11月も後半に差し掛かると、各地で紅葉の見頃を迎えているため、週末になるとバイクに乗ってどこかへ行きたくなる衝動に駆られます。
ただ、今年の秋は紅葉だけでなく、いつもと違った秋の風景を楽しみながら走ってみたいと思い、色々と調べてみると、奈良県に曽爾高原というススキが群生する一帯があって、秋の見頃になると、まるでススキの絨毯が広がる様な風景を見る事ができるという事を知りました。
更に調べてみると、その曽爾高原に続く道沿いが香落渓(かおちだに)という、所々岩肌がのぞく渓谷地帯になっており、秋になると岩肌を紅葉が覆う姿を見る事ができるという事がわかると、心はすでに曽爾高原に向かっていました。
ツーリングのルートは、香落渓の入口付近に位置する青蓮寺(しょうれんじ)ダムを起点に、青蓮寺川沿いに延びる奈良県道81号に沿って曽爾高原を目指す事にしました。
今回はその前半として、途中に訪れた青蓮寺ダムと香落渓の様子を書いてみようと思います。
青蓮寺ダム
午前8時ぐらいに滋賀県の自宅を出て、下道を通って景色を楽しみながらバイクでゆっくり奈良方面を目指し、青蓮寺ダムに到着したのは午前10時頃でした。
ダム周辺にいくつかある駐車場の1つにバイクを停め、ちょっと周囲を散策してみる事にします。
ダム湖周辺をぐるっと一周したらさすがに時間がかかりそうなので、ダム本体の付近を少しウロウロしてみました。
まずは、ダムに来たからにはダムカードを貰わねばと思い、ダムの管理事務所を訪れました。
ダムによってはダムカードを配布していない所や、平日しか配布していない所があるので、ダメ元で入口まで行って見ると、「ダムカードあります」というのぼり旗が見えたので、まずは一安心です。
ただ、今日は日曜のため配布していない可能性もあるので、これまたダメ元でインターホンを鳴らしてみると、なんとスタッフの方が応答してくれました。
ダムカードがほしい旨を告げると、入口までダムカードを持ってきてくださり、無事ダムカードを入手する事ができました。
ダムの実物を見る前にダムカードを貰ってしまったのですが、ちゃんと実物も眺める事にします。
やはり紅葉で色づく山々に囲まれたダムの景色は何度見ても良いです。
ダム湖側の景色もやはり良いです。
ダムの周辺にはダムの諸元を記した石碑やモニュメントがあったり、施設見学用に稼働する乗り物(ドルフィン号)があったりと、ダムの事を良く知ってもらうための整備も見受けられます。
今度はダムの上を歩いて反対側に渡ってみます。
反対側にも駐車場があり、付近にはベンチが置かれたちょっとした広場がありました。
周辺の木はまだ色づき始めたぐらいに見えますが、1本の木だけ目立って紅く色づいており、なかなか見事です。
しばらくベンチに座ってダム湖の方をぼんやり眺めたあと、再びバイクに乗って先に進む事にします。
香落渓(奈良県道81号沿い)
青蓮寺ダムを出て、青蓮寺川沿いに延びる奈良県道81号を先に進むと、色づく山々に囲まれた渓谷の風景が続きます。
この時の色づき具合は、全体的に5~6分ぐらいといった感じで、もう少し経った方が、より紅葉が深まりそうな印象でした。
ひたすら色づく渓谷と渓流の景色を楽しみながら快走します。
しばらく進むと駐車場が見えてきたので、ここにバイクを停めて少し休憩する事にします。
他にもバイクが数台停まっており、バイク勢も何人か立ち寄っている様です。
この駐車場はそれほど広くないのですが、トイレや東屋もあり、ちょっと休憩するには良さそうです。
すぐ近くに、紅葉谷というバス停があるので、便数は1日数本と少ないですが、名張駅からバスで来る事もできる様です。
ここに来る途中の道路沿いを歩いているハイカーさんを何組か見かけたので、バスで来て紅葉を眺めながら山歩きをするという楽しみ方をする人も割といるのかもしれません。
そして、何といってもこの駐車場からの眺めがすばらしく、紅葉で色づく木々が岩肌を覆う様に広がる様は圧巻です。
住所 | 〒518-0443 三重県名張市青蓮寺 |
アクセス(公共交通機関) | 近鉄大阪線 名張駅 から三重交通バス 21曽爾香落渓線 山粕西行に約25分乗車 紅葉谷バス停で下車 |
アクセス(自家用車) | 名阪国道 小倉ICから車で約40分 |
駐車場での景色を存分に楽しんだ後、再び奈良県道81号沿いを走り始めると、程なくして雄壮な岩肌が見えてきました。後で調べてみると、これは天狗岩と呼ばれているそうです。
引き続き、渓谷の景色が広がる中をひたすら快走します。
また特徴的な岩が見えてきました。これは小太郎岩と呼ばれているらしく、この麓に小太郎岩キャンプ場というなかなか雰囲気の良さそうなキャンプ場がありました。
小太郎岩を過ぎてしばらくすると、目的地の曽爾高原入口近くで、まさかの渋滞が発生していました。やはりススキの見頃となるシーズンは混雑する様です。
渋滞にはまってしばらくすると、交通整理をしている係員の方が近づいてきて、バイクは車とは入口が別になっているので、追い越して先に進んでいいよと声を掛けてくれました。
こういう時は本当にバイクで良かったと思います。車勢の視線がちょっと気になりましたが、お言葉に甘えて、追い越して先に進ませていただきました。
後編(曽爾高原)の予告
全編の様子は少し長くなりますので、今回は前編という事で一旦ここで区切り、曽爾高原に到着した後の様子は、後編の「紅葉とススキの奈良ツーリング 後編(曽爾高原)」という記事に続きます。
なばり観光案内所(香落渓の色づき状況など)
住所 | 〒518-0713 三重県名張市平尾3225-10 |
電話番号 | 0595-63-9087 |
営業時間 | 9:00~16:00 年末年始をのぞき年中無休 |
アクセス(公共交通機関) | 近鉄大阪線 名張駅 から徒歩約1分 |
アクセス(自家用車) | 名阪国道 小倉ICから車で約25分 ※駐車場なし |
公式ホームページ | なばり観光ガイド: https://www.kankou-nabari.jp/ |
公式SNSアカウント | (X)https://twitter.com/nabarikankou (Facebook)https://www.facebook.com/nabarikankou (Instagram)https://www.instagram.com/nabaritouristinformationcenter/ |
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