滋賀の観光ガイドに必ずといって良いほど登場する有名スポットの一つに「びわ湖バレイ」という場所があります。
琵琶湖の西側にある打見山と蓬莱山の山頂一帯に広がるこの地は、山麓からロープウェイで一気に登る事ができます。
晴れていれば山頂から琵琶湖を見下ろす壮大な景色を眺める事ができ、冬になればスキー場となりウインタースポーツができるため、年中通して楽しめるリゾート地になっています。
ここは以前から知ってはいましたが、休日はとても混雑すると聞いていたので、なかなか訪れる気になれないまま今に至っていました。
そんな超人気スポットが現在紅葉の見頃を迎えているという事なので、これを機会に思い切って行ってみる事にしました。
【前半(1ページ目)の目次】
駐車場・ロープウェイ(登り)
今回の目的地となる「びわ湖バレイ」は休日かなり混雑するという事を聞いていたので、まだ人が少なそうな朝一番の時間帯を狙い、駐車場が開場するAM9:00頃の到着を目指して自宅を出発しました。
バイクに乗って紅葉に染まる琵琶湖沿いの並木道を走りつつ、秋の雰囲気たっぷりのツーリングを楽しんでいると、琵琶湖の西岸沿いを北方面に伸びる滋賀県道558号に入りました。
この558号を更に北に進んでゆくと、びわ湖バレイの入り口を示す看板が見えてきました。
この看板の手前で左折してしばらく進むと、既に結構な車の列が出来ていてびっくりしました。少なくとも10台以上は連なっていたと思います。
しかも、まだ駐車場が開場する20分ぐらい前でこの状態です。さすが人気スポットです。
車の列にポツンと一台バイクで並んでしばらく待っていると開場時刻のAM9:00になり、車列が動き始めました。
入口に料金所があるので、ここで駐車料金を支払い入場します。
バイクの場合は土日祝日の二輪料金となり1,000円(平日500円)でした。ちなみに乗用車の場合はちょうどこの倍の料金になります。結構お高いですね。(2022年11月時点)
料金所からロープウェイ乗り場までしばらく登りの道が続きますが、その途中にいくつも駐車エリアがあり、収容台数はかなりのものなので、満車になる事はあまりなさそうです。
まだ開場間もないので、ロープウェイ乗り場に近い駐車エリアが空いており、スタッフの方に案内された場所にバイクを停めます。
バイクを停めて見回してみると、何だか空がどんよりと曇っており、まともな景色を見る事ができるのかだんだん不安になってきました。
ロープウェイ 上り(山麓駅→山頂駅)
ロープウェイ乗り場の方まで歩いて行くと、ここでも列が出来ており、チケット売り場が開くのを待っている人の列の最後尾に並ぶ事にします。
ロープウェイの始発はAM9:30で、チケット売り場はAM9:20頃に開くと案内がありました。
待っている間にスタッフの方が山頂施設の簡単な説明や現在の天候の様子を伝えてくれます。それによれば、頂上は天気が良く、少し前の時点では雲海が出来ていたとの事でした。
さっきまで景色に不安を抱いていたのですが、少しその不安も治まりました。
やがてチケット売り場が開き、ロープウェイの乗車券を購入して今度はロープウェイの到着を待つ人の列に並びます。
料金は時期や休日かどうかで異なりますが、11月の土日祝日は大人1名分の往復料金が3,000円でした。(2022年11月時点)
Webで前売り券を購入すればもう少し安くなりますが、駐車場代を含めると結構な金額になるので、気軽に行ける料金では無いと感じるかもしれません。
始発のロープウェイは惜しくも自分の手前で定員に達したので乗れなかったのですが、すぐ後に来た次の便では割と景色が見やすい位置に乗る事ができてラッキーでした。
ロープウェイのゴンドラが動き出し、予想以上の速さで一気に上がって行きます。
みるみる地上が見えなくなって雲の中に突入し、視界が真っ白になります。しばらくして反対側のゴンドラがすれ違ったあたりから、少しずつ青空が見えてきました。
完全に雲を抜け出した頃、下界の曇り空が嘘の様な青空と、どこまでも続く雲海が広がっていました。
まさに天上界に来た様な気分です。この絶景が現れると、ゴンドラの中ではたちまち歓声が沸き起こりました。
打見山 頂上
ロープウェイの山頂駅に到着し、駅を出てしばらく歩いて行くと、すぐに雲海が広がる景色が目に飛び込んできます。
しばらく、景色を横目で見つつ人の流れに沿って歩いて行くと、「びわ湖テラス」という施設の方に人が集まっているのが見えました。
この施設は展望スポットとカフェやレストランなどが併設されたものらしく、あまり滞在できる時間が無かったり、あちこち歩いて回りたくない場合は、この場所だけでも楽しめそうです。
カフェにはテラス席があり、絶景を見渡せる特等席で食事を楽しむ事ができます。
その下の方には展望エリアがあり、多くの人達が青空と雲海が広がる景色に見入っていました。
自分も展望エリアの端の方に行き、改めて景色を眺めてみる事にします。
改めてここは天上界だと感じました。しばらく立ち尽くし、見渡す限りの雲海に見とれてしまいます。
雲海が無ければ琵琶湖が見渡せるそうですが、雲海の方が神秘的な雰囲気を味わう事ができ、遭遇できる機会もあまり多くないと思うので、結果的にはこれで良かったと思いました。
びわ湖テラスの展望エリアをもう少し散策してみる事にします。
山の見える方に行ってみると、ここにもまた絶景が待っていました。
紅葉で色づく山々と雲海がコラボする景色は本当にすばらしいです。
展望エリアの床の端の方に、青いタイル張りの水が張られた部分があるのですが、これが景色ともマッチしており、良いアクセントになっています。
景色がすばらしかったので、びわ湖テラスの展望エリアを行ったり来たりしながら、何枚も写真を撮ってしまいました。
今回偶然出会えた雲海の風景をしっかり目に焼き付けた後、びわ湖テラスの他の場所や周辺を少し散策してみる事にしました。
グリル料理が楽しめるレストランや、飲料の自販機が置いてある休憩スペースなどがあります。冬はスキー場になるという事もあり、どことなくリゾート地特有のお洒落な雰囲気を醸し出しています。
びわ湖テラスを出ると眺めの良さそうな場所にテーブル席が置かれ、飲食などできるスペースがありました。
ロープウェイの山頂駅とびわ湖テラスは打見山の山頂エリアにあり、この一帯だけでも十分景色を楽しめるのですが、実はびわ湖バレイにはもう一つ蓬莱山という山があります。
この時期は、蓬莱山の山頂まで行くリフトが営業しておらず徒歩で行く事しかできないため、そちらを訪れる人は少なそうでした。
以前訪れた伊吹山もそうですが、私は山があったら登りたくなる性分なので、当然今回も登る事にしました。
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