今回は、前回の記事「紅葉とススキの奈良ツーリング 前編(青蓮寺ダム・香落渓)」の続きで、目的地の曽爾高原(そにこうげん)に到着した後の様子になります。
お時間があれば、前回の記事も合わせて読んでいただけるとうれしいです。
駐車場
前回は、曽爾高原の入口手前で入場待ちの渋滞にハマりつつも、係員の方から、入り口が車と違うのでバイクは先に行って良いよと言われたところで終わっていたと思います。
その後、ありがたく渋滞の車を追い抜かせていただき、駐車場(野口駐車場)の入口まで来ました。
確かに、右側にあるゲート付きの車専用の入口は入場待ちの車の列が出来ていましたが、左側のバイク用の入口の方は、待つ事無くすぐに入れました。
バイクを停めた後、入口付近にいる係員の方に駐車料金を支払います。バイクの場合は車よりも料金が安く、200円/回と良心的なお値段です。(2023年11月時点の価格)
曽爾高原入口〜お亀池周辺
駐車場の入口を出ると、すぐ反対側に曽爾高原の入口が見えます。
入口付近で販売されている草餅やらこんにゃく田楽が美味しそうで、ついつい買いたくなりますが、今回は先を急ぐ事にします。
入口にある曽爾高原の案内板の地図を見てみると、結構広そうな印象です。
一番お手軽そうなのは、地図の中央にあるお亀池の周りをぐるっと回って帰るルートですが、やはり山があると登りたくなる性分なので、今回はお亀池の北側を通り、地図の下方にある亀山峠を経由して亀山の山頂まで登り、そのまま先に進んで入口まで戻る、右回りのルートで散策する事にしました。
入口を奥に進んで行くと、まずお亀池の近くに出ました。見た目は池というより湿地帯と言った方が良いかもしれません。
池そのもよりも、池の周りを囲むように群生するススキの草原が素晴らしく、これを見ただけでも来た甲斐があったと思いました。
池の周りの遊歩道を歩いていると、青空をバックに沢山のススキが穂を揺らす姿があまりにも美しく、何度も目を奪われてしまいました。
立ち止まっては写真を撮ったりする事を繰り返しながら、ゆっくりと先に進んで行くと、目の前に亀山峠へと続く登山道が見えてきました。
ここから登山開始です。
お亀池周辺〜亀山峠(上り)
このあたりの登山道は整備されており、登りやすい道が続きますが、結構長いので運動不足の身には少し堪えます。
それでも両サイドに広がるススキの風景に癒されながら頑張り、何とか亀山峠に到着しました。
亀山峠からの眺めは最高です。先ほど居たお亀池は、全体が見渡せるほど遠くの方に見えます。
この亀山峠に到達するだけでも達成感があるので、そのまま来た道を戻って下山しても良いのですが、せっかくここまできたら、当初の予定通り亀山の山頂を目指したくなります。
ここは分岐点になっており、先に進むには、亀山山頂へ行く道と、二本ボソ山頂に行く道に分かれます。
見たところ、二本ボソの方が高そうに見えるので、そちらに行こうかちょっと迷いましたが、亀山の方は山頂からそのまま先に進んでいくと、元の場所に戻って来る事ができるので、結局予定通り亀山山頂を目指す事にしました。
亀山峠〜亀山 山頂(上り)
亀山山頂方面の道に入ってみると、少しぬかるんでいたため、滑らない様に慎重に歩を進めます。
しばらく進んでみると、ゴツゴツとした岩が続く道になってきました。この辺りに来ると、登山靴か歩きやすい靴でないとちょっとキツくなってきます。この時私はライダーシューズを履いていたのですが、若干歩き辛かったものの、何とかなりました。
岩のエリアを抜けると、割と歩きやすい平坦な道に出ます。この辺りは景色を楽しみながら余裕をもって歩けます。
しかし、再び岩場が現れました。しかもまさかの鎖場です。
鎖を使ってこの岩場を降りて行く事になりますが、ゆっくり降りれば、それほど難しくありません。
このルート最大の山場を抜けてしばらく進むと、ようやく亀山の山頂が見えてきました。
ついに山頂に到着しました。しかし何もありません。山頂を示す標識もないのかと思い、周囲をよく見回してみると、ありました!
ぱっと見、樹木の品種が記された札だと思っていたものが、実は山頂標識でした。その証拠に、ちゃんと山頂の標高849mを示す数字が書いてあります。
山頂には何もありませんが、美しい景色と山頂まで到達した達成感に浸る事ができます。
山頂からの景色をずっと眺めていたいところですが、この日は風も強かった事もあり、早々に下山する事にしました。
亀山 山頂〜お亀池・曽爾高原入口(下り)
下りのルートは、先ほどの上りのルートほど険しくなく、岩場などが無い歩きやすい道が続きます。そのためか、再び景色を楽しむ余裕が出てきます。
後ろを振り返ってみると、奥の方に二本ボソ、手前の方に先ほどまで居た亀山が見えます。黄金色のススキの草原に覆われた山の風景は、いつも見ている緑色の山々と違って特別な雰囲気があります。
下っている途中、雪が残っている場所が所々あったりと、他にも意外な一面を見せてくれます。
一度ススキの草原から離れ、普通の登山道の様なエリアを通り抜け、再びお亀池の近くまで戻ってきました。
しばらくお亀池の近くでススキの草原風景をしっかり目に焼き付けた後、名残惜しいですが、駐車場の方に戻る事にしました。
曽爾高原ファームガーデン・お亀の湯
曽爾高原を十分満喫できたので、このまま帰っても良かったのですが、来る途中に見かけた曽爾高原ファームガーデンという施設が気になっていたので、帰りにちょっと寄ってみる事にしました。
曽爾高原ファームガーデンの入口が見えて来たのでバイクで入ってゆくと、係員の方に二輪車専用の駐車場を案内されます。ここはバイクも車も無料で駐車できます。
バイクを停めた後、早速すぐ近くにあった「すすきの館」と書かれ建物に入ってみると、地元の特産物の直売をしていたり、レストランが入っていたりと、よく道の駅で見かける様な雰囲気の建物でした。
すすきの館を出たところ、この施設と道路を挟んで対面にあるお店に、何やら行列ができているのが見えました。「銭の花」という草餅屋さんらしいのですが、並んで買いたいほど美味しい「草餅」とはどんなものか気になるものの、かなり長い行列だったので、今回は諦めました。
行列のお店は施設の敷地外でしたが、敷地内にも色々ありそうなので、案内図で確認してみたところ「お亀の湯」という温泉施設が目にとまりました。
先ほど、ちょっとした登山をした後なので、ひとっ風呂浴びるのもいいなあと思いそちらの方に行ってみる事にしました。
建物の外観は、なかなか設備が充実してそうな温泉施設です。
これぐらいの規模の温泉施設になると入浴料を1,000円以上取ってもおかしくないですが、ここは900円と比較的リーズナブルな印象を受けました。(2023年11月時点の価格)
この後実際に利用してみたのですが、内風呂はもちろん、開放感のある露天風呂まであったりして、このお値段なら十分満足のいく内容でした。
人気のある施設なのか結構混んでいましたが、個人的には曽爾高原帰りに是非立ち寄ってほしいおすすめスポットだと思いました。
住所 | 〒633-1202 宇陀郡曽爾村大字太良路839 |
電話番号 | 0745-96-2888 |
営業時間 | 10:00~18:00 (冬期間は短縮) 定休日:水曜日(祝日は営業、翌日休業)、年末年始 |
アクセス(公共交通機関) | 近鉄 名張駅から三重交通「山粕西行」バスに約40分乗車 「太良路」バス停で下車、徒歩約20分 または 10~11月のみ運行の「曽爾高原行」バスに約45分乗車 「曽爾高原ファームガーデン」バス停で下車すぐ |
アクセス(自家用車) | 名阪国道針 ICから榛原を経由して車で約45分 ※駐車場あり |
公式ホームページ | https://www.soni-kogen.com/ ファームガーデンのページ: https://www.soni-kogen.com/hotspring/price/farmgarden/ |
公式SNS | (Facebook)https://www.facebook.com/Soniplateaufarmgarden/ |
住所 | 〒633-1202 奈良県宇陀郡曽爾村大字太良路830 |
電話番号 | 0745-98-2615 |
営業時間 | 通常営業時間:4/1~11/30 11:00~21:00(最終受付20時) 冬時間営業時間:12/1~3/31 11:00~20:30(最終受付19時30分) 定休日:毎週水曜日(祝日は営業、翌日休業)、年末年始 |
アクセス(公共交通機関) | 近鉄 名張駅から三重交通「山粕西行」バスに約40分乗車 「太良路」バス停で下車、徒歩約20分 または 10~11月のみ運行の「曽爾高原行」バスに約45分乗車 「曽爾高原ファームガーデン」バス停で下車すぐ |
アクセス(自家用車) | 名阪国道針 ICから榛原を経由して車で約45分 ※駐車場あり |
公式ホームページ | https://www.soni-kogen.com/ お亀の湯のページ https://www.soni-kogen.com/hotspring/ |
公式SNS | (Facebook)https://www.facebook.com/okamenoyu/ |
お亀の湯に浸かり、登山の疲れを取ってゆっくりした後、再びバイクに乗って帰宅の途に就き、紅葉とススキを満喫するツーリングが無事終了しました。
まとめ
今回は奈良県にある曽爾高原のススキと、その途中にある香落渓の紅葉を堪能するツーリングに行ってきました。
曽爾高原のススキは、噂通り絨毯の様に広がるススキの草原が幻想的で、いつまでも見ていたくなる景色でした。
また、途中立ち寄った香落渓も素晴らしく、岩肌と紅葉がコラボする渓谷の風景を眺めながらバイクで走るのは本当に気持ちよく、ツーリングにも最適だと思いました。
いずれのスポットも、まだ見頃だと思いますので、関西のバイク乗りの方は、今週末あたり、曽爾高原方面にツーリングしてみてはどうでしょうか。
住所 | 〒633-1202 奈良県宇陀郡曽爾村太良路 |
電話番号 | 0745-94-2106(曽爾村企画課) |
営業時間 | ― |
アクセス(公共交通機関) | 近鉄 名張駅から三重交通「山粕西行」バスに約40分乗車 「太良路」バス停で下車、徒歩約45分 または 10~11月のみ運行の「曽爾高原行」バスに約50分乗車 「曽爾高原」バス停で下車すぐ |
アクセス(自家用車) | 名阪国道針 ICから榛原を経由して車で約50分 ※駐車場あり:野口駐車場(有料) |
公式ホームページ | 曽爾村観光協会: https://sonimura.com/ 曽爾高原ライブカメラ: https://www.komadori.ne.jp/nara-livecamera/area/soni3.html 曽爾村観光振興公社のページ(各施設運営会社):https://www.soni-kogen.com/ |
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