京都府舞鶴にあるレトロ自販機の聖地(ドライブインダルマ)

ドライブインダルマ看板 旅・ツーリング
ドライブインダルマ

私はレトロなものが好きで、特に昭和の懐かしいものには目がありません。
中でも、うどん、ラーメン、ハンバーガーなどを熱々の状態で提供する、懐かしのレトロ自販機を巡るのが大好きで、ちょっとした趣味になっています。

私が子供の頃は、これらのレトロ自販機をオートレストラン等でよく見かけたものですが、そのオートレストラン自体も、平成、令和と時代の移り変わりとともに、めっきり減少してしまったため、今ではほとんど見かけなくなりました。

ちなみにオートレストランとは、基本的に24時間・無人営業で、こういった自販機を設置して食品を提供する施設の事で、アーケードゲームが設置されてゲームセンターの様な雰囲気のお店もありました。

深夜に働くトラックやタクシーの運転手などが良く利用していた印象がありますが、今では24時間営業のコンビニや飲食店に取って代わられた感があります。

久々のレトロ自販機を巡る旅

そんな、今ではレアとなったレトロ自販機をバイクで巡る旅は、首都圏に住んでいた頃はよくやっていました。何故か関東、とりわけ群馬には、今でも現役稼働しているレトロ自販機が多く、それらが何台も設置されているお店は、ファンの間では聖地とされている所もあります。

しかし、滋賀に移住してからは、現役稼働しているレトロ自販機が周辺になく、滋賀県内はおろか、近隣の府県にも、その存在を確認できずにいました。

それが最近になり、当時のオートレストランの面影をそのまま残した「ドライブイン ダルマ」というお店が京都にあり、そこにレトロ自販機が設置されているという情報を得たので、数年ぶりにレトロ自販機巡りを再開し、このお店を訪れる事にしました。

ただ、京都といっても京都府北部の日本海側の舞鶴市にあるという事で、滋賀県南部の自宅からバイクで移動となるため、結構な距離のソロツーリングとなりました。

ドライブインダルマに到着

自宅を出発してから琵琶湖の西岸沿いに北上し、高島市の今津あたりで西に向きを変え、福井の小浜経由で舞鶴方面に向かい、合計3時間以上掛けてようやく目的地のドライブインダルマに到着しました。

お店の外観は、少しさびれた観光地などにある昔ながらのドライブインといった店構えで、この時点で懐かしさが漂ってきます。

既に結構車が停まっており、レトロ自販機目当てのお客も居そうな感じです。

ドライブインダルマ
ドライブインダルマ外観

お店の前の駐車スペースに自分のバイク(Honda 400X)を停めて、お店の中に入ります。

ドライブインダルマ駐車場
駐車場

店内の様子とレトロ自販機

お店に入ると、ずらっとレトロ自販機が並んでおり、なかなか壮観です。
飲食スペースもあり、ここでゆっくり食べることもできます。

ここには、うどんの自販機が2台、ラーメンの自販機が1台、ハンバーガーの自販機が1台の、合計4台のレトロ自販機が設置されています。

これまで私が巡ってきたレトロ自販機設置店の多くは、1台か2台しか無い所が多く、このお店はかなり多い方だと思います。さすが聖地と呼ばれているだけあります。

少しマニアックな話になりますが、麺類の自販機は、現存するものでは富士電機製と川鉄製の2タイプがあり、このお店のうどんとラーメンの自販機は、全国で数えるほどしか残っていないレアな川鉄製のタイプでした。

ドライブインダルマ自販機
レトロ自販機

店内には、自販機以外にもアーケードゲーム機が設置されており、昭和のオートレストランの雰囲気を感じます。

ちなみに、私が訪れた時はゲームで遊んでいるお客はほとんどおらず、ここを訪れる人は、やはりレトロ自販機がお目当ての様です。

ドライブインダルマゲーム
ゲームコーナー

麺類の自販機(ラーメン)

せっかく3時間以上かけてここまで来たので、レトロ自販機で何も食事せずに帰る訳にはいきません。

レトロ自販機好きの中には、訪れたお店に設置している自販機メニューを全種食べて帰るツワモノもいるそうですが、さすがに私の胃袋はそこまで強靭ではないため、今回は2品に絞って食べてみる事にしました。

まず、ラーメンを購入するため麺類の自販機前に来ると、どの自販機も250円の表記が目に付きました。他のレトロ自販機設置店では、麺類が大体300円前後の所が多かった記憶があるので、ちょっと安めの価格設定に感じます。

このタイプの自販機は、お金を投入してからボタンを押す必要がなく、所定の金額のお金が投入されるとすぐに調理が開始される様です。

お金を投入してからしばらく待つと、下の取り出し口に熱々のラーメンが現れるので、スープがこぼれないように注意しながら取り出します。

ドライブインダルマ麺類自販機
麺類自販機

取り出したラーメンの見た目は、至って普通の醤油ラーメンという感じで、具はチャーシュー1枚に、もやしとネギのみというシンプルさです。

自販機のラーメンなのであまり期待せず、まずスープを飲んでみると、予想通りの味という感じでした。スーパーで買える生めんに付属する醤油ラーメンのスープといった印象で、可もなく不可もなくです。

麺は柔らかめで、個人的にはもうすこし硬めが好みです。

上に乗っているチャーシューは小さめですが、即席めんの具に使われるハムの様な加工品のタイプではなく、ちゃんとした物なので、250円にしては頑張っていると感じました。

ドライブインダルマラーメン
ラーメン

ハンバーガーの自販機

ラーメンを食べ終え、続いてハンバーガーの自販機の前に立ちます。
隣にある、瓶を引き抜くタイプのドリンク自販機も懐かしいですが、やはりハンバーガーの自販機の懐かしさには敵いません。

メニューの種類は、「レタスバーガー」、「ホットドッグ(ロースハム)」、「ホットドッグ(ハンバーグ)」の3種で、いずれも200円。
お金を投入し、今回は「レタスバーガー」のボタンを押します。

すると、加熱ランプが点灯し、ハンバーガーの温めがスタートします。しばらくすると、下の取り出し口に、温められたハンバーガーが白い箱に入って現れます。

ドライブインダルマハンバーガー自販機
ハンバーガー自販機

箱を空けてハンバーガーを取り出してみると、パンの部分が少しふやけていて、あまり見た目は良くありません。

ハンバーガー
レタスバーガー

ハンバーガーの中身は薄めのハンバーグにレタスのみ。名前の通りレタスが主役の様で、見た目もハンバーグよりレタスの方が多めに入っている様に見えます。

食べてみると、レタスのシャキシャキ感は残っており、味は悪くなかったです。
しかし、最近のコンビニで売っているハンバーガーのクオリティと比べると、どうしても見劣りします。

ハンバーガー中身
レタスバーガーの中身

まとめ

今回訪れた「ドライブインダルマ」さんのレトロ自販機で食事をしてみた感想ですが、味については正直なところ、即席めんや冷めた総菜パンよりマシな程度なので、この味を求めてここを訪れる方は少ないと思います。

しかし、レトロ自販機の食事は、懐かしの自販機が、当時の自動調理技術を駆使して温かい食事を提供し、それをまた懐かしがりながら食べる、といったシチュエーションや雰囲気までセットで楽しむものだと思っているので、私は十分に楽しむ事ができました。

久しぶりのレトロ自販機巡りでしたが、ただでさえ現役で稼働しているレトロ自販機が少ないのに、年々減っている状況もあるので、やがて無くなってしまう前に、現存する自販機をなるべく多く巡っていこうと思います。

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