初詣と人生初のすずめの丸焼き(京都 伏見稲荷大社・稲福)

旅・ツーリング

明けましておめでとうございます。2023年もよろしくお願いいたします

ところで、今年の初詣はどこへ行かれましたでしょうか?

私は滋賀県に移住してからは初詣の行き先は特に定まっておらず、毎年違った場所を参拝しています。

今年はどうしようかと考えていると、何気なく乗った電車の車内に「初詣は〇〇へ」的な中吊り広告があり、どこの広告だろうとよく見てみると、京都の有名な「伏見稲荷大社」のものでした。

伏見稲荷大社と言えば、ひたすら続く鳥居のトンネルがあまりにも有名ですが、実は過去に1度訪れた事があります。

私が滋賀に移住するきっかけとなった転職先の会社が京都市内にあり、当時神奈川県に住んでいた私は、この会社の採用面接を受けるために新幹線ではるばる京都に日帰りで訪れた事がありました。

この日の面接が終わった後、残念ながら手応えを感じなかったため、もう来る事が無いだろうと思い記念に観光でもして帰ろうと立ち寄ったのがこの場所でした。

思えば、この時参拝したおかげで採用に導いてくれたのかもしれないと思い、今年の初詣は伏見稲荷大社に行く事に決めました。

また、今回は以前の訪問時に知らなかった名物(迷物?)の「すずめの丸焼き」にも挑戦していますので、ご興味がありましたら、読んでみてください。

参拝

自宅から電車に乗って京都駅まで行き、そこからさらにJR奈良線に乗り換え、伏見稲荷大社の最寄り駅である稲荷駅に到着しました。

駅を出ると、すでに伏見稲荷大社を目指す人の流れができていたため、この流れに身を任せる感じで入口となる一番鳥居の所まで到着しました。

伏見稲荷大社 一番鳥居

鳥居をくぐりさらに先に進んで行くと、賀正と書かれたのぼりが立っていたり、巨大スクリーンが設置され、境内のお知らせやCMなどを放映されていたりと、すっかり新春の装いになっています。

正月三が日を避けて訪問したので、おそらくピーク時よりは多少混雑も緩和されていると思いますが、それでもかなりの人出でした。

伏見稲荷大社 桜門前

桜門の前まで来ました。以前訪問した時も同じくこの門をくぐっているはずですが、イマイチ思い出せなかったため、逆に新鮮さを感じました。

伏見稲荷大社 桜門

門や周囲をじっくり眺めてみると、狛犬の代わりに強そうな狐の像が門の両脇を固めています。

さらに、門の中にも弓を持った随神が左右を固めています。他でよく見かける金剛力士像とはまた違った趣があります。

伏見稲荷大社 桜門と狐像

桜門をくぐると、境内も結構な数の参拝客で賑わっていましたが、移動に困るほどの混雑度ではありませんでした。

伏見稲荷大社 境内

本堂が見えてきました。そういえばこの伏見稲荷大社は全国各地にあるお稲荷さんの総本山なんだそうです。私の実家の近所にも稲荷神社がありましたが、土着の神社というイメージが強かったため、総本山があったのは個人的に意外でした。

本堂で今年1年の健康と旅やツーリングでの無事を祈願し、ここを後にしました。

伏見稲荷大社 本堂

本堂前の階段を降りてしばらく周囲を見渡してみると、「おみくじ」と書かれた看板やのぼりが目についたため、ちょっと運試しにやってみる事にしました。

おみくじ

ここのおみくじは、まずおみくじの箱から番号の書かれた棒を引き、おみくじ授与所に行って引いた番号を伝えると、それに対応するくじの結果が書かれた紙を受け取れるというものになります。

早速台に並べられたたくさんの箱のうちから1つを選んで引いてみました。

伏見稲荷大社 おみくじ

結果は見事に大吉でした。といっても初詣の時期はどこも大吉が多めに入っているという可能性も拭えませんが、年明け早々幸先の良いスタートを切れた気分になれました。

伏見稲荷大社 おみくじ

お食事処 稲福

実はおみくじで気分を良くした後、その勢いで伏見稲荷大社の定番スポットである鳥居のトンネルを通り、前回参拝時には訪れていなかった山の頂上まで行きヘトヘトになっています。

その時の様子はちょっと長くなりますので別途こちらの記事に書きました。

そんな山登りを終えた後の疲れた足取りで、忘れないうちに御朱印をいただこうと授与所に向かいました。

普段はどうかわかりませんが、この日は書置きのものをいただく形だったので、特に待つ事もなくすぐにいただけました。

伏見稲荷大社 朱印授与所

結構な運動をしたせいか、ちょうどお腹が空いてきたので、まだ午前11時前でしたが今回行こうと思っていた「稲福」というお店で食事をすることにしました。

このお店は御朱印の授与所を出て裏参道に入ってすぐの所にあり、難なく見つける事ができました。

お食事処 稲福 付近

前回訪問時は知らなかったのですが、伏見稲荷大社付近には何とすずめの丸焼きが売られているお店がいくつかあるそうで、このお店はその中でも最も有名な様でした。

普段愛らしい姿を見せるすずめを食べるとは何と野蛮なと思いましたが、もちろん由来があるそうで、稲を食い荒らすすずめを退治するために食べる様になったと言われている様です。ただし、諸説あるとのことです。

お店の前まで来ました。うどんやお蕎麦が食べられる昔ながらのお食事処といった感じの店構えです。

お食事処 稲福

目につく所にちゃんと「すずめ1串700円」(2023年1月時点)の文字がありました。結構良いお値段です。

すずめの他に、普段は卵しか食べた事がない「うずら」もあるそうで、店先に並べられていた現物はどうやらうずらの様です。

お食事処 稲福

店先でこれらを焼いているため、先ほどから良いにおいが漂っています。

下の写真の手前で焼いているのはうずらです。

お食事処 稲福

早速お店の中に入って案内された席につきます。

店内に貼り出されたメニューを眺めてみると、すずめやうずら以外にも色々ありました。一品料理と日本酒でゆっくりと一杯やっているお客なんかもいて私が好きな雰囲気です。

お食事処 稲福

稲荷神社に来たからには、やはりお稲荷さんを食べずにはいられないと思い、まず「いなり寿司」を注文しました。

メニューでは6個セットでしたが、1個単位での注文もOKとの事なのでひとまず3個注文しました。

いなり寿司

食べてみると特に奇をてらった味ではなく、王道のいなり寿司という感じの安定感があります。

お揚げの味付けも濃すぎたり甘すぎずたりせずにちょうど良い塩梅で、中の酢飯もほんのりと胡麻の風味がして美味しいです。

いなり寿司

次はいよいよ目的のすずめの丸焼きを注文します。少し悩みましたが、せっかくなのでうずらにも挑戦してみようと思い、結局すずめとうずらの両方を注文してしまいました。

先に運ばれてきたのはうずらの方でした。私は大丈夫でしたが、人によってはこの見た目がキツいと感じる方もいると思います。

頭の部分がどこで足の部分がここでとか考えだすと食べられなくなりそうなので、普通の手羽先か何かと同じだと言い聞かせ、思い切って初めてのうずらを食べてみます。

甘辛いタレと山椒が効いており、私の心配を余所に味は全く問題なく美味しかったです。

食感は普通の焼き鳥とは異なり骨が多いのですが、骨までまるごとバリバリといけます。

うずらの丸焼き

次にいよいよすずめが運ばれてきました。

見た目は先ほどのうずらより小ぶりで、すずめの姿が何となく想像できてしまうので、うずらよりもグロテスクな印象を受けてしまうかもしれません。

かわいい鳴き声でさえずる街のすずめ達が脳裏にちらつきつつも、思い切って口に運んでみる事にします。(ちなみに、後で知ったのですが、普段街で見かけるすずめとは別の種類の様です)

味付けはうずらのものと変わらないのですが、食感がだいぶ違いました。うずらより骨が多めで身は少ない感じです。こちらも骨ごとバリバリいけるので丸ごといけます。

すずめの丸焼き

両方とも見た目はちょっとキツいかもしれませんが味は問題無かったので、普通に食べられました。

個人的にはうずらの方が好みでしたが、この味付けで普通に鶏肉の焼き鳥が食べたいというのが正直な感想です。

ただ、特に食用のすずめについては希少な物らしいので、縁起物というか観光の思い出作りという意味ではもってこいの一品だと思います。

住所〒612-0806 京都市伏見区深草開土町2-4
電話番号075-641-3696
営業時間9:00~17:00(第2、第3、第4火曜日定休日 1月から初午まで無休)
最寄り駅JR稲荷駅(徒歩約5分)
京阪 伏見稲荷駅(徒歩約5分)
最寄りIC名神高速道路 京都南IC(車で約20分)
阪神高速道路 上鳥羽出口(車で約10分)
※駐車場なし
公式ホームページ
お食事処 稲福(2023年1月時点)

裏参道散策

すずめとうずらを堪能して満足した後、少し裏参道をぶらぶらとしてみました。

お土産屋さんや、色々な食べ物の屋台などが並んでおり、かなりの人で賑わっています。

時々気になるお店を覗いてみたりしながら歩いていると、いつの間にか最寄り駅に辿り着いたので、そのまま帰宅の途に就く事にしました。

伏見稲荷大社 裏参道

ちなみにどうでもいい話ですが、裏参道をぶらぶらしている間に、なぜか狐のお面が欲しくなり買ってしまいました。

後でどうしてこんなものを買ったのだろうと狐につままれた様な気になりながら、どこに飾っておくか、もしくはそっとしまっておくか悩み中です。

狐のお面

まとめ

今回は京都の伏見稲荷神社に2023年の初詣に行ってきました。

京都の神社への初詣は初めてでしたが、通常のシーズンでも観光客が後を絶たない著名な神社のため、大変な賑わいでしたが、単にお参りするだけにとどまらない体験ができる魅力的なスポットでもありました。

特に人生初めての体験として、今回すずめとうずらを味わう事もでき、これを今年一年の新たな取り組みのきっかけにできればと思いました。

同じ日に伏見稲荷神社の見どころである鳥居のトンネルを歩いて山頂まで行った時の様子もこちらの記事で書いていますので、よかったらそちらも読んでいただけるとうれしいです。

住所〒612-0882 京都府京都市伏見区深草薮之内町68
電話番号075-641-7331
営業時間参拝:24時間
※祈祷・お札・お守りなどの取扱い時間は公式ホームページ参照
最寄り駅JR稲荷駅(徒歩約5分)
京阪 伏見稲荷駅(徒歩約5分)
最寄りIC名神高速道路 京都南IC(車で約20分)
阪神高速道路 上鳥羽出口(車で約10分)
公式ホームページhttp://inari.jp/
公式SNSアカウント(Instagram)https://www.instagram.com/fushimiinaritaisha_official/
伏見稲荷大社(2023年1月時点)
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