このところ寒さが和らいで来ており、バイクに乗るのが気持ち良い季節がすぐそこまで来ている様な気がします。
暖かくなったら何処へツーリングに行こうかと考えながら昨年訪れた写真を整理していると、まだこのブログで紹介していなかった旅の写真が見つかり、その時の思い出が蘇ってきました。
中でも昨年秋に訪れた道の駅がとてもすばらしかったのですが、これをブログに書かないのはもったいないと思い、遅れ馳せながらその時の様子を振り返って書いてみようと思います。
突発ツーリング計画
昨年11月下旬のある週末、あちこちの紅葉スポットを走り回って紅葉はもうお腹いっぱいになりかけていた頃、少し変わった場所に行ってみたいと思っていました。
関西エリアでどこか良さそうな所は無いかと観光ガイドの類を眺めていると、真っ白な巨岩と真っ青な海と空のみの景色の写真と共に紹介されていた和歌山県の「道の駅 白崎海洋公園」に目が留まりました。
ここの景色は日本のエーゲ海と呼ばれているらしく、一度この目で見てみたくなりました。
最初は「そのうち行ってみるか」ぐらいの気持ちでいたのですが、12月も間近に迫り、すぐにでもバイクで遠出するのが辛くなる季節が到来する可能性が高く、もしかしたら春までお預けになってしまうかもしれません。
そう考えると、行くなら今しかないという気持ちになり、急遽ツーリングを決行することにしました。
ただ、翌日別の用事があったため、割と距離のある滋賀県と和歌山県の間を日帰りで行って帰って来るというちょっと慌ただしいツーリングになってしまいました。
和歌山県道23号(御坊湯浅線)
急に思い立ったツーリングという事もあり、いつもより遅めの出発となりました。
高速道路を使い、正午を少し回った頃目的地の最寄りICにあたる広川ICに到着しました。ICを出てしばらく走ると海沿いに延びる和歌山県道23号(御坊湯浅線)に出るのですが、この道路から一気に景色が良くなるため、ここからが今回のツーリングの本番といった感じになります。
この道を更に進むと、止まってじっくり景色を眺められそうな場所があったので、バイクを停めてしばらく青い海と空の景色に浸りました。
この日は本当に天気が良かったので、海と空の青色がとても鮮やかに映えていました。
再びバイクに乗り、県道23号を更に進みます。
海沿いの道をバイクで走るのは本当に気持ちが良いです。何台か他のバイクともすれ違いましたが、この景色でテンションも上がっているためか、ライダー同士がすれ違う時に交わす挨拶「ヤエー」をしてくる人も結構いました。もちろん私も気分が良くなっているのでそれに応えます。
途中、いい感じに年季の入った旅館やおしゃれなハンバーガー屋があったりと、気になるスポットをちらほら見かけますが、今回は時間を節約しなければならないため、脇目もふらず目的地を目指す事にしました。
目的地である道の駅の標識が見えてきました。このすぐ近くに入口があります。
道の駅 白崎海洋公園
道の駅白崎海洋公園の入口前に来ました。いきなり巨大な岩山が鎮座するのが見え、この道の駅がタダモノではない事を察しました。
圧倒されながらも、このまま奥に進んで行きます。
正面に案内板がありましたが、それによると駐車場が2か所あり、左に進む方は利用時間が24時間、右に進む方は9:00~17:00と書いてあります。
位置関係が全くわからないので、ひとまず24時間の方がメインの駐車場と解釈し、左に進んでバイクを停める事にしました。ちなみに後でわかった事ですが、左に進む方は売店やお食事処に近く、右に進む方は展望台に近かった様です。
駐車場には車に交じってバイクも結構多く停まっており、ライダー達にも人気のスポットだという事が伺えます。
バイクを停めた後、先ほどの案内板の所を今度は右の方に進んで海岸沿いの方を歩いてみる事にしました。来る時も見えていた海ですが、こうやって潮風を感じながらゆっくり歩いていると改めて海に来た事を実感できます。
海岸沿いの青い海と空の景色が終わったと思ったら、今度は真っ白な石灰岩の岩山が連なる景色が現れました。こんな景色は見たことありません。一瞬ここが日本ではない様な錯覚に陥ってしまいます。
さらに奥の方に進むと岩山の上の方に登る螺旋階段が見えてきました。どうやら展望台への入口の様です。
階段を上ると一面に白い岩が突き出す風景が広がり、再び異国の様な景色に圧倒されてしまいます。
突き出た岩々の間を縫うように設置された通路を進んで行くと更に上の方に続く階段が現れました。これを登りきると展望台の様です。
展望台に到達すると、目の前一面に真っ青な海と空が広がります。
周囲を見渡してみると、青い海から白い巨岩が突き出す壮大な景色が見え、三度圧倒されました。
本当にすばらしい景色です。これを見るために滋賀からはるばるバイクを走らせてやって来たようなものなので、全てが報われた気持ちになります。
そういえば、ここが日本のエーゲ海と呼ばれている事を思い出しました。
言われてみると、確かに海と空と石灰岩の織りなす青と白を基調とした景色は、青いエーゲ海沿いに白い建物が並ぶギリシャの景色を彷彿とさせます。
先ほど歩いてきた時に見てきた岩山の方に目をやると、その全貌を見渡せます。まるで海とこの岬を隔てる城壁の様に広がっていました。
別の方向に目をやると、岩山に囲まれた駐車場が見えました。こちらの駐車場は先ほど私がバイクを停めた方ではなく、展望台に近い別の駐車場です。
駐車場を取り囲む岩山の姿は、〇〇マウンテンとかいう某テーマパークのアトラクションかと思ってしまう景色です。
絶景を十分に堪能したので、そろそろ展望台を後にし、先ほど歩いてきた道を戻ってバイクを停めた駐車場に向かう事にしました。
先ほど歩いている時は気づかなかったのですが、海沿いの道の途中に何やら碑が建てられている事に気づきました。この場所が「日本の渚百選」というものに選ばれた事を示す認定碑の様です。
山や滝や道など様々な百選がありますが、渚百選の事は知りませんでした。後で調べてみると、海の日を記念して選定されたものらしく、私の住む滋賀県も琵琶湖湖岸なぎさ公園が選ばれていました。湖でもOKな様です。
渚百選に選ばれた海の景色を目に焼き付けた後、再び駐車場の方に向かいます。
道の駅の売店やお食事処が入る建物の所まで戻ってきました。ちょっと中をのぞいてみる事にします。
中の売店やお食事処はこじんまりとして綺麗な場所でした。そういえばここはキャンプ場もある様なので薪も販売されていました。
せっかくなのでキャンプ場の方も少しのぞいてみたところ、今まで見た事の無いキャンプ場の風景がそこにありました。周りを岩山に囲まれたキャンプ場はここだけではないでしょうか。
11月も終盤になり寒い時期に入りつつあるためか、この日はほとんど利用客がおらず、1組しか見当たりませんでした。私もいつかここでソロキャンプをしてみたいです。
駐車場まで戻り、もっとゆっくりしたいという気持ちを抑え、再びバイクに乗り込みます。
この時昼の2時を回ったぐらいでしたが、明るいうちに自宅に着きたいという思いから、この後寄り道をする事なく真っすぐ帰り、今回のツーリングを終えました。
まとめ
今回は、昨年11月下旬に訪れた道の駅白崎海洋公園の様子を書いてみました。
一切寄り道する事なく、ただここの景色を見るためだけにバイクを走らせる旅となりましたが、期待以上の絶景を拝む事ができ、本当に来て良かった思いました。
これまで私が訪れた道の駅の中では、最強クラスだと思います。それぐらいお勧めのスポットです。
もちろん今回の私の様な時間制限のある慌ただしい旅はお勧めしませんが、もっと余裕のある行程にして、できれば海辺の宿あたりで一泊できたら最高だと思いました。
大阪方面からであれば、パンダでお馴染みのアドベンチャーワールドがある南紀白浜方面に向かう途中に位置しているため、そちらへ行かれる際に立ち寄ってみてはどうでしょうか。
住所 | 〒649-1123 和歌山県日高郡由良町大引960-1 |
電話番号 | 白崎海洋公園(観光案内等):0738-65-0125 一般社団法人 紀州の環(売店・お食事処・キャンプ場):0738-65-0655 |
営業時間 | 道の駅(売店等):9:00~17:00 お食事処:10:00~15:00 ※食材がなくなり次第終了 キャンプ場:チェックイン15:00~17:00、チェックアウト9:00~10:00 |
アクセス(電車・バス) | JR紀伊由良駅からバスで約25分(中紀バス白崎線乗車、 白崎海洋公園バス停下車) ※注:日祝日のみ運行 |
アクセス(自家用車) | 湯浅御坊道路 広川ICから車で約30分 |
公式ホームページ | 白崎海洋公園:http://www.shirasaki.or.jp/ |
観光ガイドページ | 由良町観光ガイド:https://yura-wakayama-kanko.jp/ |
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