以前、岡山県で「カキオコ」というご当地のお好み焼きを食べてきた時の様子を書きましたが、その際、関西風(大阪風)と広島風に二分されがちなスタイルの何れでもない、地元で愛される独自のお好み焼きというものを知り、いつの間にかそれにハマっている自分がいました。
ついこの間も、買い出しのため京都駅付近をぶらついていたところ、偶然「まんぼ焼き」というご当地のお好み焼きに出会う機会に恵まれました。
この時立ち寄ったお店は「山本まんぼ」というまんぼ焼きを前面に出した様な名前ですが、それもそのはず、まんぼ焼き発祥のお店との事でした。
今回は、このお店でまんぼ焼きに初めて遭遇した時の様子を書いてみようと思います。
京都駅付近~入店
滋賀県在住の私ですが、県内のお店ではなかなか置いていないものについては京都まで買い出しに行く事が良くあります。ネット通販がこれだけ発達していても、現物を見て買いたい物が結構あったりするからです。
この日も京都駅付近で買い物を終え、どこかで昼食を取ろうと京都タワーのあたりから特に目標を定めず鴨川の方に向かってぶらぶらと歩いていたところ、何やら「まんぼ焼き」という聞き慣れない食べ物の名前が掲げられたお店を見つけました。
お店の看板から、ここがまんぼ焼き発祥のお店である事がわかりましたが、この時点ではそのまんぼ焼きというものがどんなものか全く想像がつかず、看板に併記されていた焼きそばや鉄板焼きの文字から連想して、「鉄板で焼く何か」という事ぐらいしかイメージできませんでした。
まんぼ焼きが何物なのかわからないまま思い切ってお店の中に入ってみると、早速美味しそうなにおいが漂ってきました。
奥の方にキッチンアイランドの様な感じで設置された鉄板があり、そこでたくさんのお好み焼きらしきものが焼かれている最中でした。
この中央の鉄板を更にL字形に囲う形で、同じく鉄板が設置されたカウンター席があり、その席の一つに案内されました。
まずは得体の知れないまんぼ焼きというものが何かハッキリさせたかったので、席に座るやいなやお店の人にどういうものか率直に聞いてみました。
すると笑顔で色々教えてくれました。今ちょうど鉄板で焼かれているものがまんぼ焼きだった様で、これでようやくお好み焼きの一種である事がわかりました。
まんぼ焼きがどんなものかわかり安心したところで、早速注文するメニューを選び始めました。
まずはまんぼ焼きですが、お店の人に勧められた、具材(肉、いか、ホルモン、油カス、玉子、ねぎ、そば(またはうどん))全部入りのものを注文しました。
ソースは甘、甘辛、辛の三種から選べますが、「辛」は相当辛いらしく、「甘辛」でもそこそこ辛いとの事でした。多少の辛さは大丈夫なので、今回はひとまず中間の「甘辛」にしておきました。
また、最後に乗せる玉子も、生、半熟、固焼きのいずれかから選ぶことができ、何となく生玉子をトロリとさせたら美味しそうだと思ったため、今回は「生」にしました。
ただ、まんぼ焼きは焼きあがるまで結構時間がかかるとの事だったので、その間をどう過ごそうか考えているうちに、気が付いたら生ビールを注文していました。
その後、ビールだけではちょっと寂しいと思い、他のお客さんが食べていて美味しそうだった「ホルモン焼き」と「だし巻き玉子(まんぼ特製京風だし巻き)」を追加注文してしまいました。
食事
注文してからしばらく待っていると、まずは生ビールが運ばれてきました。
早速ぐいっとやってみると、乾いた喉に染みわたって行くのがわかります。まだ明るいうちから飲むビールはほんとやめられません。
油断すると全部飲み干してしまいそうになるので、このへんに留めておいて、まんぼ焼きの他に注文した一品料理を待つ事にします。
1品目のホルモン焼きが来ました。
鉄板の上にあるというだけで、普通の皿に盛られるより何倍にも美味しそうに見えるから不思議です。
実際に食べてみても、ビールが進む美味しい味付けです。ただ、ちょっと量が少ないのが難点ですが、もう1品注文しているので問題ありません。
ホルモン焼きが食べ終わりそうになる頃、2品目のだし巻き玉子が出てきました。
こちらも鉄板の上でアツアツの状態になって出てくるビジュアルと、玉子の焼ける美味しそうなにおいで、普段食べているだし巻き玉子とは全く別物の様に感じてしまいます。
上に紅ショウガのみじん切りが散らされており、色合いも綺麗です。
コテを使って切ってみると、断面からアツアツのだし汁が染み出てくるのが見えます。これが美味しくない訳がありません。
食べてみると、だし汁のジューシーさと玉子のふっくら具合が絶妙で、期待を上回る美味しさでした。
だし巻き玉子の美味しさに軽く感動していると、主役のまんぼ焼きが運ばれてきました。
そばが入っているので、ぱっと見関西風のモダン焼きか広島風のお好み焼きかと思ってしまいそうになりますが、そばが生地で覆われておらず、むき出しになっている点がそれらと全く違うと感じました。
焼く過程も眺めていましたが、まんぼ焼きは薄めの生地とそばを別々に焼いて後で合わせていたのが印象的でした。こうする事でそば自体にもしっかり焼き目がつくのだと思います。
上に乗ったたっぷりのネギと生玉子の色合いも美しく、食欲をそそられます。
まずは生玉子の黄身をつぶしてトローンと表面に流してみます。この時点で生玉子を選択して正解だったと思いました。
コテで一切れ小皿に取り、いよいよ初めてまんぼ焼きを食べる瞬間が訪れました。
早速口に運んでみると、甘辛の特製ソースとそばが程よく焦げた香ばしさに、卵黄のマイルドさが加わり、今までに食べたそば入りのお好み焼きでは味わったことの無い美味しさを感じました。
個人的には所々カリっと焦げたそばの食感が最高に気に入りました。
底に敷かれた、肉やホルモンなどの具材と一緒に焼かれた薄目の生地部分もとても美味しく、そばの部分とはまた違った食感を楽しむ事もできます。
何より全体の味を取りまとめるソースがしっかりした味付けのため、どんどんビールが進んで行きます。まだ1/4しか食べていない状態で最初に注文した生ビールが無くなってしまいました。
だし巻き玉子もまだ残っており、このままビール無しで残りを食べるという事は到底考えられません。
そうなると必然的にビールのおかわりをする事になりますが、今度は量を重視してちゃっかり大瓶にしています。
その後も、どんどん食べ進んで行き、ビールもハイペースで減って行きます。
終盤になってくると、鉄板の熱で温められ続けているためか心なしか全体的にカリカリ感が増してくる様にも感じ、最後まで味・食感とも飽きる事なく食べ終える事ができました。
存分にまんぼ焼きを堪能したので、そろそろお会計をしてお店を出る事にします。
お会計の明細は次の通りでした。今回はビールや一品料理もいただいたため、ランチにしては結構金額が嵩んでしまいましたが、まんぼ焼き単体であればそれほど高いとは感じませんでした。
- まんぼ焼き 全部入りスペシャル 1,150円
- ホルモン焼き 550円
- まんぼ特製京風だし巻き 550円
- 生ビール 550円
- 瓶ビール(大瓶) 700円
以上で合計 3,500円(2023年2月時点の税込価格)
お店を出た後は若干ほろよい気分でしたが、問題なく歩ける状態だったので、酔い覚ましと腹ごなしを兼ねて再び鴨川の方まで少し散歩してから帰宅する事にしました。
まとめ
今回は初めて京都のご当地お好み焼き「まんぼ焼き」を食べてきました。
以前岡山で食べたカキオコ以来、関西風でも広島風でもない、地域独自のお好み焼きに再び出会う事になり、ご当地お好み焼きの奥深さを再発見しました。
当日訪れたお店(山本まんぼ)は、まんぼ焼きが美味しいのはもちろんですが、鉄板焼きスタイルで提供される他のメニューも本当に美味しかったです。
気軽に入れるカジュアルな鉄板焼き屋といった雰囲気で、マスターも気さくで居心地の良いお店でした。今度は他の鉄板焼き料理を少しづつつまみながら、お酒メインで楽しむために訪れたいと思います。
住所 | 〒600-8208 京都市下京区小稲荷町61-54 |
電話番号 | 075-341-8050 |
営業時間 | 10:00~22:00(ラストオーダー21:30) 定休日 水曜日 第3木曜日 |
アクセス(公共交通機関) | 京都駅(JR・近鉄・京都市営地下鉄 )から徒歩約5分 |
アクセス(自家用車) | 名神高速道路 京都南ICから車で約20分 ※駐車場なし 付近にコインパーキングあり |
公式ホームページ | ― |
公式SNSアカウント | (Instagram)https://www.instagram.com/manbo_2020/ |
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