どんなラーメン好きも年齢を重ねてくると、脂たっぷりのこってり系よりも、昔ながらの中華そばの様なあっさり系のラーメンを食べる頻度が徐々に増えてくる様な気がします。
最近もバイクで滋賀県東近江市の八日市あたりを走っていると、いかにも老舗のオーラを放つ「大島軒」という昔ながらのラーメン店が気になり立ち寄ってみたところ、これが素朴でなんとも懐かしい味のチャーシューメンを出すお店でした。
一杯1,000円以上する様な重厚で複雑な味のラーメンが人気を博すこのご時世に、久々にラーメンの原点を思い出させてくれるシンプルな味わいで、しかも一杯750円(2024年7月時点)というリーズナブルな価格でチャーシューメンを提供するこのお店をとても気に入ってしまいました。
そのため、今回はこのお店を訪問した時の様子を書いてみようと思います。
到着~入店
梅雨明けする少し前の週末、猛暑の中久々にバイクに乗って近場の滋賀県内を走っていたのですが、お昼時をだいぶ過ぎて空腹だった事もあり、どこかで昼食を取ってから帰宅しようと思っていたところ、黄色地に「ラーメン大島軒」と大きく書かれたお店が妙に気になりました。
よく見ると、「創業昭和三十年老舗の味」と書かれており、益々私の心を捉えてきます。そして、そのまま吸い込まれる様にお店の駐車場に入って行きました。
このお店の駐車場は未舗装ですが驚くほど広く、大型トラックも余裕で停められるレベルです。私の経験上、こういうトラックドライバーにやさしい造りのお店はハズレ無しと相場が決まっていますので、今回もアタリに間違いないと確信しました。
駐車場の一画を見ると放置車両の様に佇む、ラーメン屋台仕様の軽トラが横たわっていました。
このお店は屋台から営業を始めたそうなので、図らずも、この軽トラがその原点を象徴するお店のモニュメント的なものになっている様にも感じます。
店内に入ると、街の中華料理店などで良く見掛ける赤いカウンター席が目に飛び込んできます。雰囲気は期待していた通り、昔ながらのラーメン屋という感じのお店です。
カウンター席をメインに、テーブル席が数組あるだけのこじんまりとしたお店ですが、レトロな大衆食堂などが好きな私としては、それに通じる大好物の空間です。
メニューを見ると、一番人気として「チャーシューメン」を推しているので、ここは素直にお店の推しに乗る事にします。
チャーシューメン単品だとちょっと寂しいので、チャーハンでも付けようかと思ったのですが、このお店はチャーハンが無いそうなので、少し迷った挙句、ギョーザとライス(小)を付けて注文する事にしました。
今回は付けませんでしたが、ラーメンのトッピングメニューもあります。かまぼこのトッピングはちょっと珍しい気がします。
食事(チャーシューメン・ライス小・ギョーザ)
猛暑の中をバイクで走ってきて喉がカラカラだったので、セルフの水をおかわりしながら待っていると、注文の品のうち、チャーシューメンとライス(小)が運ばれてきました。ライスにはちょっとした漬物も付いてきます。
見た目は昔ながらのラーメンにチャーシューが大量に乗っただけの何の変哲もないチャーシューメンですが、私にとってはこういうでちょうどいいです。
某グルメ漫画風に言うと、「こういうのでいいんだよ」です。
スープはやや白濁しており、一口飲んでみると空腹の胃に優しく染みわたります。これぞ屋台ラーメンという感じの味です。あっさりしていますが、鶏ガラだけなく豚骨も入っているのでしっかりとうま味も感じます。
体が大量の汗で流れ出てしまった塩分を欲していたためか、そのまま二口目、三口目と連続してすすってしまうほどスープが美味しく感じました。
続いて麺ですが、これも昔ながらの中華麺といった感じのストレート麺でした。若干柔らかめでスープが良く絡みます。
そしてメイン具材のチャーシューです。チャーシュー一枚一枚は小ぶりですが、手作り感があり、味付けもしっかりしています。
このチャーシューの味付けが付近のスープに混ざり合い、これまた良い感じの味を作り出しています。
昔ながらのラーメンにはナルトやかまぼこが乗っている事が多いですが、このお店のラーメンにもちゃんとかまぼこが乗っています。
先ほど書いた通りトッピングとして追加増量もできます。
意外ですが、もやしも乗っていました。
もやしはこってり系の濃厚ラーメンに乗っている事が多いですが、こういうあっさり系ラーメンにも合うので、どんな役者にも合わせられる名脇役です。
チャーシューメンを食べ始めてからしばらくすると、ギョーザが到着しました。
見た目は普通のシンプルな焼き餃子ですが、ほど良い焼き目が食欲をそそります。
一口食べてみると、中の餡はしっかりと肉が詰まっており、これはビールがほしくなる味です。
この日はバイクで来たのでビールは飲めませんでしたが、そのかわりライスが進みました。
注文したどのメニューも美味しく、一気に平らげてしまいました。
お会計を済ませ、満腹のお腹を少し落ち着かせるために少し景色を楽しみながらバイクで走ろうと思ったので、近くを流れる愛知川沿いと、琵琶湖沿いのさざなみ街道を経由して帰路に就きました。
まとめ
今回は、滋賀県東近江市にある老舗ラーメン店「大島軒」で、お店一押しメニューのチャーシューメンを食べてきました。
そのチャーシューメンの味は、屋台から始まったこのお店らしく、昔ながらのシンプルなスタイルを保ちつつも、スープ、麺、チャーシューのどれをとっても確かなクオリティで、また食べたいと思わせるものでした。
このお店は長い間地元民に愛されているそうですが、今回の訪問でその理由がわかる様な気がしました。私もこのお店を愛する1人になりそうです。
住所 | 〒527-0051 滋賀県東近江市林田町1294-3 |
電話番号 | 0748-23-1948 |
営業時間 | 火~水: 11:00~15:00(ラストオーダー14:55) 17:00~22:30(ラストオーダー22:25) 土・日・祝日: 11:00~22:30(ラストオーダー22:25) 定休日:月曜日(ほか不定休あり) |
最寄り駅 | 近江鉄道八日市駅から近江鉄道バス御園線に乗車(約13分) 林田バス停で下車 徒歩約2分 |
最寄りIC | 名神高速道路 八日市ICから車で約5分 |
駐車場 | 駐車場あり |
公式ホームページ | http://www.cmacs.jp/33310/oshima/ |
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