近江八幡の渋い食堂で天ぷら中華そばときつね丼（初雪食堂）

前回の「天下人の城安土城跡の石垣と石段に臨む夏」という記事で安土城跡を訪れた様子を書きましたが、その帰りに立ち寄った滋賀県近江八幡市の「初雪食堂」という大衆食堂が、古き良き昭和の雰囲気漂う渋いお店だったので、そこで食事をした様子を書いてみようと思います。

到着・駐車場

安土城跡に登ってへとへとになった後、空腹感を感じたのでスマホで付近の飲食店を調べていたところ、昔ながらの大衆食堂がある事がわかり、早速そのお店に向かう事にしました。

バイクで大体10分ちょっと走ったところで、目的のお店「初雪食堂」に到着しました。

お店の外観は、思わずザ・昭和と言いたくなる佇まいで、看板や塗装の色あせ具合など、レトロ好きの私の心をぐっとつかんできます。

ひとまず、お店の前にバイクを停めて、入口まで行ってみます。
後でお店の方に確認したのですが、下の写真の様に、道路にはみ出ない様にしてもらえれば、お店の前にバイクを停めても構わないとの事でした。

お店の入口も古めかしい感じが出ていて雰囲気があります。

良く見てみると、駐車場の案内が書いてあり、ここから３軒隣の月極駐車場の一部（１～３番）がお店の駐車場になっている様です。

今後車で来ることもあるかもしれないので、お店に入る前にちょっと駐車場の方を見に行ってみます。

お店の正面向かって右側に少し歩いてゆくと、すぐに月極駐車場が見つかりました。

確かに、１～３番の区画に「初雪食堂様」と書かれており、既に１台の車が停まっていました。合計３台分しかないので、お昼のピーク時間帯にはすぐ埋まってしまいそうです。

再びお店の入口まで戻り、早速中に入ってみる事にします。

店内も外観に負けないぐらい昭和の大衆食堂の雰囲気を存分に醸し出していました。この落ち着いた渋い空間はなぜか落ち着きます。

まだ開店時刻の午前11時を少し回ったぐらいだった事もあり、お客もまばらですぐ席に座る事ができました。

メニューを眺めてみると、大衆食堂の定番メニューは大体押さえている様です。せっかくなので、今回は普段食べたことのないメニューをチョイスしてみる事にしました。

しばらく悩んだ後、他店ではまず見かけた事がない「天ぷら中華そば」と、京都あたりの食堂メニューでたまに見かけるものの、まだ食べたことの無い「きつね丼」を注文しました。

注文して料理を待っている間もお客が次々とやってきて、いつのまにか８割ぐらいの席が埋まっていました。結構人気のあるお店の様です。

しばらくすると、注文の品が運ばれてきました。お店の雰囲気に合った素朴で渋い感じの見た目ですが、どちらも美味しそうです。

珍しいメニューで気になっていた天ぷら中華そばを見てみると、中華そばに海老天が１本乗ったシンプルなものでした。中華そばに天ぷらの組み合わせはどうなのかと思ったのですが、それほど見た目の違和感が無く、案外馴染んでいる様にも見えます。

スープは和風出汁が効いたあっさりスープで、とても落ち着く味です。麺はつるつるでスープともよく合っています。

気になる海老天ですが、衣に先ほどの和風出汁が効いたスープが良く染みており、これが意外とよく合っています。この組み合わせはアリだと思います。

海老天以外に、中華そば定番の具もちゃんと押さえており、チャーシュー、もやし、蒲鉾、ゆで玉子と一通り揃ってます。

次に、きつね丼にいってみます。

色んな具が乗っていて、色合いも良く美味しそうです。きつね丼というもの自体、食べるのは今回初めてなので、そのビジュアルを全く想像できないまま注文していました。

きつねうどんの丼バージョンといった感じで、ごはんの上にどーんと大きなお揚げが１枚だけ乗ったものが出てきたらどうしようかと思いましたが、出てきた品を見てほっと一安心しました。

乗っている具は、油揚げ、椎茸、蒲鉾、九条ねぎの４品で、それぞれに出汁の味付けがよく染みており、美味しいです。

もちろん、これらの具は下に敷かれた白飯との相性も良く、白飯自体にも味が染みているため、どんどん食が進みます。時々キュウリの漬物で口の中をリフレッシュしつつ、再びメシをかきこむという幸せなループを楽しめます。

その後も箸が止まる事なく、どんどん食べ進み、あっという間に平らげてしまいました。

両方とも安心する味付けで美味しかったです。十分お腹も膨れ、安土城跡で削られた体力もすっかり回復しました。

今回は、滋賀県近江八幡市にある渋い佇まいの大衆食堂「初雪食堂」で食事をしてきました。

期待通りレトロ感あふれる店内で、昔ながらの安心する味を堪能できる良いお店でした。
派手さは無いですが、日常的に食べても飽きない料理が食べられるため、近くにあったら間違いなく通いたくなる食堂でした。

お店のある付近は近江商人発祥の地という歴史ある場所ですが、八幡山ロープウェイ、八幡堀めぐり、ラコリーナ近江八幡などといった観光スポットも多く、さらに琵琶湖や安土城跡にも近いため、ツーリングやドライブで近くまで来る事があれば、ふらっと立ち寄ってみてはどうでしょうか。

住所	〒523-0861 滋賀県近江八幡市仲屋町元7
電話番号	0748-32-2427
営業時間	11:00～15:00 定休日：水曜日第2、第4木曜日
アクセス（公共交通機関）	JR・近江鉄道近江八幡駅で近江鉄道・湖国バス長命寺線長命寺行きバス乗車、八幡堀八幡山ロープウェイ口バス停下車徒歩約1分または、近江八幡駅から徒歩約30分
アクセス（自家用車）	名神高速道路竜王ICから車で約30分 ※駐車場あり（付近の月極駐車場に数台分）
公式ホームページ	―