ひたすら歩いて京都の桜を巡る【3】最終回(哲学の道・銀閣寺)

哲学の道 旅・ツーリング
哲学の道

今回は、京都にある桜の名所を徒歩だけで巡った様子を振り返る第3回目になります。

前回「ひたすら歩いて京都の桜を巡る【2】(白川筋・平安神宮・岡崎疏水・蹴上インクライン・南禅寺)」では、白川筋・岡崎疏水から始まり、南禅寺まで巡った所で終わりましたが、今回はその続きとなり、最終回になります。
お時間があれば、前回の記事も合わせて読んでいただけるとうれしいです。

今回(第3回目)のウォーキング区間

今回の区間は、下の地図中の青色の線で描かれたコース(約3.0km)を巡りました。哲学の道と銀閣寺を訪れます。

哲学の道

南禅寺の大寂門を出てから、そのまま鹿ヶ谷通り沿いにしばらく進んで行くと、冷泉通りとの交差点の右手に「哲学の道」と文字が刻まれた石柱が見えてきます。

この交差点を石柱のある右の方へ曲がり、今度はやや上り坂の道(冷泉通り)沿いに進んで行くと、やがて石畳が現れます。

石畳を進んで行くと、再び「哲学の道」と刻まれた年季の入った石柱が見えてきます。どうやらこの付近が、哲学の道の南端の様です。

いよいよここから哲学の道に入ります。

哲学の道 入口

哲学の道は琵琶湖疏水分線沿いの遊歩道で、その昔、京都大学の哲学者、西田幾多郎 氏がこの道を歩きながら思索に耽ったと言われています。ちなみに、この道は日本の道100選にも選ばれているそうです。

哲学の道

哲学の道は京都でも有数の桜の名所でもあります。春になると遊歩道沿いの桜が咲き誇り、桜のトンネルの様な素晴らしい景色を見る事ができます。私もかなり好きな道で、過去にも何回か桜のシーズンに訪れています。

哲学の道

やはり運河や川などの水辺と桜の相性は良い様で、ここの疏水と桜の組み合わせも絵になります。

疏水沿いには桜以外の花も咲き、春らしさが更に増しています。

哲学の道

道沿いの桜は本当に素晴らしいのですが、どうしてもこの時期は観光客が殺到するため、もし哲学の道と呼ばれている所以の通り、ここを歩きながら静かに物思いに耽りたいのであれば、桜の開花時期を外して訪れるのが良いかもしれません。

哲学の道
哲学の道

全長約2kmほどの哲学の道沿いには、お洒落なカフェやレストランなどのお店も点在するので、歩き疲れたら、ちょっとお店に入ってコーヒーでも飲みながら休憩するのも良さそうです。

この日は雰囲気の良さそうなお店は大体行列ができており、基本的に並ぶのが苦手な私はそのままスルーして先に進みました。

哲学の道

先に進むほど、桜の満開度合いが増して来た様な気がします。

哲学の道

哲学の道もいよいよ北端に近づき、京都市営の駐車場(銀閣寺観光駐車場)が見えてきました。

ちなみにこの駐車場は、以前「バイクで京都の桜を見に行こう!二輪対応の駐車場8選(後編)」という記事でも紹介していますが、二輪も停められるので、バイクで哲学の道や銀閣寺を訪れる場合はおすすめの駐車場です。

哲学の道(京都市銀閣寺観光駐車場付近)

市営の駐車場付近を過ぎ、ひたすら満開の桜のトンネルを進みます。

哲学の道

哲学の道の北端となる銀閣寺橋付近まで来ました。

この近くにある銀閣寺は桜の名所という訳ではないですが、ここまで来たら、やはり立ち寄らずに通り過ぎるのはもったいないので、銀閣寺へ続く参道の方に向かいます。

哲学の道(銀閣寺橋付近)・銀閣寺参道

銀閣寺(東山慈照寺)

銀閣寺の入口付近まで来ました。

境内の全景が描かれた大きな案内板を見ると、なかなか広そうで、ぐるっと回ると結構歩く事になりそうです。

銀閣寺案内図

更に奥の方に進み、受付で拝観料を納めて中に入ります。

銀閣寺受付付近

入口の門をくぐると、綺麗に整備された日本庭園が広がっているのが見えます。

銀閣寺のシンボル「銀閣」もいきなりお目見えします。

銀閣寺

銀閣寺は、金閣寺と並ぶ説明不要の超有名スポットですが、私は煌びやかな金閣寺よりも、何となく簡素な美を追求している様な印象を受ける銀閣寺の方に惹かれてしまいます。

このお寺は、室町幕府八代将軍の足利義政によって創建されたそうですが、元々慈照寺という名前で、「銀閣寺」という名前は、江戸時代になってから金閣寺に対して称されたのが始まりと言われているそうです。

銀閣寺

銀閣寺の魅力は、何といっても変化に富んだ庭園だと思います。

池や高低差を生かした様々な景色を見せてくれるので、広い庭園を歩いていても飽きません。

銀閣寺

順路通り庭園を散策して行くと、やがて上りの石段が続く区間に至ります。

これを登りきると、

銀閣寺

銀閣寺の境内とその向こうに広がる街並みや山々を望む素晴らしい景色が待っています。

銀閣寺

高台を過ぎて、再び下の池周辺に戻ってきました。

銀閣寺

池越しに見える銀閣も、なかなか絵になります。

銀閣寺

十分銀閣寺の庭園を堪能した所で、帰路の表示板が見えてきました。

そろそろこの美しい庭園の景色も見納めの様です。

銀閣寺

最後に竹林に隣接する一画にトイレや売店が併設された休憩所があったので、ちょっと水分補給も兼ねて休憩しました。

竹林をぼんやりと眺めながら休憩していると、さすがにここまで長時間に渡って歩き続けてきた疲れを感じます。

予定していたコースの残りの行程はあと少しなので、もうひと踏ん張りです。

銀閣寺

白川疏水通

銀閣寺を出てから再び銀閣寺橋付近まで戻り、引き続き疏水沿いに整備された遊歩道を進みます。

この遊歩道は白川疏水通と呼ばれるそうですが、この区間も哲学の道に含む事もある様です。

白川疏水通

哲学の道の区間について厳密な定義はよくわかりませんが、少なくとも疏水沿いに続く桜並木の道は、他の哲学の道の区間で見られる風景と何ら変わりありません。

白川疏水通

この区間の桜もまさに満開の見頃を迎えており、見事な桜のトンネルを形作っていました。

白川疏水通

散策路の終端となる白川通りが見えました。そして、ついに桜を巡る今回の長い徒歩旅もゴールを迎える事ができました。

朝早い時間帯から食事も取らず一気に歩いて来たためか、ここで急に空腹感を感じ始めたので、明るいうちから飲めそうなお店を求めて、この後京都の街に消えて行きました。

白川疏水通

まとめ

今回は、今年4月に徒歩だけで京都の桜の名所を巡ってきた時の事を、全3回に渡って振り返りました。

木屋町通りから始まり、哲学の道に至る全行程約13kmを約4時間半で巡りましたが、飽きる事なく常に素晴らしい桜の景色に出会う事ができ、意外とあっという間に時間が過ぎていった様に思います。

徒歩ゆえに、じっくりと京都の桜と向き合える、なかなか貴重な旅でもありました。

今回巡った各名所は、何れもおすすめのスポットなので、長時間のウォーキングはちょっと無理という方も、気になった区間があれば、そこだけに絞って次の桜の季節に歩いてみてはどうでしょうか。

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