠」と書かれた木の柱が見えてきました。ここが今日の目的地の一つになっている野麦峠一帯の様です。

野麦峠(岐阜県立自然公園)

車やバイクを停められるスペースは十分にあり、お食事処兼お土産店もあります。このお店は「お助け小屋」と言って、昔から野麦峠を越える人々が体を休める小屋として存在しているそうです。ちなみに、現在の小屋は別の所から移築されたものらしいです。

この日は自分以外のお客はほとんどおらず、他に2組しか見かけませんでした。バイク勢に至っては私以外はゼロです。

野麦峠(野麦県立自然公園)

この場所は、正式には「野麦県立自然公園」というらしく、岐阜県立の自然公園との事です。ちょうど、ここは長野県と岐阜県の県境に位置しており、いつのまにか岐阜県側に突入していた様です。

近くにやたらと広い展望台の様な所があったので、ちょっと行ってみると、再び白い雪を被った乗鞍岳が見渡す事ができました。

野麦峠(岐阜県立自然公園)

前日とこの日の2日間で何度この乗鞍岳を見たかわかりませんが、やはりいつ見ても美しいです。

野麦峠(岐阜県立自然公園)乗鞍岳

野麦峠と言えば、映画化もされた「あゝ野麦峠」という作品で、明治時代にこの峠を越えて行く製糸工場の女工達の悲惨さが描かれていますが、この物語のモデルになった女工「政井みね」とその兄の石像がありました。

この悲劇の物語を知っていたら、この像を見て涙してしまう方もいるかもしれません。私も映画(大竹しのぶ主演)を見た事があるので、何かこみ上げて来るものがありました。

野麦峠(岐阜県立自然公園)政井みねと兄の像

野麦峠~高山インターチェンジ

目の前に見える美しい景色と、あゝ野麦峠の世界観が合わさり、何だか神妙な気分にしばらく浸った後、旅を再開する事にしました。

まだまだ旅は終わらないとばかりに美しい景色が続き、最終日の実感が湧かないまま走り続けます。

奈川野麦高根線の景色

途中、国道361号に入る手前で、道路案内標識に書かれた高山市街という文字を見て、少しずつ旅の終わりが近づいている事を、ようやくここで実感した様な気がします。

奈川野麦高根線~国道361号の景色

国道361号に入っても、美しい景色は続きます。

国道361号の景色
国道361号の景色

しばらく走った所で、道の駅ひだ朝日村が見えて来たので、休憩のため立ち寄る事にしました。

考えてみたら、ちゃんとした休憩を取るのはこの日初めてでした。ここまで頻繁に停車しつつ走ってきたので、あまり疲れを感じていなかったのだと思います。

この日も暑かったので、しっかりと水分補給をしてから再び走り出します。

道の駅 ひだ朝日村

道の駅ひだ朝日村を出てしばらく走った所で、展望台が設置された駐車エリアが見えてきました。気になるのでちょっと立ち寄ってみる事にします。

案内板を見ると、ここは「美女街道展望台」という所の様です。

美女街道展望台

展望台に上って景色を見渡すと、この一帯の集落と、遠くに連なる山々を一望でき、なかなかの景観が拝めるスポットです。

ここまで来ても、まだ乗鞍岳を見る事ができます。

美女街道展望台

下に目を移すと、景色を背景に私の愛車がポツンと停まっているのが見えます。

ここまで本当によく頑張ってくれました。帰ったら早速洗車して労ってあげようと思います。

美女街道展望台

地図で確認してみると、高山までもう一息の所まで来ている様です。

美しい景色をじっくりと眺められるのはここが最後だという予感がしたため、しっかりと目に焼き付けておきました。

この後再び走り出し、程なくして高山インターチェンジに到着しました。そのまま高速道路に入り、GW夢の4日間の旅が終わりを告げました。

あとは自宅に帰るだけで、高速道路をひた走り、その日の夕方前には滋賀県の自宅に無事帰還する事ができました。

美女街道展望台

まとめ

2023年ゴールデンウイークの海と山を巡るバイク旅4日目最終日は、乗鞍高原を出発し、野麦峠を経由して、帰りの高速道路の入口となる高山インターチェンジまで走行しました。

今回走行したルートの大半で美しい景色を眺めながら走る事ができ、それでいてGWにもかかわらず行き交うバイクや車も少なかったため、かなりの穴場スポットだと感じました。

ソロライダーで、人気の少ないルートを走って自分だけの世界に浸りたいという方には特にお勧めできる良いルートだったと思います。

また、4日間の全行程を振り返ってみると、終始お天気に恵まれ、幸運にも事故やトラブルにも一切巻き込まれる事なく快適に過ごせた旅でした。

前半の、海岸沿いの景色が美しい能登半島は若干駆け足気味だったので、改めてじっくりと回ってみたいと思いました。訪問した数日後、現地は震度6強の地震に見舞われ、住民の方は大変な思いをされたと思いますが、必ず再訪して現地の観光を応援したいと思ってます。

後半の、山間部の景色が美しい岐阜県飛騨地方や長野県の白骨温泉、乗鞍高原、そして野麦峠については山の魅力を存分に堪能できました。特に上高地乗鞍スーパー林道は林道にもかかわらず舗装された道路で比較的走りやすく、終始絶景を見ながらストレスフリーで走る事ができました。

今回訪れた場所の多くは、決して超人気スポットという訳ではありませんが、いずれも再び訪れたいと思える素晴らしい場所でしたので、自信をもってお勧めしたいと思います。

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