明治創業の老舗食堂で名物の皿盛と中華そば(京都 篠田屋)

篠田屋 グルメ
篠田屋

最近仕事で京都を訪れる事が多く、京都出身の仕事仲間と会話しているとよく地元のおすすめ飲食店の話になり、いくつか行ってみたいと思う店があったりします。

その中でも、レトロ好きな私が特に惹かれるのは、三条にある「篠田屋」という老舗食堂で、何と創業は明治37年(西暦1904年)という事なので、今年で119年目を迎える事になります。

そんな老舗食堂の名物メニューに皿盛という料理があり、来店する人の多くが注文するとの事なのでそちらも気になります。

皿盛とは一見カツカレーの様な見た目ですが、ルーがカレーうどん用の餡かけになっている、このお店独自の料理です。

今回は、週末にこのお店を訪れ、皿盛ともう一品気になった中華そばをいただいてきた様子を書いてみようと思います。

お店到着から開店まで

JR京都駅から市営地下鉄を乗り継ぎ、篠田屋最寄りの三条駅に到着したのはお店が開店するAM11:30の10分程前でした。

駅からすぐの所にあるお店の前まで来ると、既に10名弱の開店待ち行列が出来ており、かなりの人気店である事が伺えます。

篠田屋開店前の行列

お店のすぐ隣には檀王法林寺(だんのうほうりんじ)という浄土宗のお寺があり、こちらは慶長16年(西暦1611年)創建だそうです。

普通に100年とか400年の歴史のあるもの同士が並んでいる様は京都ならではという感じです。

檀王法林寺

お店の外観は地元民に愛される昔ながらの大衆食堂といった感じの佇まいで、個人的にどストライクの店構えです。

篠田屋

店先にあるメニューに書かれた各料理の説明を読んでいると、お目当ての皿盛以外のメニューも食べてみたくなってきます。

特に一番人気と書かれた中華そばが気になり、よく大衆食堂や町の中華屋さんで出される素朴な中華そばに目が無い私はこちらも合わせて注文する事に決めました。

篠田屋メニュー

店先のメニューで期待が高まった所で開店時刻を迎えたので、店内に入ります。

篠田屋 店先の提灯

並んでいたお客は全員入店できた様ですが、この時点で9割方の座席が埋まってしまいました。

店内の雰囲気はいぶし銀の魅力あふれる地元の大衆食堂といった感じで、やはり期待した通りでした。オシャレで小奇麗なお店よりこういうお店の方が何故かテンションが上がります。

篠田屋 店内

食事(皿盛・中華そば)

席に着くと、先ほど並んでいた時から既に決めていた「皿盛」(800円)と「中華そば」(600円)の2品を注文して料理を待ちます。(2023年4月時点の価格)

その間にもお客がちらほらと入って来て、程なくして満席になってしまいました。

実はこの日朝食を食べていなかったため、待っている間空腹感はピークに達していました。そんな空腹感にしばらく耐えていると、ついに待ちに待った注文の品が運ばれてきました。

テーブルに広がる素晴らしい料理の景色を見ていると、どっちから食べるかちょっと迷ってしまいましたが、麺が伸びてしまう前に中華そばの方からいただく事にしました。

皿盛と中華そば

この中華そばは誰が見ても懐かしさを感じる、昔ながらのシンプルなビジュアルです。色褪せた感じの器の柄も含めて私の好きな感じです。

最近流行りの様々な種類のスープや麺、具材などが華やかに盛られたラーメンも魅力的ですが、それらの煌びやかさに疲れて時々帰りたくなる故郷の様な安心感があります。

特に目を引くのは、どばっと掛かったコショウですが、食べてみると見た目ほど辛さが気になりません。もちろん、苦手な方はコショウ抜きにする事もできます。

中華そば

スープは透き通っており、鶏ガラスープの落ち着く味でした。中細のストレート麺やチャーシューは奇をてらう事なく基本に忠実といった印象です。

全体的に見た目の期待通り安定感のある美味しさでした。

中華そば

次は皿盛をいただく事にします。見た目は完全にカツカレーです。

皿盛

しかし、実際に食べてみるとカツカレーとは全く別物という印象を受けました。

普通のカレーライスのルーと違い、出汁の効いたカレー風味の餡がライスやカツを引き立てる脇役に徹している様な奥ゆかしさを感じます。

カツも薄めのカリカリした感じに仕上がっているのが特徴的です。

全体的な印象は、普通のカツカレーの様な重さを感じさせない、和風でライトなカツカレーといった感じでした。カツカレーとはまた違った魅力を楽しめる美味しいオリジナル料理でした。

皿盛

2品も注文してしまい、ちょっと調子に乗りすぎたかなと不安になりましたがペロっと食べてしまい、全くの杞憂に終わりました。

大満足の食後に店内で少しゆっくりしようと思ったのですが、外で待っているお客も居る様なので、食べ終わってから早々にお代を払ってお店を後にしました。

完食後

近隣駐車場(コインパーキング)

今回は電車で京都まで来たのですが、次回はバイクで訪れてみたいと思い駐車場を探してみた所、残念ながらお店の専用駐車場は無い様でした。

その代わり、お店から道路を挟んですぐ対面にコインパーキングがあり、大型を含むバイクと、車の両方が停められる様です。

次回この篠田屋さんをバイクで訪れる際はこの駐車場を利用しようと思いますが、バイクの場合は8時間まで同じ料金なので、このお店以外にも京都市内を色々と観光したい場合にも使えそうでした。

篠田屋近隣のコインパーキング

まとめ

今回は明治37年創業の老舗食堂で、このお店名物の皿盛と中華そばをいただきました。
お店のレトロな雰囲気もあったせいか、これらの料理はどこか懐かしく安心感のある美味しさがあり、十分に堪能できました。
私の様に昔ながらの渋めの大衆食堂が大好きな人には是非おすすめしたいお店です。

住所〒605-0009 京都府京都市東山区大橋町111
電話番号075-752-0296
営業時間11:30~15:00(日曜日~金曜日)
定休日:土曜日
アクセス(公共交通機関)京阪 三条駅、京都市営地下鉄 三条京阪駅 から徒歩約1分
アクセス(自家用車)名神高速道路 京都東ICから車で約25分、京都南ICから車で約30分
※駐車場なし(近隣にコインパーキングあり)
公式ホームページ
篠田屋(2023年4月時点)
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