京都吉田山の森に佇む癒しの古民家カフェ(茂庵)

茂庵 グルメ
茂庵

最近だんだんと温かい日が多くなり、いよいよ春の訪れを感じる様になりましたが、本格的な桜のシーズン到来で京都が観光客であふれてしまう前に、是非訪れておきたい場所があったので、先週末に急遽行ってきました。

その場所というのは、京都大学の吉田キャンパスのすぐ隣にある、吉田山の山頂にひっそりと佇む「茂庵」(もあん)という古民家カフェの事ですが、以前何かの機会で森に囲まれた外観写真を見た時に、一度こんな所でコーヒーでも飲んでゆっくりしてみたいと思っていました。

実際に訪れてみると、思っていた以上に素敵な場所でしたので、今回はこのカフェの事を書いてみようと思います。

市営駐車場(京都市銀閣寺観光駐車場)

今回は久しぶりにバイクで京都を訪れてみる事にしました。ただ、目的地のお店自体は駐車場が無いので、少し離れた所にある市営の駐車場(京都市銀閣寺観光駐車場)にバイクを停める事にしました。

ちなみに、京都市内の移動は基本的に公共交通機関を利用する事をお勧めしますが、ツーリングがてらバイクで京都を訪れてみたいという方のために、私が以前使った事のある京都市内の駐車場について書いた過去の記事(下記)もありますので、ご興味があれば合わせて読んでみてください。

バイクで京都の桜を見に行こう!二輪対応の駐車場8選(前編)
バイクで京都の桜を見に行こう!二輪対応の駐車場8選(後編)

京都市銀閣寺観光駐車場

登山

バイクを停めた市営駐車場から約15分ほど歩くと、吉田山の山頂にある茂庵に続く道(神楽岡コース)の入口に到着しました。この入口のすぐ左隣に「蓮月荘」という企業の保養所があるので、それを目印に訪れると良いと思います。

ここに茂庵の案内が書かれた貼り紙があったので確認してみると、この日のカフェタイム営業の時間は少し変則的で、15時からと書かれていました。

普段は12時からだったり14時からだったりする事が多いようですが、いずれにせよ時期によっても変動する様なので、公式ホームページやSNSで事前にチェックをしておいた方が良さそうです。

今回私も事前に公式ホームページで営業時間を確認していたので、想定した通りの時間でした。

茂庵入口(神楽岡コース)

ここから吉田山の山頂にある「茂庵」を目指す事になりますが、お店へのルートは全部で4種類ほどあり、お店の公式ホームページではこの場所から入る「神楽岡コース」を正式なルートとして推奨している様です。

早速、その神楽岡コースを歩いてみます。序盤は整備された道や石段が続くので、街中を散歩する様な感覚で気軽に歩けました。

茂庵までの道のり(神楽岡コース)

しばらく進むと、再び茂庵の案内が書かれた貼り紙や看板がありました。このあたりから、だんだんと山の中に入ってゆくという実感が湧いてきます。

茂庵までの道のり(神楽岡コース)

進むごとに周囲を覆う木々が多くなり、それと反比例する様に、人が造った構造物はだんだんと少なくなってゆきます。

道中の所々に木造の古びた建物が現れますが、まだ使われているかどうかも怪しいものが多いです。中には朽ちかけているものもありました。

茂庵までの道のり(神楽岡コース)

完全に周囲は森の中の景色になり、森林浴をする様な感覚で更に道を進んでゆきます。道の脇には落ち葉の絨毯がまだ残っているので、一瞬秋の山道を歩いている様な気持ちになります。

茂庵までの道のり(神楽岡コース)

木立の隙間から、これまで道中で見かけた建物よりも明らかに立派な建物が見えてきました。

どうやら、これが茂庵の様です。

茂庵までの道のり(神楽岡コース)

茂庵

ついにお目当ての茂庵の前に到着しました。

森の木々に囲まれても違和感なく溶け込んでおり、以前外観写真を見た時に抱いた期待感を全く裏切らない佇まいでした。

茂庵

まだカフェタイムの営業が開始される15時まで少し時間があったため、周辺を散策して時間をつぶしました。

茂庵

営業開始時間がそろそろ近づいて来た頃、再びお店の前に来てみると、お店の明かりが灯り、既に1名のお客が開店を待っていました。私もその後ろに並び、開店を待ちます。

営業開始の時刻になっても一向に店員の方が扉を開けて出てくる様子がないので、前の方が自分で扉を開けて中に入ってゆきました。私もそれに続きます。

後でわかった事ですが、私が並び始めた時点で既に営業開始しており、自由に扉を開けて中に入る事ができる状態になっていた様です。

土足はNGの様なので、靴棚に靴を預けて2階に上がります。

茂庵

2階に上がると店員さんが席に案内してくれます。

今回は直前に訪問を思いついたという事もあり、既に予約枠が埋まっていたため予約無しで訪れました。そのため、待たされる事を覚悟して来たのですが、この時は運良くすぐに座る事ができました。

ただ、あくまでも予約者優先という事もあり、窓際の良さそうな席は全て予約客に当てがわれていた様に思います。

更に、私のすぐ後に来店した予約無しのお客は、席が空くまで待たされる事になった様なので、特に週末については、予約無しで訪れたら待ち行列に並ぶと思って訪れた方が良さそうです。

しかし、いざ席に着いて店内の雰囲気を感じてみると、事前に予約してでも、または並んででも訪れる価値があると思うほど居心地の良いお店でした。

茂庵(店内)

木造建築と照明による温かみのある雰囲気と、窓の外に見える木立に癒されながら、ゆったりとした時間に浸っていると、店員さんがメニューを持って来てくれました。

カフェタイムなのでドリンクとスイーツ系のみですが、そこそこ種類があるので若干迷います。写真には写っていませんが、アルコール類まであります。結構良いお値段がしますが、雰囲気代も込みの設定なのだと自分を納得させる事にします。

ソフトドリンクには小さなお菓子が付いてくるらしいので、最初はホットコーヒーだけにしようと思ったのですが、少し考え直して、シフォンケーキ(メープルシロップとクルミのシフォンケーキ)も合わせて注文する事にしました。

茂庵(メニュー)

再び店内の雰囲気に浸りながらしばらく待っていると、注文の品が運ばれてきました。

コーヒーの器がコーヒーカップではなく、抹茶椀の様な器を使っている所が何ともユニークです。お店の和のテイストを演出しているのかもしれません。

ただ、見た目はお洒落ですが、取っ手が無く、縁のあたりを持ってお茶をすする様な感じで飲むので、飲みやすさはいまいちですが、一般的なコーヒーカップより大き目の器なので、量はたっぷりある様に感じました。

コーヒー自体は美味しいのですが、お値段の事を考えるとやはり雰囲気代が入っているのかなと感じてしまいます。

シフォンケーキの方は奇をてらわない安定感のある味わいで、コーヒーとも良く合いました。やはりこの一品を追加しておいて良かったと思います。

ホットコーヒー(小さなお菓子付き)・メープルシロップとクルミのシフォンケーキ

ゆったりとした時間に包まれ、そのまま閉店まで居続けたい衝動にかられますが、私と同じ様に予約無しで来店して待っているお客が居る事を思うと、長居するのも忍び無かったので、そろそろお店を出る事にしました。

このまま真っすぐバイクを停めた駐車場に戻るのももったいと思ったので、少しだけ吉田山を散策して帰る事にしました。

お店の前にあった周辺の案内図を眺めていると、「吉田山山頂休憩広場」という場所が気になったので、ちょっとそちらへ行ってみる事にします。

茂庵周辺の案内図

と、その前に急に思い立った様にトイレに行きたくなってきたので、一旦茂庵の裏手にあるお店のトイレをお借りしてから、改めて散策を開始する事にしました。

茂庵周辺

吉田山山頂休憩広場

しばらく落ち葉を踏みしめながら歩いてゆくと、東屋が見えてきました。このあたりが山頂休憩広場の様です。

山頂休憩広場

この東屋は広場の少し高い所にあり、そこから広場全体を見渡せます。

山頂休憩広場

向こう側に見える山は、五山送り火(大文字焼き)の行われる「大文字山」です。

火が灯っていないオフシーズンの時点でも「大」の文字がここからしっかり見えるので、五山送り火の開催時期になるとビュースポットとして見物客が殺到しそうです。

山頂休憩広場(大文字山を望む)

この隣にもちょっとした広場があり、腰掛けになりそうな石が多く並べられていました。ここからも大文字山の「大」の文字を見る事ができます。

山頂休憩広場

下山

山頂休憩広場付近の散策を終えた所で、日も傾き始めたのでそろそろ下山する事にします。

一旦茂庵の所まで戻り、今回は「北参道コース」というルートに沿って下山する事にしました。

このコースは緩やかな坂が続くので、比較的歩きやすいと感じました。ただ、道の上を落ち葉が覆いつくしているので、雨の日は濡れた落ち葉で滑らない様に気を付けて歩いた方が良さそうです。

下山(北参道コース)

下りという事もありますが、それほど時間も掛からずに、山の麓まで戻ってきました。

このコースの出口(登山口)には吉田神社の鳥居が立っています。この鳥居を過ぎると、車が行き交う広い通り(今出川通り)が目の前に現れるので、一気に下界に戻ってきたという気持ちになります。

軽く夢から覚めた様な感覚になりながらバイクを停めた市営駐車場まで戻り、やはり歩き疲れていたのか、その後寄り道する事無く真っすぐ自宅に戻りました。

下山(北参道コース入口・吉田神社鳥居)

まとめ

今回は、京都市内の吉田山山頂にある、以前から気になっていた古民家カフェ「茂庵」をお訪れました。

山を登り、森に溶けこむ様にひっそりと佇む茂庵を最初に見かけた時は、思わずジブリ映画の様な世界に迷いこんでしまったかの様な感覚になるほど、抜群の雰囲気がありました。

もちろん外観のみならず、店内のゆったりとした癒しの空間も良く、外の景色を眺めながらドリンクやスイーツをゆっくり味わっていると、山を登ってきた苦労が報われる様な気持ちになります。

これから京都は素晴らしい桜のシーズンを迎えるため、観光を計画している方も多いかと思いますが、もし行く先々で観光客の多さに身も心も疲れ果ててしまった時は、森林浴も兼ねて茂庵で一息入れてみてはどうでしょうか。

人気のお店ですので、その際はくれぐれも予約をして訪れる事をお勧めします。

住所〒606-8311 京都府京都市左京区吉田神楽岡町8吉田山山頂
電話番号075-761-2100
営業時間営業時間(例):
12:00~17:00 カフェタイム(予約者優先、ラストオーダー16:30)
定休日:月曜日・火曜日

※時期によって営業時間が異なる事があるため公式ホームページやSNS参照を推奨
アクセス(公共交通機関)京都駅から市バス5、17系統乗車 浄土寺バス停 または 銀閣寺道バス停下車 徒歩約15分
または
京阪電車・叡山電車 出町柳駅から徒歩約40分
アクセス(自家用車)名神高速道路 京都東ICより車で約20分
※駐車場なし(京都市銀閣寺観光駐車場など近隣に市営や民間の有料駐車場あり)
公式ホームページhttps://www.mo-an.com/
公式SNSアカウント(X)https://twitter.com/inf_mo
(Facebook)https://www.facebook.com/people/茂庵/100063456523109/
茂庵(2024年3月時点)
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