8月に入っても相変わらず猛暑日が続いていますね。このままでは夏バテになってしまいそうです。
こんな時はスタミナをつけるために、近場のソロツーリングついでに焼肉でも食べに行こうと思っていたところ、忍者で有名な伊賀の里に、甘辛い味噌ダレでいただく独特のスタイルの焼肉が楽しめる食堂がある事を知り、早速行ってみる事にしました。
その名もズバリ「伊賀食堂」というらしく、昭和の雰囲気を感じるレトロな大衆食堂といった感じの佇まいの様なので、そういう渋めの食堂が好きな私にとって、かなり期待ができそうです。
実は過去に「宿場町のレトロな町並みと名物焼肉店(三重 関宿・びっくりや)」という記事で、「びっくりや」というこのお店と似たスタイルと雰囲気の焼肉店を訪れて軽く感動しており、その記憶があったため、今回は全くハズレの予感がせず、安心して訪問する形となりました。
移動・お店到着
今回の目的地となる「伊賀食堂」は結構な人気店らしく、開店前に並ぶお客もちらほらといる様です。
私も開店と同時に入店できるよう、お店の開店時刻AM10:00ちょっと前に到着する事を目指し、滋賀の自宅をバイクで出発する事にしました。
この日も猛暑で、街中で信号待ちで停車すると、汗がどっと噴き出てくる感じがします。
しかし、街中を離れ、滋賀から三重に至る道中に広がる田園地帯まで来ると、止まることなく風をたっぷり受けながら走行できるため、暑さもそれほど気にならなくなります。
むしろ、青々とした稲が育つ田んぼが広がる景色と、夏の青空に癒されるぐらいの余裕が出てきます。
そんな田園風景を抜け、名阪国道の上柘植インターチェンジ手前まで来ると、道路脇の方に伊賀食堂の案内看板が高々と掲げられていました。
看板が指し示す右の方を見ると、この先にお店など無さそうな小道の入口を指し示していたため、少し不安になりますが、看板を信じて入ってみる事にします。
すると、広い敷地の奥の方にポツンとお店の建物が見えました。
伊賀食堂
狙い通り開店時刻の10分ほど前に到着し、お店の建物寄りの場所にひっそりとバイクを停めた後、改めて周囲を見回してみました。
特徴的なのは異様に広い駐車場ですが、先ほども触れたお店「びっくりや」もかなり駐車場が広かった事を思い出しました。おそらく、長距離トラックのドライバーも安心して来店できる様に、大型トラックを何台も停められるほどの広さを確保しているのだと思います。
まさに、トラックドライバー達のオアシスです。経験上、こういうお店にハズレはありません。
駐車場が広いという事は、マスツーリングで訪れるバイク勢にとってもメリットがあり、ツーリング飯にも最適な気がします。
そんな駐車場の広さに圧倒されながら、お店の入口の近くまでやって来ると、蔦の絡まった壁や古びた看板がレトロな雰囲気を存分に醸し出していました。脇の方には人間より背の高い信楽焼のタヌキがお出迎えしてくれます。
今度は屋根の上に掲げられた大きな看板を見上げてみると、少しかすれた文字に錆が浮いている様子が見え、ここだけ昭和から時が止まってしまったのではないかと思ってしまいます。
既にお店の入口付近で待っていたのは3人ほどでしたが、車は6台ぐらい停まっていたので、その他の人たちは自分の車の中で開店を待っている様子でした。
店先に順番待ちのリストも用意されていないので、完全に並んだ順で入れると解釈し、そのまま入口付近に並ぶ事にしました。
並んでから程なくして開店時刻のAM10:00になり、お店が開きました。中に入り、案内された席に座ります。
私含めて開店前に到着した組は、開店と同時に漏れなく席に座る事ができた様でした。この時点で、約8割ぐらい席が埋まっていたと思います。
座席への案内が落ち着くと、今度は店員さんが順番にオーダーを聞きに来ます。メニューは卓上に無いため、お店の壁に貼り出されたものを見て選ぶ必要があります。
私は、事前に決めていた「ミックス定食」と「うどん玉」を注文しました。ミックス定食というのは、牛バラ、ホルモン、きも(レバー)の三種類がミックスされた肉類をメインにした定食です。
待っている間、店内を見回してみたところ、目の前にビールなどが入った冷蔵ショーケースがありました。店員さんに聞くと、飲み物はセルフサービスでこのケースから取り出し、お会計の時にお代が加算されるシステムとの事です。
今回の様にバイクや車で来るとアルコールは飲めませんが、焼肉にはどうしてもビール的なものが欠かせないという人のために、ノンアルコールビールまでありました。
食事(ミックス定食+うどん玉)
しばらく待っていると、自分の席に置かれた平たい鉄鍋のコンロに火が灯されました。
いよいよスタートです。
点火後しばらくしてから、注文の品が運ばれてきました。
メインの肉類(ミックス)は、そのまま店員さんが鉄鍋に投入してくれます。もうもうと立ち込める湯気と、味噌ダレの煮え立つ良い匂いに食欲が刺激され、この時点でテンションがぐっと上がります。
ライスは通常のサイズのままですが、普通の食堂の大盛ぐらいボリュームがあります。味噌汁は、やはり三重県の食堂で出される事が多い赤だしタイプのものでした。
定食に追加したうどん玉も最初から出されたので、これで注文の品は全て出揃った事になります。
この先はすべてセルフサービスになります。
時々鉄鍋の中の具材をかき回しながら、味噌ダレをよく馴染ませます。
いい感じに具材に火が通り、タレも馴染んできました。玉ねぎもしんなりしてきたので、そろそろ食べ頃の様です。
まずは、牛バラを一切れ取り、ライスに軽くバウンドさせて食べてみます。牛バラは安定感のある味わいで、味噌ダレと合わさるとご飯が進みます。
その後、ホルモン、きも(レバー)と食べましたが、こちらも味噌ダレが加わる事でより美味しくなっています。もちろん、ご飯が進みます。
少し食べ進めたところで、そろそろうどん玉を投入します。
うどんと具材を混ぜ、味噌ダレを良く絡ませます。
だいぶうどんに味噌ダレの色が付いてきました。
少し小皿に取って味見してみます。
うどんに味噌ダレや肉の脂が絡まり、ぜいたくなうどんに仕上がっています。玉ねぎも柔らかくなり味が染みて美味しいです。
引き続き、鉄鍋の中の具材とうどんを時々かき混ぜながら、少しづつ小皿に取って食べ進めてゆくと、うどんの色がどんどん濃い茶色になってゆくのがわかります。
これぐらい濃い色になると、もはや味噌ダレ味のうどんが白飯のおかずになるレベルです。
うどん玉を追加したので、ライスは残すかもしれないと思っていたのですが、結局全て完食してしまいました。
ボリュームといい、味といい大満足でした。
店内を改めて見回すと、開店直後に私と同じタイミングで入ってきた他のお客も、全員料理が行き渡った様で、みんな鉄鍋でじゅうじゅう焼かれた肉を夢中でつつく姿に、なぜか心が和みました。人々を夢中にさせる焼肉の力は偉大です。
食後の休憩(伊賀ドライブイン)
伊賀食堂を出て、どこかで冷たいものでも飲みながら休憩をしようと思い、良さそうな所を探してみたところ、近くにドライブインがある事がわかりました。
早速そちらに向かってみると、ちょっと目立つ赤い建物が特徴的な「伊賀ドライブイン」が見えてきました。
バイクを停め、敷地内を少しうろうろしてみると、伊賀という事で忍者を全面に押し出した感じのドライブインという印象を受けました。館内ではレストランやお土産物売り場、骨董市などもあり、ちょっと大き目の道の駅といった感じの場所でした。
休憩スペースがあったので、自販機で飲み物を買ってベンチでくつろいでいると、頻繁にツバメが行った来たりしているのに気づきました。気になってツバメが向かう頭上を見上げてみると、何とそこにはツバメの巣がありました。しかもヒナが4羽もいて親が餌を運んでくるのを待ち構えている様でした。
ツバメたちや、ドライブインから見える景色を見ながら心も体も十分に癒されたので、そろそろここを出る事にしました。
ドライブインを出た時はまだ正午前でしたが、これから更に日差しが強くなり、暑くなりそうだったので、この日はそのまま大人しく帰路に着く事にしました。
まとめ
今回は連日の猛暑に負けないスタミナをつけるために、三重県伊賀市にある「伊賀食堂」でボリュームたっぷりの焼肉・ホルモン定食を堪能してきました。
味噌ダレでいただく独特のスタイルの焼肉は、うどんを投入しても良し、ご飯との相性も良しと、ガッツリ食べたい人にとっては非の打ちどころがありませんでした。
お店も昔ながらの大衆食堂といった雰囲気で、気取らずに食事ができる、とてもアットホームな感じの食堂でした。
また伊賀方面に行く予定があれば、この雰囲気と味を楽しみにバイクでふらっと訪れてみたいと思います。
住所 | 〒519-1402 三重県伊賀市柘植町9180 |
電話番号 | 0595-45-5406 |
営業時間 | 火~金 10:00~16:00 土日祝日 10:00~14:00 ※お肉が無くなり次第終了 定休日:月曜日 |
アクセス(公共交通機関) | JR柘植駅から徒歩約40分 |
アクセス(自家用車) | 名阪国道 上柘植ICからすぐ ※駐車場あり |
公式ホームページ | ― |
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