年が明けてからだいぶ経ってしまいましたが、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
今年も新年らしい記事で始めたいと思い、日本のお正月を象徴する富士の山までツーリングをして、おまけにその山に登ってきました。
といっても、冬場は閉山している日本最高峰の富士山(3,776m)の方ではなく、富士山の形に似て地元民から近江富士と呼ばれて親しまれている、滋賀県野洲市の三上山(432m)の方です。
ランチとその腹ごなしの運動ぐらいの感覚で山登りする、近場のお気軽ツーリングのはずでしたが、その三上山が低山とはいえ意外とハードな山だったので、帰宅後に結構な筋肉痛となり、普段の運動不足を反省する結果となってしまいました。
そんなちょっと冴えない年明け初ツーリングの様子について、これから書いてみようと思います。
ちゃんこ鍋 やくも
当初は、早起きをして午前中に三上山に登った後に、ゆっくり昼食をとるプランだったのですが、盛大に寝坊してしまい、最初に昼食をとって腹ごしらえをしてから山に登るというプランになってしまいました。
こういう時、誰にも迷惑をかけず自分都合で気軽に予定変更できるのはソロツーリングならではのメリットです。
今回最初に向かったのは、三上山からほど近い「ちゃんこ鍋 やくも」というお店です。このお店は、ランチがお得な人気店らしいので、前からちょっと気になっていました。
お店に到着したのは大体13時半頃。ここは駐車場が広いので、停める場所には困らなそうです。
お店の中に入ると、お昼のピークを少し過ぎていたせいか、待つこと無くすんなり席に座れました。
席に座ってメニューを手に取ってみると、目的のランチメニューを早速見つけました。
一番お得感があるのは、うどん鍋、冷奴、ご飯、香の物、日替わりおかず一品、更にドリンクまで付く「サービスランチ」です。これで800円(2025年1月時点)なので評判になるのも頷けます。
サービスランチ以外の、ちゃんこ定食、うどん定食、どんぶり定食といった600~700円の定食たちも魅力的です。
このお店はちゃんこ鍋のお店なので、ちゃんこ定食にもちょっと惹かれたのですが、やはり最終的にサービスランチを注文しました。
改めて運ばれてきた料理を前にしてみると、このご時世でこれだけの品数とボリュームなのに800円でがんばってくれている事に頭が下がります。
この日の日替わりの一品はチキンカツでした。ごはんがすすむしっかりとした味付けで美味しかったです。小鉢の冷奴や高菜も名脇役として良い仕事をしてくれます。
メインのうどん鍋のスープは出汁が効いたすっきりした味わいで、うどん麺はやわらかすぎず、ほどよくコシが残っていて私にはちょうど良かったです。
うどん鍋の具は、玉子、お揚げ、ほうれん草、もやしの4種でした。特に鍋スープに浸った玉子がいい感じでした。
ボリュームたっぷりのサービスランチでしたが、あっという間に平らげてしまいました。
お腹が膨れて満足感に浸っていると、注文時に選択したセットのドリンク(ホットコーヒー)が運ばれてきました。
コーヒーを飲んで落ち着いてしまうと、これから登山をするという事を忘れてしまいそうになりますが、気持ちを切り替え、三上山に向けて出発する事にしました。
住所 | 〒520-3242 滋賀県湖南市菩提寺330-151 |
電話番号 | 0748-74-2236 |
営業時間 | 11:00~21:00 定休日 火曜日 |
最寄り駅 | JR草津線 石部駅から徒歩約60分 |
最寄りIC | 名神高速道路 栗東湖南ICから車で約10分 または 竜王ICから車で約7分 |
駐車場 | あり(無料) |
御上(みかみ)神社
お店を出てからバイクで10分ほど走ると、これから登る三上山が見えてきました。近江富士と呼ばれるだけあって、富士山と良く似た美しい稜線です。
まずは、登山の安全を祈願するため、登山口の近くにある「御上神社」に立ち寄る事にします。この神社の駐車場は三上山登山者向けの駐車場も兼ねており、ここに車を止めて登山口に向かうのが定番の様です。トイレもあって便利です。
一旦御上神社の駐車場にバイクを停め、本殿に向かい登山の安全を祈りました。
ちなみに、三上山は9月下旬~11月初旬ごろまで松茸が生える松茸山になるそうで、この期間は入山料(初穂料)500円を、この御上神社に納める必要があるそうです。必ずしも松茸に巡りあえるとは限りませんが、今度この時期にも訪れてみたいです。
三上山登山
事前に調べた情報によると、三上山の登山ルートは以下の様に3通りあるそうです。
・表登山道:急坂が多い健脚向け(御上神社側から向かうルート)
・裏登山道:比較的緩やかな一般向け(御上神社側から向かうルート)
・近江富士花緑公園側登山道:比較的緩やかな一般向け(花緑公園駐車場側から向かうルート)
今回は初入山なので、少しでも緩いルートを希望した事と、登山口のすぐ近くにバイクと自転車のみ停められる三上山裏登山口駐車場(車は駐車不可)があるという事で、裏登山道を選びました。
ちなみに、近江富士花緑公園というのは、以前に「バイク乗りが集う近江富士麓のカフェレストラン(滋賀県野洲市 空のあお海のあをRoti)」という記事でも紹介したバイク乗りに人気のお店がある公園で、そちらと絡めた登山ツーリングも良さそうです。
御上神社から裏登山口まで歩いても行けるのですが、滅多にないバイクの特権を利用するべく登山口最寄りの裏登山口駐車場までバイクで向かい、そこから入山する事にしました。
裏登山口駐車場にバイクを停めると、本当にすぐ目の前に登山口がありました。
案内板によると、裏登山道は山頂まで約1.3kmで、所要時間は約40分の様です。ゆっくり登っても1時間ぐらいあれば十分そうです。
登山口にはイノシシなど獣による被害を防ぐために柵の扉があるので、これを開けて中に入り、いよいよ登山開始です。
しばらくはハイキング感覚の登山道ですが、徐々に岩でゴツゴツした道が姿を現してきます。
更に進むと分岐点の標識があり、左へ行くと表登山道、右へ行くと裏登山道という事です。
その標識に書いてある「山頂へ楽な道なし」という言葉を見て、少しでも楽をしたくて裏登山道を選択した事を見透かされたようで、ちょっとドキッとしました。
それでも今回は無理をせず、当初の予定通り裏登山道を進む事にしました。
先ほどの分岐点から裏参道を進んでから間もなく、標識の言葉が決して脅しではない事がわかりました。
早速ゴツゴツした岩や地面にせり出した木の根が複雑に絡まる険しい道が現れ、所々急な箇所もあったりします。初心者向けではないとは言いませんが、ハイキング気分で登ると軽く洗礼を受ける事になると思うので、歩きやすい靴で挑む事をお勧めします。
それでもこの裏登山道は比較的緩やかなルートとされているので、それより急と言われる表登山道は更にキツイのだと思います。
険しい道も徐々に歩き慣れて来て、黙々と山道を進んでゆきます。
更に進むと鎖場が現れますが、しっかり鎖につかまって着実に登れば、恐れる事はありません。
やがて、鳥居と小さな社のある場所までたどり着きました。後で調べてみると、八大龍王社(東龍王社)という場所らしいです。
ここから一旦少し下って平坦な道になりますが、そのあたりが苔が谷と呼ばれる所で、三上山を西側から眺めた時に見える山頂付近の窪み付近がそこだそうです。
先ほどの八大龍王社あたりのピークが雌山、これから訪れる山頂あたりのピークが雄山と呼ばれている様です。
再び登り道に転じます。そろそろ山頂が近いはずです。
しばらく登ってゆくと、思った通り山頂付近エリアに到着しました。
設置されていた三上山の案内板を読んでみると、「湖東平野に悠然とした雄姿の三上山は別名近江富士といわれ古来神が宿る山、即ち御神山(三神山)と呼ばれ…(以下略)」と書いてあり、神話の世界に出て来る様な神聖な山であることが伺えます。
まずは、御上神社の奥宮にここまで無事だった事に対する御礼と、下山までの無事をお祈りしました。
奥宮の前にある大きな岩は奥津磐座と呼ばれているらしく、ここに御上神社の祭神である天之御影神がご降臨されたと伝えられているそうです。
そこから少し下った所に展望台がある様なので、そちらの方に向かって歩いて行くと、野洲川流域を見渡せる素晴らしい絶景が待っていました。
こちらの写真(下)は大津・京都方向の眺め。
こちらの写真(下)は琵琶湖方向の眺め。右端の方に比叡山のシルエットが見えます。
展望台からの絶景に浸りすぎて危うく忘れそうになりましたが、山頂標識のある所まで行き、無事三上山登頂達成となりました。
この後下山となりますが、どの登山道で下るか少し悩みましたが、若干疲れて冒険心もやや薄れていた事と、時間的にも日が傾きつつあったので、無難に来た道の裏登山道を通って帰る事にしました。
登りに比べて下りは楽ではあるのですが、岩場など気を付けないと足を取られる様なポイントも結構あるので気は抜けません。とはいえ、やはり先ほど通って来た道という事もあり、安心感があります。
登りの時とは比べ物にならないぐらい良いペースで進めたので、想定より早く登山口が近づいてきました。
そして、無事登山口に帰還しました。
低山とはいえ、普段あまり運動をしていない身にとっては、なかなか堪える山でした。翌日以降の筋肉痛を心配しつつ、この後バイクで帰宅の途に就きました。
まとめ
新年最初のツーリングは、品数豊富でお得なランチと登山を組み合わせた充実の一日となりました。低山とはいえ、三上山の登山は思っていたより歯ごたえがあり、運動不足を痛感する結果になりました。しかし、山頂からの絶景や達成感は格別で、今度は別の登山道でまた挑戦したくなる魅力がありました。
バイクでの移動と登山を組み合わせたのは、以前「滋賀県最高峰に登る絶景ツーリング(伊吹山ドライブウェイ)」という記事で紹介した伊吹山以来ですが、意外と良い組み合わせだと思いました。今年も様々な場所へ走り、各地の景色や美味しいものを満喫したいと思います。次の旅はどこにしようか、今から楽しみです。
住所 | 御上神社: 〒520-2323 滋賀県野洲市三上838 |
電話番号 | 御上神社: 077-587-0383(9:00~16:30) 野洲市 環境経済部 商工観光課: 077-587-6008 |
営業時間 | ― |
最寄り駅 | JR琵琶湖線 野洲駅下車 野洲駅南口から滋賀交通バス北山台団地行乗車10分 「御上神社前」バス停で下車 徒歩3分 |
最寄りIC | 名神高速道路 栗東ICから車で約10分 または 竜王ICから車で約16分 |
駐車場 | あり(無料) |
公式ホームページ | 御上神社: http://www.mikami-jinja.jp/ 三上山登山案内(野洲市HP内): https://www.city.yasu.lg.jp/kurashi/1602475832069.html |
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