滋賀県最高峰に登る絶景ツーリング(伊吹山ドライブウェイ)

伊吹山 旅・ツーリング
伊吹山

以前、〇〇ドライブウェイとか〇〇スカイラインといった絶景の観光道路を走るのが好きという事を書いた事があり何度か記事にもしていますが、つい先日も私の住む滋賀県とお隣の岐阜県の県境付近にある「伊吹山ドライブウェイ」という観光道路をバイクで走ってきました。

伊吹山は滋賀県の中で最も高い山(標高1,377m)で、日本百名山にも選ばれています。

この山は麓の登山口から自力で登る本格的な登山をする事もできますが、伊吹山ドライブウェイを使えば車やバイクで9合目付近まで行けるため、そこから比較的容易に頂上を目指す事もできます。

実は、以前に一度だけこの道路を走った事があるのですが、その時は山頂付近が雲に覆われており、全く景色を見る事ができなかったという苦い思い出があります。

そのため、いつか天気の良い日に再チャレンジしたいと思い、天気予報を常にチェックしながら終日晴れマークが並ぶ晴天の週末が訪れるのを待ち続けていましたが、やっと秋晴れの週末が期待できる機会が訪れました。

今回は、この伊吹山ドライブウェイを走った時の様子と、9合目付近の頂上駐車場から伊吹山の山頂まで徒歩による登山をした様子を書きたいと思います。

【前半(1ページ目)の目次】

伊吹山ドライブウェイ(往路)

かつて天下分け目の合戦が行われた岐阜県の関ケ原古戦場近くに、伊吹山ドライブウェイの入り口となる料金所があります。

途中、関ケ原の合戦にゆかりのある各所で東軍の徳川家康と、西軍の石田三成の家紋が描かれたのぼり旗が立っており、城や戦国時代モノが好きな私としては非常に興味をひかれながらも、何とかそれを振り切って料金所前に到着しました。

伊吹山ドライブウェイ料金所付近

この道路の料金設定は非常にシンプルで、二輪や軽自動車などといった車種毎に1種類の料金が定められているのみです。

また、通り抜けができないため、もう一方の終端にある山頂駐車場で折り返して往復するルートのみになります。

今回はバイクのため二輪の料金を支払いましたが、2,200円(2022年10月時点)と結構良い値段がします。他の観光道路も大体そうですが、ここもETCは使えないため、現金を用意する必要があります。

料金所を出てしばらく走ると、青い空と山の景色が目に飛び込んで来て一気に気持ちが高まります。今度こそは絶景を拝む事ができそうです。

曲がりくねった道が続きますが、道幅が十分にあり、カーブもそこまできつくないので景色を楽しみながら快適に走る事ができます。

伊吹山ドライブウェイ

今回もそうですが、いちいち景色が綺麗だったため、何回も立ち止まり、写真を撮りまくってしまいました。そのため、今回は景色の写真が多めです。

気のせいかもしれませんが、進むごとに空の青さが増していく様な気がします。

伊吹山ドライブウェイ

しばらく走ると、途中に上平寺越駐車場という展望スポットがあったので立ち寄ってみます。

この駐車場は車やバイクがほとんど停まっていませんでしたが、ここから眺める景色もなかなかのものでした。

青い空と白い雲、若干色づき始めた緑の山、それにススキの穂が加わり、秋が深まって来た事を感じさせてくれます。

西に行くと滋賀県、東に行くと岐阜県を示す表示板がありましたが、この道路は両県の県境付近にあるため、県境を何回か跨いで行ったり来たりします。

上平寺越駐車場

まだ道の途中ですが、すがすがしい山の空気も手伝って、しばらくここで景色に見入ってしまいました。

上平寺越駐車場からの景色

景色を十分に楽しみ、気が済んだところで上平寺越駐車場を出て再び道路を先に進みます。

相変わらずの絶景と心地よいワインディングが続きますが、上に行くほどだんだん霧が出てきたので、前回視界不良で景色が見えなかった苦い思い出が脳裏をよぎりました。

伊吹山ドライブウェイ

しかし、霧深い区間はごく一部だった様で、しばらく走ると霧が晴れたためホッと一安心です。

途中何度か景色につられて立ち止まりながらも、時間をかけてようやく目的地の山頂(スカイテラス)駐車場に辿り着きました。

山頂駐車場

山頂駐車場・スカイテラス伊吹山

山頂駐車場はとても広く、駐車場の向こう側を見渡すと地上の景色が見えず空しか見えないため、まさに天空の駐車場といった雰囲気のある場所です。

二輪専用の駐車エリアもあり、結構な台数のバイクが停まっていました。

今回は来る途中でバイクをあまり見かけませんでしたが、やはりライダーにも人気のあるスポットの様です。

山頂駐車場

この山頂駐車場には「スカイテラス伊吹山」という売店と飲食店が併設された施設もあります。

スカイテラス伊吹山

そのスカイテラス伊吹山にちょっと入ってみる事にします。

色々な土産物などが並ぶ売店エリアと、食券制の飲食店エリアがありました。高速道路のサービスエリアや道の駅によくある感じの風景です。

ここの特徴は、スカイテラスという名の通り絶景を見渡せるテラス席があり、ここで飲食する事もできる様です。

スカイテラス伊吹山

登山

ツーリングやドライブのみが目的でここを訪れる場合は、この駐車場付近で景色を眺めたりスカイテラス伊吹山で食事をしたりして過ごした後、そのまま折り返して帰る人もいる様ですが、やはりここまで来たからには伊吹山の山頂まで登らないともったいない気がします。

しかもこんなに天気の良い日であれば尚更、と思ったのですが何だか下の方は雲が多く、下界の景色は雲の隙間から見える程度でした。

それでも前回訪問時の視界不良の状況とは大違いなので、早速スカイテラス伊吹山の横にある登山ルートの入り口から登ってみる事にしました。

この入り口付近に書いてある案内によると、頂上までの所要時間は約40分との事です。

すでにこの駐車場は9合目付近なので、山頂まではすぐに行けると思い込んでいたのですが、そこそこ歩く事になりそうです。

伊吹山 西登山道入口付近

麓の登山口から自力で登る事に比べれば、楽勝だろうと高を括っていたのですが、歩き始めると、ハイキングコースの様に歩きやすく整備された道ではなく、登山装備を身に着けて歩くレベルの山に匹敵する登山道でした。

私含め、ちゃんとした登山装備無しでも何とか登っている人も結構いますが、その場合は歩きやすい靴、恰好で登る方が良いと思いました。

バイクで来る場合、ライディングシューズの種類によってはちょっと歩きづらい箇所があるかもしれません。

登山道

前回登山をしたのはコロナ渦前に八ヶ岳に行った時以来なので、もう3年ぐらい山に登っていない事になります。

そんな久々の登山だったため若干息も切れ気味でしたが、何とか登ってゆくと雲を下に見渡せる様な高台まで来ました。

登山道

この辺りになってくると、青空と雲が視界の多くを占めるようになり、天空の道を歩いてる様な感覚になってきます。

さらに進んでゆくと、ようやく山頂の建物と思われるものが遠くの方に見えてきました。

登山道

ついに山頂のある広場一帯に到着しました。

伊吹山 山頂エリア

(山頂付近での散策の様子は次のページに続きます)

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