つい先日、滋賀県大津市にある紫式部ゆかりのお寺「石山寺」が紅葉の見頃を迎えており、昼間に参拝してきた時の記事を書きましたが、同じ日の夜にも再び参拝してライトアップされた紅葉見てきました。
紅葉のライトアップはこの時期限定のイベントで「あたら夜もみじ」と題されていました。当日いただいたパンフレットによると、「あたら夜」とは明けるのが惜しいほど美しい夜という意味で、万葉集にも登場するみやび言葉らしいです。
催しの名前だけでも趣きを感じてしまうこのイベントですが、ライトアップによって夜の闇に輝く紅葉を眺めていると、確かに夜が明けるのが惜しいと感じてしまうぐらいすばらしいものでした。
今回は、そんな今しか味わえない石山寺の夜の紅葉を観賞してきた様子を書いてみようと思います。
(もしご興味がありましたら、先ほどの昼間の参拝の記事も合わせてお読みください)
紅葉ライトアップ(あたら夜もみじ)
昼間の参拝に引き続き、夜も同じく最寄り駅の京阪電鉄 石山寺駅から徒歩で目的地の石山寺に向かいました。
入口の東大門の手前の所で、塀に掛かるもみじが綺麗にライトアップされており、結局昼も夜も同じ場所で足を止めて見入ってしまう結果となりました。
この時点で昼間とは全く異なる夜の紅葉の魅力に早くも取り憑かれつつありました。
夜のライトに照らされたもみじは、昼間の日の光に照らされた時とはまた違った顔を見せてくれます。
東大門の前まで来ました。
門越しに光るもみじが見え、同じくライトアップされた金剛力士像と火が灯った提灯が両脇を固めており、こちらも昼とは全く違った姿を見せていました。
昼間は門の正面から入る事ができたのですが、夜は柵が設けられており、脇の方にある入口で入山料(拝観料)を納めてから入る様になっていました。
入山料も昼の600円とは異なっており、夜は800円になります。(2022年11月時点)
私は昼と夜両方の入山料がセットになった券(昼と夜それぞれ単体購入した時より200円割引)を購入していたので、それを提示して中に入ります。
中に入ると、カラフルに輝くもみじのアーチが、参道沿いにずっと先の方まで続いていました。
しばらく門の付近のもみじを眺めてから奥の方に歩き始めます。
参道の途中に、ライトアップされた枯山水庭園や竹林など、紅葉以外のものとのコラボもあり飽きさせません。
昼間に入山料を納めた有料エリアの入口付近まできました。
このあたりの紅葉は昼間も見事でしたが、夜の闇に光る紅葉の景色もやはり見事です。
夜は順路についても昼と異なっており、昼間に通る事ができた場所が通れなくなっていたりします。
今回は順路の序盤の方で、池に映り込む逆さの屏風ともみじを楽しむ閼伽井屋の池まできました。
昼間も訪れ、その際は周囲が明るくて池に映る景色が見えづらかったのですが、夜は闇と光るもみじと屏風のコントラストがはっきりとしており、よく見えました。
さらに進むと昼間も訪れた無憂園という庭園に夜限定の趣向が施されていました。
赤い橋のあたりを霧が立ち込める様になっており、東屋の中から眺めると幻想的な風景を見る事ができます。
さらに進むと、今度は昼間とは異なるルートで本堂前の広場まで登ります。
階段沿いに設置された提灯の光を頼りにしばらく登ってゆくと、徐々に橙色に輝くもみじが近づいてきました。
本堂前の広場に到着して上を見上げると、先ほどから見えていたもみじが天井の様に広がっています。
付近の異なる色のもみじを眺めつつ、本堂の方まで歩いて行きます。
本堂に上がってみると、向こう側に燃えるように輝く紅葉が広がっており、それを眺める人のシルエットもまた絵になる風景を作り出していました。
夜の闇に浮かび上がるもみじの大群に目を奪われ、しばらく足を止めて眺め入ってしまいました。
本堂を出た後は、昼間に通ったルートと同じく高台の様になっているあたりを歩いて行きます。
昼間は様々な色づき具合で紅葉のグラデーションが楽しめましたが、ライトアップをするとさらに際立ちます。
この石山寺の名前の由来になった巨石と紅葉のコラボする景色は、夜のライトアップでさらに鮮やかになります。
巨岩と輝く紅葉のグラデーションを前にして、また足を止めてしばらく眺め入ってしまいました。
気が済むまで夜の紅葉を楽しんだので、帰り道と書かれた案内板に従って階段を下ります。
階段を下りた後、ライトアップされた牛車がありました。夜の闇にいきなりぽつんと牛車が現れるので少し驚きました。
参道まで戻ってきました。あっという間の様な気がしましたが、所々立ち止まって見ていた事もあり、だいたい1時間ぐらいの滞在になりました。
東大門を出る前に、最後に改めて夜の紅葉風景を目に焼き付けてから帰路に就きました。
まとめ
今回は紅葉の見頃を迎える石山寺を、昼に続き夜にも参拝して紅葉のライトアップを堪能してきました。
夜の紅葉は、余計な背景を夜の闇が包み込んでくれ、更にライトアップの効果が加わるので一層前面に紅葉が押し出される事となり、紅葉そのものの魅力が引き出される感じがしました。
昼夜両方の紅葉を見てきた感想ですが、どちらも甲乙つけ難いもので、どちらか一方を選べと言われたら相当迷います。逆にどちらを選んでも十分楽しめると思います。
現時点で石山寺の紅葉はまだ見頃の様ですので、関西在住の方や京都・滋賀方面の旅行を検討している方は訪れてみてはどうでしょうか。
住所 | 〒5200861 滋賀県 大津市 石山寺1-1-1 |
電話番号 | 077-537-0013 石山寺観光駐車場は077-534-1600 |
参拝時間 | 開門8:00、閉門16:30(最終入山16:00) ※紅葉時期期限ライトアップ夜間拝観あり(2022年は11/11~11/27 17:30-21:00) |
拝観料(入山料) | 大人、中・高生600円、小学生250円 団体(30名以上)割引料金あり ※紅葉時期の夜間拝観は特別料金(2022年は大人800円) |
アクセス(電車) | 京阪線 石山寺駅(徒歩約10分) |
アクセス(自動車) | 名神高速道路 瀬田東IC・瀬田西IC(それぞれICを降りて約10分) |
公式ホームページ | https://www.ishiyamadera.or.jp/ |
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