(注)惜しまれながらも、このお店は2022年5月29日に閉店しました。
先日このブログで、彦根城に行ってひこにゃんに会ってきたという記事を書きましたが、その時に彦根市内にある「スイス」という老舗の洋食店に立ち寄った所、そこで食べたハンバーグがとても美味しく感動したので、今回はそのお店について紹介したいと思います。
自宅からバイクで1時間以上走り、目的地である彦根城の少し手前に差し掛かった所、時刻は午前11時を回り、そろそろお腹も空いてくる時間帯だったので、コンビニに立ち寄って一休みしつつ、スマホでランチをするためのお店を探し始めました。
すると、私の居るコンビニのすぐ近く(というかすぐ隣!)に老舗の洋食店があるという事がわかり、早速お店に向かいます。
お店の近くまで来ると、蔦に覆われた見るからに怪しげな建物が目に入ってきます。初めて見る人は、何かの廃墟としか思えないでしょうね。
少しアングルを変えて見てみると、怪しさはさらに増します。
私だけかもしれませんが、この写真、フードを被った魔法使いが左手で杖を握っている様に見えませんか?
駐車場はお店の前にある数台停められそうな舗装されたエリアと、お店の右側から奥に入った所に広めの未舗装エリアがありますので、割と台数は停められそうです。
バイクの場合はできるだけサイドスタンドがめり込まない舗装エリアに停めたい所ですが、お店の前はすぐ埋まってゆく感じなので、気になる方は未舗装エリアに停める事も想定して、サイドスタンドプレート等を持参した方が良いかもしれません。
お店の前のあまり目立たないところに「喫茶・食事 スイス」と書かれた年季の入った看板が控え目に置いてあり、老舗感を醸し出しています。昔ながらのレトロな喫茶店や洋食店が好きな私の期待は一気に膨らみます。
お店の前をひとしきりウロウロした後、そろそろお店の中に入ってみます。
建物全体の外観は怪しいですが、入り口はいたって普通の街の喫茶店みたいな雰囲気です。
中に入るとカウンターとテーブル席があり、私はソロだったので、カウンターに案内されます。
早速メニューを見てみると、価格の安さにちょっと目を疑ってしまいした。
その一例を少し(価格は全て税込み 2022年3月現在)
・ハンバーグステーキ(単品) 500円
・ポークステーキ(単品) 600円
・カレーライス 350円
・オムライス 400円
・特製スイス丼 400円 (豚肉と玉ねぎを特製のたれで炒め煮した肉丼)
・ライス 100円
・バタートースト 150円
どうです?牛丼チェーンの松屋のメニューの様な価格水準ですよね。
ハンバーグステーキにライスを付けても合計600円とは驚きです。
今回私は結構お腹が空いていたので、ハンバーグステーキとカレーライスを注文しました。
それでも850円で済んだので、お財布にとても優しいです。
しばらく待つと、注文した料理が運ばれてきました。
見るからにハイカロリーで背徳感を感じてしまいますが、ハンバーグの焼けるいい匂いとカレースパイスの食欲をそそる香りの誘惑には勝てませんでした。
ナイフとフォークではなく、箸で食べるというカジュアルさがまた良いです。
ハンバーグの形は少々いびつですが肉汁が染み出ており、その肉汁を吸ってしんなりした玉ねぎと、半熟の目玉焼きが脇を固めています。
ハンバーグを少し切って中を覗いてみました。箸でも十分切れる柔らかさです。
切ると肉汁がさらに出てきて、見た目だけでもジューシーさが見て取れます。
中には大き目にみじん切りされた玉ねぎが入っており、しっかり形が残っています。
見た目を十分楽しんだ後、早速口に含んでみると、「うまい!」と思わず叫びそうになりました。
肉汁のジューシーさと玉ねぎの甘みが組み合わさって本当に美味しいです。
味付けもしっかりされており、間違いなくライスが進む味です。
あくまでも個人的な嗜好の入った感想ですが、私がこれまで食べた事のあるハンバーグの中でも1、2を争うぐらいのレベルだと感じました。
滋賀にもこんな美味しいハンバーグが食べられる店があるとは本当に良い発見でした。間違いなくまた来ると思います。
ちなみに1,2を争うもう一方は、静岡県のステーキ・ハンバーグレストラン「さわやか」のハンバーグです。両者は全く方向性が異なり別物だと思うので、優劣付けるのは難しいです。
ちょっと的外れかもしれませんが、肉々しさを追求した肉自体の品質を追求するのとは違い、全体的に柔らか目で肉汁のジューシーさと玉ねぎの甘さを融合させる方向性は、以前このブログでも紹介した、551蓬莱の豚まんや焼売の餡の食感や味に通じるものがあると感じました。
ハンバーグに夢中になりすぎていましたが、カレーライスも注文していたので、こちらも食べてみます。
食べてみた感想は、喫茶店でよく出て来そうな懐かしい味のカレーライスといった印象で、具材が溶け込んだドロッとしたルーをしており、ややスパイシーな味付けのためか、どんどん箸ならぬスプーンが進みます。
器もレトロで、私が子供の頃、似たようなデザインのカレー皿が自宅にあった事を思い出し、食べながら懐かしい思いに浸る事ができました。
以上、色々と感想を書いてきましたが、まだこのお店の魅力のほんの一部しか伝えられていない様な気がします。
彦根城にも近いので、観光などで彦根に訪れる事があれば、是非一度「スイス」でお食事をしてみてはどうでしょうか。
↑よろしかったらバナーをクリックして応援をおねがいします!
コメント