最近滋賀県の色々な所で紅葉の見頃を迎えており、私もあちこち見に行っていますが、最近訪れた石山寺の紅葉や、昨年訪れた滋賀の永源寺の紅葉を思い出し、すっかりお寺の紅葉に魅了されている事に気づきました。
よく京都などのお寺で紅葉を楽しむ方にとっては何を今更と思うかも知れません。
ただ、どちらかというと自分は紅葉の景色の中をバイクで走り抜けるといった動的な紅葉鑑賞をする傾向にあったので、お寺で散策しながらじっくり味わう楽しみ方をこの歳になってようやく覚えたのかもしれません。
今度の週末もそんなお寺の紅葉を楽しもうと、滋賀県内の紅葉情報をチェックしてみると、割と近場の「百済寺」(ひゃくさいじ)というお寺が今見頃を迎えているという事でした。
このお寺の事は今まで知らなかったのですが、滋賀(近江国)で最も古いお寺と言われているそうで、聖徳太子とゆかりのあるお寺でもある様です。
さらに、県内では結構有名な紅葉スポットという事ですので、これは訪問しない訳にはいきません。
そういう訳で、今回はふらっと百済寺までソロツーリングをしてきました。
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百済寺の駐車場
出発の朝、前日の仕事の疲れか予定より結構寝過ごしてしまい、バイクで百済寺に到着したのは午前11時頃でした。
駐車場は紅葉色づく木々に囲まれており、この時点で期待できそうな予感です。
週末という事もあり、この時間になると駐車場は結構埋まっていましたが、満車になるという程ではありませんでした。
この駐車場、うれしい事に無料です。乗用車なら220台ほど停められるキャパがあります。
ちょっとわかりにくかったですが、赤いコーンが目印の二輪用駐輪スペースがあり、バイクの場合はここに停める様です。
ちなみに、私の愛車はHONDA 400Xというバイクで旧式の2016年モデルなのですが、到着した時に他の方の現行モデルの400Xが停まっており、ちょっと拝見させていただきました。(下の写真中央)
このモデルは結構売れていると聞いており、最近ちらほら見かけます。
実物を目にするとやはりいいなあと思います。しかも、この方の400Xはフルパニア装備をしており、旅バイク感が増していました。ほんと羨ましいです。
バイクを停め、お寺の入口の方に歩いてゆくと年季の入った案内板があり、どうやら現在地はこの図の中央やや左の喜見院と書かれたあたりの様です。
ここから図の上の方にある本堂まで行って帰ってくる事になります。
通用門~庭園・遠望台
駐車場のすぐ近くにある、お寺の通用門の前まで来ました。
階段を登り門に掛かるもみじを見上げると、色づき始めなのか緑から紅への綺麗なグラデーションになっていました。
門の中に入ると広場になっており、早速色づく紅葉のすばらしい景色が広がります。
このお寺は同じく滋賀県湖東地区にある西明寺、金剛輪寺とともに湖東三山と言われており、この三山は日本紅葉百選に選ばれているそうです。やはり期待できそうです。
受付窓口で拝観料 大人600円(2022年11月時点)を納め、中に入ります。
しばらく進むと、向こうの方によくお手入れされていそうな木々が見えてきました。
ここは庭園の様です。建物の外縁に座って眺めると、鯉が泳ぐ池を中心にして紅葉と整った緑の木々が広がり、素晴らしい庭園風景を作り出しています。
池を挟んで建物と反対側から眺めてみても、やはりいい景色です。思わず似た様な写真を何枚も撮ってしまいました。
この後、あまりにも紅葉が見事だったので、ひたすら色づくもみじを撮りまくっています。
一口にもみじと言っても本当に様々な顔を見せてくれるので、全く飽きる事なく眺めていられます。
もみじと庭園が見える間は、足を止めてカメラのシャッターを押したくなる風景が続きます。
写真を撮りながら、赤く染まるもみじだけでも、本当に色々な表現がある事を再認識させてくれました。
しばらく歩くと景色の開けた場所に辿り着きました。
ここからの眺望に関する案内板があり、これと見比べながら景色を眺めると、遠くの方は霞んで見えませんでしたが近くの太郎坊や安土城跡は確認する事ができました。
実はこの百済寺は織田信長によって焼き討ちされ、当時の建造物はほとんど焼失してしまったそうです。そのため現在の建造物は江戸時代以降に建立されたものらしいです。
百済寺は信長と敵対していた戦国大名の六角氏との結びつきが強かった事もあり、その辺りが信長にとって気にくわかなったのかもしれません。
ここから見える信長の居城だった安土城も本能寺の変の後に焼失する運命となるため、何か壮大な因縁の様なものを感じました。
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