滋賀県内のラーメン激戦区の一つとなっている草津市には様々なタイプのラーメン店がありますが、意外にもこだわりの豚骨ラーメンを味わえるお店が多くあります。例えば南草津付近にある、銀水、与七、九州雄など。
私も何故か時々豚骨補給がしたくなり、これらのお店に度々訪れる事があるのですが、草津市内にまだ入ったことの無い豚骨ラーメン店がある事に気づきました。
そのお店は先ほど挙げたお店がある南草津から離れた所にあり、琵琶湖近くの田園地帯にポツンと建つ「博多とんこつ真咲雄（まさお）」というラーメン店です。
駅からも離れており、公共交通機関でのアクセスはあまりよくありませんが、週末は開店と同時に車やバイクで訪れるお客で席が埋まるという人気店らしいので、今回バイクでふらっと訪れてみる事にしました。
到着～入店
バイクでお店の前に到着すると、まず「濃厚博多とんこつ」の看板と赤いのれんが目を引きます。落ち着いた佇まいながら、本場の味へのこだわりが感じられて、期待感が高まります。
到着したのは開店の5分ぐらい前でしたが、既に車が1台停まっており、外で待っているお客が何人かいました。
開店と同時にすぐに入れそうな待ち人数だと思いつつも、外に入店待ちリストが置いてあったので、一応自分の名前を書いて開店を待つ事にしました。
お店の入口の案内板によると、駐車場はお店の前だけではなく、お店の横と少し離れた場所にもあり、全部で18台分の駐車スペースがある様です。
入口の脇にはテラス席（1テーブル4席分）がありますが、外で待っているお客がすぐ近くにいたりすると何か落ち着かなそうな席です。
お店の前に置いてあったメニューに目を通すと、基本の「とんこつ」をはじめ、「味玉とんこつ」や「チャーシューとんこつ」、そして具材が豊富な「とんこつ全部ちょいのせ」などが並びます。「味噌とん」も気になるところです。
メニューを眺めていると、お店の中から店員さんが現れてオーダーを取りにきました。自分も名前を呼ばれたので、店員さんに注文の品を伝えました。
その後程なくして開店時刻になったため、店内に案内され、カウンター席に通されました。
店内はカウンター席が中心で、奥にはテーブル席も見受けられます。木を基調とした綺麗な店内ですが、どことなく博多の屋台を彷彿とさせる壁の装飾にもこだわりを感じます。
テーブル席は家族連れのお客ですぐに埋まり、カウンター席も私の後に入って来たお客で間もなく埋まりました。噂通り開店と同時に席が埋まる人気店の様です。
卓上には、豚骨ラーメンの定番である辛子高菜と紅生姜が置いてあります。
辛子高菜は、ラーメンの風味を引き立てるアクセントとして楽しめそうです。
紅生姜も、豚骨の脂が優勢になった口の中をさっぱりとさせてくれそうです。
食事（のうとん 全部ちょいのせ 博多明太セット）
席に座って待っていると、程なくして注文の品が運ばれてきました。
今回は、「のうとん」の「全部ちょいのせ」と「博多明太セット」を選んでみました。
運ばれてきたラーメンは、まさに博多豚骨らしい、食欲をそそる乳白色のスープが印象的です。
まずはスープを一口。
「のうとん」という名前の通り濃厚でクリーミーな口当たりながら、豚骨特有の臭みは抑えられており、マイルドで深みのある味わいです。
これは創業当初から追い足し・火入れ・寝かしを繰り返し作り上げた「発酵系呼び戻しスープ」というものだそうで、その手間暇を思うと余計に美味しく感じてしまいます。
麺は、博多ラーメンならではの細麺ストレート。スープとの絡みも良く、程よい食感が楽しめます。
普段なら硬めを頼む事が多いですが、今回は麺の硬さを指定するのを忘れてしまったので、普通の硬さです。
チャーシューは柔らかく、しっかり肉の旨みを感じます。味玉も絶妙な半熟加減で、黄身のコクがスープとよく合います。
セットの明太子ご飯は、温かいご飯の上に明太子、海苔、ネギが乗り、ラーメンのお供に最適です。スープと共にいただけば、満足感も一層高まります。
ご飯ものをセットで注文しているのにも関わらず、当たり前の様に替え玉を注文してしまいました。
このお店の替え玉は2種類あり、普通の替え玉（白）と、唐辛子が練り込まれたピリ辛の麺（赤）から選択できるので、今回はちょっとめずらしいピリ辛の赤い方を選択しました。ちなみに、今回は、ちゃんと忘れずに麺硬めでオーダーしています。
さっそく替え玉をドボンします。
麺をほぐして一口すすってみると、思ったよりしっかりしたピリ辛の麺です。といっても、刺す様な強い辛さではなく、程よい感じなので、美味しくいただけました。
「博多明太セット」の定番の食べ方はよくわかりませんので、この時は自分なりの自由なスタイルでいただきました。
まずは明太子をほぐしてご飯の上に散りばめ、オーソドックスに明太ごはん状態にしてしばらく食べ進めました。
その後ラーメンの替え玉を食べ終わると、豚骨スープが残っていたので、試しにそのスープを明太ごはんの上から掛けてみます。
すると、これがなかなか美味しく、見た目もおじや風になり、スルスルっと入っていきます。
豚骨スープでおじや風になった明太ごはんは、止まることなくあっという間に完食してしまいます。
しばらく余韻に浸り、この後お会計をしてお店を出る事にしました。
琵琶湖岸緑地散歩（志那２）
美味しいラーメンでお腹を満たした後は、少しバイクを走らせ琵琶湖畔の方へ向かいました。
琵琶湖畔にはいくつか緑地化された公園があり、誰でも無料で利用できてキャンプも楽しめる事から、県内外のキャンパーが殺到する大人気の場所でした。
しかし近年、特に県外から訪れる人の利用マナーの悪化が問題視されるようになり、一部エリアを対象として実験的に有料化を行った後、今年の4月25日から正式に「北山田1、志那1南、志那1中、志那2」というエリアを有料駐車場化して運用が始まりました。
今回は、それらのうちの「志那-2（しな-に）」というエリアを訪れました。
ちなみに車の駐車は有料ですが、うれしい事にバイク・自転車の場合は無料です。
公園の入り口には利用案内があり、ゴミの持ち帰りや火気厳禁など、公園を利用する上でのルールが記載されています。バーベキューやカセットコンロの使用は可能ですが、直火での利用は禁止されている様です。さらに、利用時間は24時間以内との事。
有料化してもなおマナーが改善されない場合、もしかしたらここを利用できなくなってしまうかもしれないので、ちゃんとルールを守って静かに過ごしたいものです。
園内には清潔なトイレも設置されており、安心して利用できます。広々とした芝生のエリアが広がり、琵琶湖からの風が心地よく感じられました。
あいにくの曇り空ではありましたが、それでも琵琶湖の雄大な景色は格別です。湖岸にはベンチも置かれており、ゆったりと景色を眺めながら食後のひとときを過ごすことができました。ラーメンで満たされたお腹を抱えながら、穏やかな湖面を眺めていると、心が洗われるような気分になります。
食後の散策や、ドライブやツーリングの休憩に立ち寄るのにも最適な場所だと感じました。美味しいラーメンと、美しい琵琶湖の風景。お腹と心を満たした充実の休日となりました。
まとめ
滋賀県内のラーメン激戦区の一つになっている草津市には、こだわりのある本格的な豚骨ラーメン店がいくつかありますが、今回訪れた「博多とんこつ真咲雄」もそれらのお店に負けないぐらい、本格的な博多豚骨ラーメンを味わえるお店でした。
私の豚骨補給先の一つとしてレパートリーに加えたいと感じたほど気に入りましたので、今後も時々訪れたいと思います。
また、琵琶湖からも近いので、湖岸に整備された緑地と合わせて、琵琶湖ツーリングのルートに組み入れてみてはいかがでしょうか。
| 住所 | 〒525-0012滋賀県草津市穴村町250-6 |
| 電話番号 | 077-532-3476 |
| 営業時間 | 月・火：11:00～14:45 水～日：11:00～14:45、17:00～21:00 |
| 最寄り駅 | JR草津駅西口から草津市コミュニティーバス（まめバス）笠縫東常盤線に乗車し、常盤郵便局バス亭で下車（日・祝日運休） または JR栗東駅から徒歩約50分 |
| 最寄りIC | 名神高速道路 栗東ICから車で約15分 |
| 駐車場 | 有り（18台） |
| 公式ホームページ | https://www.ramen-masao.com/ |
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