今回は、前回の記事「姫路・明石 日帰りの旅 1(姫路城 前編 通常公開エリア)」の続きになります。
お時間があれば、前回の記事も合わせて読んでいただけるとうれしいです。
前回は、姫路城の通常公開エリアを見て回った様子を書きましたが、訪れた時は姫路城の世界遺産登録30周年を記念した夏の特別公開期間中で、幸運にも普段公開されていないエリアを観覧できました。今回はその様子を書いてみようと思います。
(注:夏の特別公開は2023/9/24をもって終了しました)
あと、今回は電車で訪れたのですが、普段はバイクで旅をする事が多いので、二輪対応の駐車場があるのか気になってしまい、少し探してみたところ、ちゃんと有る事が確認できました。
最後の方でちょっと触れていますので、ツーリングがてら姫路城を訪れてみたいという方は参考にしてみてください。
夏の特別公開の対象エリア
夏の特別公開の案内板によると、対象エリアは普段公開されていない大天守周辺の櫓や小天守群の様です。
この案内板を見てわかったのですが、最初小天守は2つと思っていたところ、実は3つもある事に気づきました。今回の特別公開では、そのうち2つ(東小天守、乾小天守)が公開されていましたが、残る1つ(西小天守)は非公開のままです。
ちなみに、この西小天守はこれまで1度も一般には公開されていないとの事です。
イの渡櫓・東小天守
前回の記事で最後に訪れていた特別公開エリアへの入口から話を再開します。
まず、受付で特別公開エリアへの入場料(500円)を追加で支払い、中に入ります。最初の入口付近はイの渡櫓というエリアの様です。
少し進んだ所にある階段を上ると、案内板がありました。どうやらここは東小天守の内部の様です。
更に上の階に登ってゆくと、窓から景色が見渡せる様な高さに至ります。
東小天守最上階からの眺めもなかなかです。しっかり城下を見渡せるぐらい視界が開けています。
ロの渡櫓
次は、東小天守と乾小天守をつなぐ、ロの渡櫓を通ります。
渡櫓の幅は結構あり、よく光が注ぐ広い渡り廊下といった感じの場所でした。
窓から外を眺めると、他の天守や櫓の白い壁や瓦屋根が迫ってくる感じで間近に見る事ができます。城の外からでは絶対に見る事ができない景色なので、じっくりと目に焼き付けておきました。
乾小天守
ロの渡櫓を抜けると、乾小天守に至ります。
東小天守と同様、上の階に登って景色を眺める事ができるのですが、個人的にはこの天守からの眺めの方が好きです。
他の小天守などを間近に見る事ができるのはもちろん、姫路城の複雑な城郭の形も良く見渡す事ができ、緑の木々を縫うように、所々に伸びる白い城壁のラインや門の美しさを堪能できます。
天守群の白い壁と瓦屋根は遠巻きに見ても美しいのですが、間近で見るともっと美しく感じます。
大天守を間近でよく見てみると、結構凝った造形が施されており、細部に美しさが宿っている感じがします。
金ピカの煌びやかな美しさとは異なり、白を基調とした上品な美しさを纏った天守は、ずっと見ていても飽きません。
天守出口・本丸
乾小天守まで見終わると、一旦特別公開の観覧エリアは終わり、外に出る事になります。
外に出ると、本丸広場が広がっています。
広場から天守群の方を見上げてみると、これもまたすばらしい眺めでした。天守だけでこれだけ立派な城は、今まで見た事がありません。
ちょっと古い番組ですが、時代劇の「暴れん坊将軍」の中で、江戸城としてロケの舞台になっているお城は、実はこの姫路城らしいです。徳川家の将軍様の居城としても違和感ない、立派なお城だと思います。
折廻り櫓
もう一つの特別公開エリア「折廻り櫓」の前まで来ました。そのまま中に入ってみます。
2階に登ってみるといくつか部屋があります。
そのうちの一室は、これまで巡ってきた部屋の中では珍しく畳が敷かれており、暖を取るための炉まで設置されていました。
こういった櫓は防衛上の役割に加え、戦闘要員となる武士以外の人を待機させる場所にも使われたという話もあるので、武家の家族などといった非戦闘要員の方々に少しでも快適に過ごしてもらうための配慮なのかもしれません。
備前門~りの門
折廻り櫓を出て、すぐそばの備前門を出ると、番兵が詰めていたとされる旧番所や、井郭櫓(いのくるわやぐら)という井戸を備えた櫓があります。
さらに進むと、左手に城壁、右手に石垣という、お城好きにとってはぐっとくる景色が広がります。
二の丸
りの門を出ると、二の丸に出ます。ここでも高く積み上げられた立派な石垣を眺める事ができます。この石垣の上が先ほど訪れた本丸(備前丸)になります。
お菊井戸・ぬの門
二の丸を更に進むと、お菊井戸があります。
ここは、お菊の亡霊が夜な夜な現れて皿を一枚、二枚と数えるという、播州皿屋敷という有名な怪談話にまつわる井戸の様です。
ぬの門を抜けて二の丸を出て、しばらく城壁や石垣沿いに進みます。
いの門~菱の門
いの門を出ると、最初に来た道に戻る形となり、帰ってきたという実感が出てきます。
しばらくすると、有料の観覧エリアの出口があり、ここで姫路城散策は終了です。なかなかの見ごたえがあり、歩く距離も相当あったと思います。
ちょっとした運動になるレベルなので、ある程度の時間と体力を確保して挑んだ方が無難だと思います。
おみやげ店
出口付近にお土産店があったので、ちょっと覗いてみました。
姫路城の名の入ったよくあるグッズに加え、お城ならではの品もありました。個人的には姫路城のプラモデルにすごく惹かれましたが、何とか思いとどまりました。
他にも、ブロックで組み立てる姫路城やジグソーパズルなど、なかなか魅力的な品に惹かれそうになったので、あまり長居せずにお店を出る事にしました。
お土産店を出た後は、最初に通った大手門まで戻り、姫路城のボリュームたっぷりの観覧を終えました。
大手前公園駐車場(バイク駐車可能)
姫路城を出た後、いつかバイクでも来てみたいと思い、近くに二輪車を停められる駐車場が無いか探してみる事にしました。
道路を挟んで姫路城の対面に、「大手門駐車場」という大き目の駐車場が見えたので、最初そちらに行って見たのですが、残念ながら二輪は駐車できない駐車場でした。
ただ、ここに二輪車向け駐車場の案内版があり、それによると、近くの「大手前公園地下駐車場」という似た名前の別の駐車場であれば、二輪車が駐車できるとの事でした。
早速行って見ると、ちゃんと料金表に二輪の記載もあり、バイクも対応している事がわかりました。
これで、その気になればいつでも姫路城ツーリングに行けます。
バイク対応の駐車場も確認できた所で、そろそろお腹も空いてきました。
姫路の商店街には昼間から飲めそうな所が結構あると聞いているので、早速この後繰り出すことにしました。
次回の予告(姫路・明石 食べ飲み歩き)
姫路城を出た後、姫路駅周辺のお店をハシゴして飲み歩き、その勢いで電車で明石まで移動し、明石焼きを食べるという、思い付きの食べ飲み歩きをしました。
その様子は、次の記事「姫路・明石 日帰りの旅 3 Final(姫路・明石 食べ飲み歩き)」をご覧ください。
住所 | 姫路城管理事務所: 〒670-0012 姫路市本町68番地 姫路城三の丸広場北側 |
電話番号 | 姫路城管理事務所:079-285-1146 |
営業時間 | 開場時間 9:00~17:00(入城は16:00まで) 休城日:12月29日・30日 |
最寄り駅 | JR姫路駅から徒歩約20分 または、JR姫路駅北口から神姫バス乗車 大手門バス停下車 徒歩約5分 |
最寄りIC | 山陽自動車道 山陽姫路東IC(車で約15分) ※周辺に有料駐車場あり |
駐車場 | 周辺の公営駐車場例 ・大手前公園地下駐車場(二輪駐車可) ・大手門駐車場(二輪駐車不可) など |
公式ホームページ | 姫路市公式 https://www.city.himeji.lg.jp/castle/ 姫路城便覧(姫路城管理事務所) https://www.himejicastle.jp/ |
公式SNSアカウント | 姫路城運営事務所公式 (X:旧Twitter) https://twitter.com/himejijo_ops_o (Instagram) https://www.instagram.com/himejicastle_operations_office/ |
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