滋賀に移住して以来、ゴールデンウィークはバイクに乗って1、2泊ぐらいの旅に出る事が多かったのですが、今年については、前半の天気が悪かったり、後半は何かしら別の用事が入ったりして、結局バイクに乗れたのは1日のみでした。
この様にブログで書く旅ネタ不足のGWだったので、今回は前回に引き続き4月に訪れた京都の桜に関する記事を書いてみようと思います。
桜を巡る全13kmのウォーキングルート
4月の初旬、仕事でよく訪れる京都市内の桜が見頃を迎えていたため、週末に1日掛けて各名所をじっくりと巡ってみたいと思いたちました。
ただ、私の行きたかった場所は鉄道の駅から離れている所が多かったり、バスで行くにしても京都のバスは慢性的に寿司詰め状態になる路線が多かったりするので、公共交通機関を使って巡るのもそれなりに疲れそうです。
それならばと、疲れ覚悟で全部歩いて回ってみようという気になり、無謀にも全て徒歩で巡るお花見を決行する事にしました。
その結果、全歩行距離約13kmにもなるロングウォーキングになってしまいましたので、今回から3回に分けてその時の様子を書いてみようと思います。
なるべく撮影した桜の風景をお届けしたいので、写真多めになりますが、しばらくお付き合いください。
第1回目の今回は、下の地図中の赤色の線で描かれたコース(約4.3km)を巡りました。河原町、木屋町通りから始まり、鴨川、白川筋、知恩院、円山公園、と巡り、最後は八坂神社に至ります。
木屋町通り(高瀬川沿い)
今回のウォーキングは、阪急電鉄の京都河原町駅を出てすぐの所にある、四条通りと木屋町通が交差する地点がスタートになります。
早速高瀬川沿いに植えられた桜がお出迎えしてくれるので、高瀬川に沿って続く木屋町通りを北に進みます。
高瀬川は江戸時代に舟運のために作られた人工の運河なのだそうですが、この川と桜のコラボは本当に絵になります。ついつい色んな角度から何枚も写真を撮ってしまいました。
以前の記事「バイクで京都の桜を見に行こう!二輪対応の駐車場8選(前編)」でも紹介した先斗町バイク駐車場もこの木屋町通り沿いにあります。ここは京都市内でも珍しいバイク専用の駐車場で、私も度々利用しています。
所々に柳の木があり、桜と柳のコラボを見る事もできます。
高瀬川に架かる橋からの眺めもまた趣があり、川の水面をバックに咲く桜が美しいです。
更に北に進んでゆくと、川に浮かぶ小舟が見えてきました。これは展示用に固定された高瀬舟ですが、近くの案内版を見ると、基本的に荷物の運搬用に使われていたそうで、時には大阪まで罪人を運ぶ事もあった様です。
そういえば、むかし国語の教科書にあった森鴎外の高瀬舟という作品を読んだ記憶がありますが、その作品の中でも罪人を運んでいた気がします。
鴨川沿い
木屋町通りから二条通りに出た所で右に曲がり、二条大橋を渡って鴨川の向こう岸に向かいます。
せっかくなので、河川敷まで降りてみます。
河川敷まで降りて間近で鴨川を見るのは初めてかもしれません。
今度は鴨川に沿って南の方へ歩いてみる事にします。
川沿いを歩くのは、やはり気持ちが良いです。私以外にもウォーキングやランニングをしている人が結構いました。
桜は少な目ですが、鴨を始めとした野鳥を良く見かけました。
三条大橋の付近を少し過ぎた所で、階段を登って河川敷から上の川端通りに戻る事にします。
川端通りの歩道沿いには桜の他にも様々な花が植えられています。
しばらくカラフルな景色を楽しみながら南に向かって少し歩いた後、この通りを渡って反対側に向かいます。
せせらぎの道~白川筋
川端通りを渡ると、「せせらぎの道」と書かれた石碑があり、そこから川端通りと並行して続く散策路があります。この道を南に向かってしばらく歩くと、白川筋の入口が見えてきます。
この付近は白川筋の両サイドに桜の木が植えられ、桜のトンネルの様になっており、見ごたえ十分です。多くの観光客が立ち止まり、記念撮影をしていました。
桜のトンネルを抜け、更に白川筋を進んで行きます。
白川筋は、その名の通り白川沿いに続く道で、木屋町通と同様、川と川沿いに植えられた桜や柳のコラボが楽しめます。
この辺りは祇園という事もあり、白川沿いに立ち並ぶ建物も風流なものが多く、建物も交えた桜の風景がまた素晴らしいです。
しばらく白川筋を進むと、巽橋(たつみばし)が見えてきました。
さすが祇園を象徴するスポットだけあり、橋の上や付近には絶えず観光客が訪れて、桜を背景に記念撮影などをしていました。
この時は特に外国人観光客が多く、景色は純和風なのですが、色んな国の言語が飛び交っており、インターナショナルな雰囲気に満ちていました。
私も付近の見事な桜や柳と祇園の街並みの雰囲気に魅了され、しばらく足を止めて何枚も写真を撮り続けてしまいました。
なすありの径
巽橋を離れ、今度は同じく白川沿いの、なすありの径(みち)を進みます。
ここも白川と桜のコラボ風景を見ながら気持ちよく歩くことができます。
なすありの径が終わると東大路通りに出るので、右に曲がります。
そのまま東大路通りをしばらく進むと、左手に知恩院の新門が見えてきました。
知恩院
法然上人が開宗した浄土宗の総本山「知恩院」にやってきました。
総本山だけあって、色々とスケールが大きいです。先ほど見えていた新門をくぐってからがまた長く、一直線の参道をひたすら進むと、巨大な三門が見えてきます。
三門の近くまで来ると、その巨大さがよくわかります。
この門はただ大きいだけではなく、派手過ぎない上品な装飾がとても美しいです。
さらに、両脇の満開の桜が咲いており、暗めの色の門とのコントラストがすばらしいです。
徳川将軍家とも縁のあるお寺の様で、大きな葵の御紋の幕が張られています。何でも家康は熱心な浄土宗信者だったとか。
三門をくぐると結構高い所まで続く石段(男坂)が現れるので、これを何とか登り切ります。
登り切ると、御影堂、方丈、集会堂など、このお寺の中心的な建物が林立するエリアに出ます。
境内案内図を見てみると、かなり広い敷地内に建物も結構な数があるのがわかります。さすがに今回は全部見て回る時間が無いのと、桜が目的だった事もあり、一部の建物を外から眺める程度にとどめる事にしました。
とりわけ大きく目立っていたのが、御影堂です。何と9年にもおよぶ大規模修復をやっていて、割と最近の2020年4月に完了したそうです。
軽く主要な建物を外から眺めた後、今度は先ほど上ってきた石段(男坂)とは異なる、緩やかな石段(女坂)の方を下って行きます。
こちらの石段の方は、途中にある桜を見ながらゆったりと下る事ができました。
円山公園
知恩院の三門を出て、正面に見えるバス駐車場を横目に左の方へ向かうと、南門が見えてきました。
この門をくぐると、お隣の円山公園に出る事ができます。
円山公園は京都の中でも上位の人気を誇る桜のスポットで、公園内には沢山の桜の木が植えられ、園内至る所で桜を楽しむことができます。
その中でも圧倒的な存在感を放つのが「祇園枝垂桜」です。
この桜の木の周りには常に人だかりができ、みんなスマホやカメラにこの姿を収めようと撮影をしていました。私も、その人だかりに混ざり、角度を変えながら何枚もこの桜の写真を撮ってしまいました。
気の済むまで枝垂桜を眺めた後、沢山の桜が植えられたラジオ塔付近のエリアにきました。ここでも多くの観光客が桜を楽しんでいます。
ちょうど、桜のシーズン限定で設置される花見茶屋のちゃぶ台席をお店のスタッフの方がせっせと準備している所でした。
ここで花見酒をしたかったのですが、まだまだ他の所を巡りたかったので、日を改めてまた訪れる事にしました。
八坂神社
京都民に祇園さんと親しまれている八坂神社まで来ました。有名な祇園祭はこの神社の祭礼です。
まずは本殿の方まで行き、参拝を済ませます。
その後、西楼門の方へ歩いてゆくと、お祭りか何かの様に参道沿いに屋台のお店が並んでいました。
やきそばのソースが焼ける良い匂いが立ち込める中を歩いていると、まだ午前10時前なのにお腹が空いてきそうになります。
八坂神社の西楼門まできました。多くの観光客がこの門から出入りするので、ここが正門と思っていたのですが、実は別にある南楼門の方が正門らしいです。
まだまだ桜を巡る徒歩の旅は続きますが、今回は一旦ここまでにします。
次回予告
この後の様子は、次の記事「ひたすら歩いて京都の桜を巡る【2】(白川筋・平安神宮・岡崎疏水・蹴上インクライン・南禅寺)」に続きます。
白川筋・平安神宮・岡崎疏水・蹴上インクライン・南禅寺を巡ります。
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