このところ一気に温かくなり、今年はバイクでどこへ行こうかと色々と妄想し始めています。
ツーリングシーズン開幕前のウォーミングアップを兼ねて、隣の県ぐらいのちょっとした遠出をして、お昼ご飯でも食べに行こうと思い、日帰りランチツーリングを思い立ちました。
この所ちょっと疲れを感じていたため、スタミナの付く濃いめの味付けのものをガツンと食べたいと思いながら行く先を考えていたところ、以前「宿場町のレトロな町並みと名物焼肉店(三重 関宿・びっくりや)」という記事でも紹介した三重県亀山市の「びっくりや」を思い出しました。
ここで食べた牛カルビとホルモンの脂と味噌ダレが絡んだ焼きうどんの味が忘れられず、自宅からの距離もちょうどいいので、一瞬びっくりやに決定しかけましたが、このお店のある亀山あたりは、他にも似た様なジャンルの料理を出すお店が沢山あるという事も聞いたことがあるので、ちょっと考え直す事にしました。
そのジャンルは「亀山みそ焼きうどん」と呼ばれてご当地グルメにもなっている様で、調べてみると「亀八食堂」というお店がどうやら元祖の様です。ただ、このお店、騒音を理由にバイクの乗り入れを禁止しているとの事なので、残念ながら候補からは除外です。
他の評判の良さそうなお店を調べてみたところ、「川森食堂」というお店が気になったので、最終的にこのお店を目指してランチツーリングをする事になりました。
到着~入店
バイクで自宅を出発してから所々混雑している週末の国道1号沿いをひたすら進み、さらに鈴鹿峠を越え、下道だけを使って三重県亀山市のJR関駅・道の駅関宿付近までやってきました。
この辺りは、旧東海道関宿の宿場町があった所で、現在も宿場町の街並みが残されており、観光スポットにもなっています。
関駅を過ぎて少し南に進んで鈴鹿川を渡ると、すぐに目的地の「川森食堂」が見えてきました。
AM11:30頃に到着したのですが、既に何台か車が停まっているものの、異様に広い駐車場にはまだまだ空きが有りました。とりあえず、隅っこの方にバイクを停める事にします。

大型トラックを停められるスペースもかなり確保されており、トラックドライバー御用達である事も伺えます。
びっくりやの駐車場も異様に広かったのですが、そこは未舗装だったのに対し、こちらのお店は舗装されているので、バイクでも安心感があります。

お店の外観は、シンプルながらもこれぞ昭和の大衆食堂という感じの佇まいで、私の期待を全く裏切りません。この時点でこのお店を選んで良かったと思いました。
ちなみに、この写真では見えませんが、側面には大きく「大衆食堂」の文字が書かれており、お店自身もそれを前面に押し出している様にも感じます。

お店の入口前まで来ました。
営業時間は基本的に11:00~21:00(日曜定休)の様ですが、時々変則的な時間の日もある様です。お店のSNSでもその辺の情報を発信しているみたいです。

店内も期待した通り、昭和の大衆食堂の雰囲気たっぷりの空間でした。
既に結構お客が入っており、各々美味しそうに料理を頬張る姿を見ていると食堂の活気を感じます。

人気店によくある風景ですが、このお店も例に漏れず、著名人のサイン色紙が店内に飾られていました。東海ローカルのテレビ番組の出演者に関するものが多そうです。

店員さんに案内された席は座敷席でしたが、目の前に衝立があるので1人客でも気にならない配慮がされています。

卓上にあったメニューをざっと眺めてみると、みそ焼きうどん、焼肉系の定食を始めとして、その他定食、丼もの、麺類など大衆食堂にありそうなメニューは一通り揃っています。
この日は最初からみそ焼きうどん目当てだったので、順当に行けばみそ焼きうどんの名の付く定食になっていたと思いますが、わざわざ写真入りでアピールしている「亀山焼肉 鉄板みそなべ ~関富士盛り~」というメニューにくぎ付けになりました。
ちりとり鍋の様な鉄板に山盛りの野菜や豚肉・ホルモンが写った写真の破壊力は、私には十分すぎました。
店員さんに聞いたところ、1人分でも注文可能という事だったので、これも広い意味でみそ焼きうどんだろうと勝手に思う事にし、すかさず注文してしまいました。
ちなみに、うどんは付いていないので、後で頃合いになったら追加注文してくださいとの事でした。

食事(亀山焼肉 鉄板みそなべ ~関富士盛り~)
注文してからしばらく待っていると、カセットコンロが卓上に置かれ、その後鉄板に盛られたみそなべが登場しました。
先程のメニューの写真は2人前でしたが、1人前でもなかなかのビジュアルなのでテンションが上がります。

この後は全てセルフになります。自分でコンロの火を点け、時々山を崩しながら平坦にならしてゆくと、いい感じに食べ頃になってきました。

試しに一口頬張ってみると、スタミナが付きそうなガツンとくる美味しさです。味噌が絡まった野菜と肉が食欲を増大させ、白飯かビールが異様に欲しくなります。

という事で、うどんだけ追加注文しようと思っていたのに、白飯(めし小)まで注文してしまいました。

もう良い頃合いだったので、早速追加注文したうどんを投入します。

しっかり混ぜているうちに、うどんにも味噌が絡まりいい色になってきました。
この絵を見ていると、以前の記事「伊賀の名物焼肉食堂で味噌だれホルモンうどん(三重 伊賀食堂)」に書いた、同じ三重県の伊賀食堂で食べた味噌ダレのホルモンうどんを食べた時の事が蘇ってきます。
鉄板の上で肉、野菜、うどんを味噌ダレに絡めながら一緒に焼くこのスタイルは私も大好きです。三重県はこういうお店が多くあって、ほんとうらやましいです。

とりあえずうどん投入後の第一陣を取り皿にとってみます。やはり、うどんが入る事でより美味しそうに見えます。

色がしっかり付いたうどんを一口すすってみると、味噌ダレや肉やホルモンの脂とうまみが絡まり、もうこれだけでおかずになりそうな味です。
白飯を注文しておいて良かったと思いながら、食べ進みます。

先程の伊賀食堂の時もそうだったのですが、食べ進んで行くたびに、うどんや他の具材ににつく味噌ダレの色が濃くなり、味もしみしみの状態になって来るので、終盤になると余計に白飯の有難さを感じる様になります。

うどんと白飯を追加注文したので、かなりお腹が膨れながらも、何とか完食できました。本当に大満足のランチタイムでした。

後で気づいたのですが、お店の真ん中あたりにおでん鍋があり、食べたい分を各自セルフで取って、お会計の時に取った分を清算するスタイルだった様です。
この日はもうお腹一杯だったので、次回来る時におでんを食べてみたいと思います。

お会計のレジ付近に、お持ち帰り用の味噌ダレが置いてあったので、思わず小さい200gのサイズの味噌ダレを買ってしまいました。自宅であの山盛りの鉄板みそなべを再現とまではいきませんが、普通の野菜炒めや焼きうどんの味付けに使うだけでも雰囲気が出そうです。

旧東海道関宿 宿場町散策
食事が終わった時点でまだ13時ぐらいだったので、このまま真っすぐ自宅に帰るのももったいないと思い、近くにある旧東海道関宿の宿場町を散策して、食後の腹ごなしをする事にしました。
無料の観光駐車場があるのでそちらに向かうと、「満車」の文字があったので別の駐車場に向かおうとすると、駐車場のスタッフの方がバイクは空いてるから大丈夫だよと言ってくれたので、そのままここに停める事にしました。

以前も来た事があるのですが、やはりここの宿場町に残っている街並みの規模は圧巻です。京都でもここまで長い区間連続して古い町並みが残されている場所はなかなか無いのではと思うほどです。
それでいてそれほど混雑しておらず、穴場的な場所なので、私も結構お気に入りの場所です。
ゆっくりと昔の宿場町の雰囲気を堪能した後、お腹もそろそろ落ち着いてきた所で帰宅の途に就き、充実の日帰りランチツーリングを終えました。

まとめ
今回は三重県亀山市の名物みそ焼きうどんを求めて、日帰りのランチツーリングに出かけました。
昭和の雰囲気を今に残す大衆食堂「川森食堂」で注文した「亀山焼肉 鉄板みそなべ ~関富士盛り~」はビジュアル的にも味的にも楽しめる大満足の一品でした。
近くにバイクお断りのお店もちらほらとある中、このお店は広い駐車場を完備してバイク乗りも分け隔てなく受け入れてくれる有難いお店なので、ツーリング飯に最適だと思いました。
すぐ近くに旧東海道関宿の古い町並みもあるので、そこを訪れたついでにこのお店でみそ焼きうどんを食べるというプランもおすすめです。
住所 | 〒519-1113 三重県亀山市関町古厩66-3 |
電話番号 | 0595-96-1376 |
営業時間 | 11:00~21:00 定休日:日曜日 |
最寄り駅 | JR関駅より 徒歩約15分 |
最寄りIC | 名阪国道 関ICから車で約2分 |
駐車場 | あり |
公式ホームページ | ― |
公式SNSアカウント | (Facebook)https://www.facebook.com/p/川森食堂-100069733571333/ (Instagram)https://www.instagram.com/kawamori_shokudo |

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