2024年の春も、京都の桜を沢山見てきましたが、中でも印象に残っているのが、平野神社の桜です。
平野神社は桜の神社とも言われるほど、京都市内では屈指の桜の名所なのですが、他の名所に比べて京都駅からのアクセスがやや悪く、ついつい他に足が向いてしまうため、これまで一度も訪れた事がありませんでした。
しかし、今回ついに満開の桜が咲く一番良い時期にこの神社を訪れる事ができました。
400本余りの桜の木のみならず、その下に広がる黄色い菜の花とのコントラストがとても素晴らしかったので、今回はその時の様子を書いてみようと思います。
参拝
平野神社の最寄り駅は京福電鉄北野線の終点「北野白梅町」という駅なのですが、これが京都駅からだと何度も電車を乗り継ぐ必要があるので結構不便です。
そのため、今回は電車での移動をやめ、京都駅から市バスの50系統か205系統に乗って最寄りの「衣笠校前」バス停まで行くルートを選びました。
市バスは乗り換え無しで行けるのは便利なのですが、混雑で座れるはずもなく、観光客でスシ詰めの車内で何とか目的地に到着するまで耐える事になりました。
やがて目的地の衣笠校前バス停に到着し、ようやく混雑のバスから解放されました。
バス停から数分歩くとすぐに平野神社の鳥居が見えます。さすが桜の神社と言われているだけあって、入口から満開の桜が出迎えてくれます。
鳥居をくぐり、参道を歩いていても常に満開の桜が視界に入ってきます。
立ち止まってじっくり周囲を見回してみると、参道の両脇の桜だけではなく、紅白幕の向こう側に見事な枝垂れ桜が見えたりと、桜のバリエーションも豊富です。
神門が見えてきました。手水舎で両手を浄め、門の奥に進みます。
神門をくぐると見えてくるのは、拝殿です。
この拝殿、実は2018年の台風21号で倒壊してしまったそうですが、令和3年2021年9月に無事修復が完了したそうです。
見事に復活した力強さを少し分けてもらうかの様に、じっくりと拝殿を鑑賞した後、周囲に植えられている木々についてもじっくり見てみる事にします。
本殿の方に向かって左側に橘の木、右側に桜の木が植えられていました。そういえば、ひな壇に飾るひな人形とともに橘と桜の木を飾っていた事を思い出し、これらの木は何か意味がありそうだと思って後で調べてみると、桜と橘はともに魔よけの花という事らしく、平安時代の宮中に植えられていたそうです。
ふと振り向いてみると、一際目立つ巨木がそびえ立っているのに気づきました。近づくと、人が何人も束になっても敵わないぐらいの太い幹に圧倒されます。この木は神木の楠(クスノキ)で、強烈なオーラを放っている様に感じました。
神木からただならぬパワーを感じながら、今度は本殿の方へ向かいます。
本殿前にはちょっとした行列ができており、私も列に並び、無事参拝を済ませました。
参拝後、この神社の目玉でもある桜苑を散策してみる事にします。
と、その前にちょっと喉が渇いていたので、飲み物を買って桜を眺めながらしばし座って休憩をします。
見上げてみると、青空をバックに日の光を浴びた桜が見え、本当に綺麗です。
桜苑散策
喉もしっかり潤った所で、いよいよ桜苑の方へ向かいます。
紅白幕の向こうが桜苑なのですが、幕の上から沸き立つ様に咲く満開の桜が広がっているのを見ると、期待がどんどん膨らみます。
しばらく塀づたいに進むと、桜苑への入場受付所があります。
ここで入場料(当日券)の500円(2024年4月の価格)を納めて中に進みます。
桜苑の中に入った途端、満開の桜が目の前を埋め尽くします。
もうこの時点で来て良かったと思いました。
桜苑は思っていた以上に広く、無数の桜が植えられていました。色々調べてみると、神社全体で60種400本余りの桜の木が植えられているのだとか。
飲食物の持ち込みは禁止の様ですが、苑内のお店やキッチンカーで購入したものは飲食OKの様です。
椅子やベンチに腰掛け、苑内のお店で買った料理やお酒を楽しんでいる人がちらほらいました。
満開の桜自体の魅力も十分にあるのですが、その下に桜と競い合うように広がる黄色い菜の花とのコントラストが素晴らしく、そこがこの桜苑の最大の見所だと感じました。
桜のピンク色と菜の花の黄色が織りなす風景があまりにも美しく、何枚も写真に収めてしまいました。
着物を着て訪れている方もいたのですが、この風景にとてもよく合っていました。
桜と菜の花の組み合わせを見るのは初めてではなく、何年か前に静岡県の伊豆でも河津桜と菜の花がコラボする風景を見て軽く感動した覚えがありますが、今回はそれを上回る感動とスケール感があります。
桜と菜の花の競演をたっぷり堪能したところで、そろそろ出口の方に向かいます。
名残惜しいですが、満開の桜を後にして京都駅行きのバスに乗りこみ、帰宅の途に就く事にしました。
まとめ
今回は、桜の名所として知られる京都の平野神社を、満開の桜が咲き誇る時期に訪れました。
桜の開花時期限定の桜苑は、どこを歩いても圧倒的な数の桜が目の前を埋め尽くすので、見ごたえ十分でした。
また、無数の桜と共に黄色い菜の花が織りなす景色も素晴らしく、他の名所にはない、この場所ならではの魅力を楽しむ事ができます。
今回訪れてみて、私的には京都の桜の中でも1、2を争うほど大好きなスポットになりました。
住所 | 〒603-8322 京都市北区平野宮本町1番地 |
電話番号 | 075-461-4450 |
営業時間 | 6:00~17:00 ※桜の開花時期は夜間特別参拝のライトアップあり(公式ホームページ参照) |
アクセス(公共交通機関) | ・JR京都駅より市バス[205]または[50]系統に乗車し、衣笠校前バス停下車 徒歩約3分 ・京福電鉄北野線 北野白梅町駅より徒歩約7分 |
アクセス(自家用車) | 名神高速道路 京都南ICより車で約25分 ※駐車場あり(計17台) |
公式ホームページ | https://www.hiranojinja.com/ |
公式SNSアカウント | (Instagram)https://www.instagram.com/hirano_jinja/ (X)https://twitter.com/hiranojinja |
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