前回、瀬戸内海に浮かぶウサギの島を訪問した記事を書きましたが、実はそこに向かう途中に岡山県の日生(ひなせ)という所に立ち寄って食事をしていました。
以前、知り合いから「カキオコ」という日生のご当地グルメを教えてもらい、それ以来ずっと食べてみたいと思っていました。
このカキオコはその名の通り牡蠣入りのお好み焼きで、牡蠣好きの私としては是非押さえておきたい一品です。
ちょうど今回の鉄道旅の途中に近くを通り掛かったため、これは絶好の機会と思い日生駅で途中下車し、人気店の一つ「浜屋みっちゃん」というお店でカキオコを食べてきました。
途中下車~入店
早朝に滋賀の自宅を出発して岡山県の日生(ひなせ)駅に到着したのはAM10時を少し回ったぐらいでした。
ここまで乗車した電車の中でカキオコの事を思い出し、スマホで良さそうなお店を調べていたところ、AM10時頃から開店する店もある事がわかっていたため、昼食の時間帯には少し早いと思いつつ、ここで途中下車する事にしました。
駅のホームに降り立つと瀬戸内海が見え、船も停泊しており、港町の駅といった感じでした。
改札口に向かう途中、鉄板会議2022なる会議で、コナモン100選にカキオコが選ばれたという趣旨の横断幕が掲げられており、日生がカキオコの町である事を実感させてくれます。
この時は18きっぷを利用して乗車していたため、そのまま無人の改札を抜けて駅を出ました。
まずは先ほど電車の中で調べて一番行ってみたいと感じた「お好み焼き ほり」に向かいました。
お店の前まで来てみると、まだ開店してからそれほど時間が経っていないにもかかわらず、既に人だかりが出来ていました。人気店という事はわかっていたのですが、これほどとはびっくりです。
このお店は行列に並ぶのではなく、店先に置かれた順番待ちのリストに記入して、先頭から案内されるシステムの様です。
早速自分の名前をリストに書こうとしたところ、既に20組以上の記入があり、回転もそれほど速くない様に見えるため、相当な時間待つ事になりそうです。
少し悩みましたが、今日はまだこれから時間を掛けて長距離を移動しなければならないため、諦めて他店を当たる事にしました。
次に先ほどのお店から日生駅に少し戻った場所にある、「浜屋みっちゃん」というお店の前まで来ました。レトロ感あふれる店構えですが、ここも人気店らしく既に行列が出来ていました。
ただ、先ほどのお店に比べれば列に並んでいる人の数が少なく、10人程度だったので少しはマシな様です。
他にも目星をつけておいたお店がいくつかあるのですが、どこも似たような行列が予想されるため、腹を決めてこのお店の行列に並ぶ事にしました。
しかし、列に並んで以降なかなか列が進まず、相当回転が悪そうだったため、判断を誤ったと思いだんだん不安になってきます。
すると、少しずつではありますが、列が進む事を確認できたため、再び覚悟を決めてそのまま並び続ける事にしました。
結局お店に入る事ができたのは、列に並び始めて約1時間後の事でした。
店内・食事
店内に入ると、お好み焼きの焼ける良いにおいが充満しており、いよいよカキオコにありつけると思ったのも束の間、店内にも5人ほどのお客が待っており、入店後も更に待つ事になりました。
下の写真の様に、店内は真ん中に鉄板の島があって、周りを囲む様にお客が座り、お店の方が焼いてくれるカキオコを同じ鉄板で食べるスタイルです。
せいぜい6,7人程度しか座れず、結構時間を掛けて焼いてくれるため、列の進みが遅かった事も頷けます。
しばらく待っていると、私の番が近づいてきたのかオーダーを聞かれたので、ここは迷わずカキオコ(1,100円)を注文します。(2023年1月時点)
更に待ち続け、ようやく鉄板前の席に座る事ができました。目の前で私のカキオコが焼かれる様を見ていると徐々に期待が高まってきます。
隣の方がビールを飲んでいたので、私もつられてビールを注文してしまいました。電車の旅は昼間から飲めるので最高です。
ついに私の分のカキオコが完成しました。
見た目は普通のお好み焼きですが、先ほど目の前の鉄板でたっぷりの牡蠣が投入されて焼かれる様子を見ているため、何倍にも美味しそうに見えます。
厚みもあるため、ボリュームもかなりありそうです。
さっそくコテで最初の一切れを切り分けます。
カキオコはお隣広島のお好み焼きの様にそばは入っていない様です。牡蠣を味わうためにこのスタイルに落ち着いているのかもしれません。
ちなみに、メニューにモダン焼きもあったので、おそらくそちらの方はそば入りなのだと思います。
少しほぐして中を見てみると、ゴロっと入ったぷりぷりの牡蠣とたっぷりのキャベツが確認できます。
一口食べてみると、牡蠣のジューシーさとお好み焼きのソース味がよくマッチしていて、何とも言えない美味しさが口に広がります。間違いなくビールが進む味です。
最初の印象通り結構なボリュームがあるため、半分だけでも食べ応えがあります。
旬を迎えている牡蠣の味と食感を楽しみながら残りの半分もどうにか食べ終えた頃には、お腹いっぱいになっていました。味も噂に聞いていた通り美味しいお好み焼きで大満足です。
お会計を済ませて店を出ると待ち行列がさらに伸びていました。早めの時間に来て良かったです。
お腹も満たされたので、日生駅まで戻ることにします。
日生駅周辺
日生駅まで戻るまでの道中でツーリングに来ているバイクを何台も見かけました。真冬にもかかわらず、こちらのライダーは本当に元気です。自分も見習わなければと思ってしまいます。
まだ電車が出るまでに時間があったので、日生駅の近くにあるフェリー乗り場の方へちょっと散歩してみる事にしました。
どうやらここから小豆島行きのフェリーが出ている様です。今度はバイクでここを訪れ、小豆島まで渡ってツーリングをしてみたいです。
しばらくぼんやりと瀬戸内海の穏やかな海を眺めながら、電車が出る時間まで待ちました。
再出発
日生駅に停まる電車は大体1時間に一本程度というダイヤなので、この電車を逃したらさらに1時間ほど待つことになってしまうため、少し早めに日生駅に戻ってきました。
山と海が近いこの駅ののどかな風景を眺めながら待っていると、前面が平らのレトロな見た目の電車が入ってきました。電車の車両に詳しくないので型式まではわかりませんが、国鉄時代から走っていそうな雰囲気を感じます。
懐かしさあふれる車両に乗り込み、この日の目的地である広島県三原市の須波駅を目指し、再び普通列車の旅が始まりました。
まとめ
今回は大久野島へ向かう旅の途中に立ち寄った岡山県の日生で、牡蠣がたっぷり入ったご当地のお好み焼き「カキオコ」を食べてきました。
牡蠣とお好み焼きの相性は抜群で、関西風でも広島風でも無い、ご当地感あふれるお好み焼きだと感じました。牡蠣好きの私にはたまらない味でした。
3連休中だった事もあり、今回訪問した「浜屋みっちゃん」を始め、人気店はどこも大行列という盛況ぶりで、それらのお店に行くのであれば相当待つ事を覚悟して行かれた方が良さそうです。
人気店以外であればすぐに入れそうなお店もありますので、お店にこだわらない方や時間の無い方は、穴場狙いでそれらのお店に入るのも良いと思います。
今度は小豆島をツーリングする目標ができたので、その途中でまた日生に立ち寄ってカキオコを食べてみたいと思います。
住所 | 〒701-3204 岡山県備前市日生町日生859 |
電話番号 | 0869-72-2580 |
営業時間 | 11:00~15:00(11~3月は10:00~16:00) 定休日 火曜日(11~3月は営業10:00~15:00) |
最寄り駅 | JR赤穂線 日生駅(徒歩約12分) |
最寄りIC | (関西方面から) 山陽自動車道 赤穂IC(車で約25分) (広島方面から) 山陽自動車道 和気IC(車で約30分) |
駐車場 | 店舗専用駐車場:数台 公共駐車場:備前市営 港駐車場(有料) |
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