京都四条大宮で老舗食堂のカレー中華（京一本店）

11月に入り、京都は今年も観光客が最も訪れる紅葉シーズンを迎えました。

観光で京都を訪れる方は、やはり京都らしさを求めて会席料理などを提供する日本料理店などを好んで訪れる事と思います。

しかし、旅行の日程が1、2泊程度の短期であれば、それでも問題ないと思いますが、それより長く京都に滞在していると、だんだんそれらの食事に飽きて来るのではないかと思います。

そんな状況になったら、ちょっと訪れてみてほしいのが、京都の街中に何気なく存在する、庶民的な食堂です。

以前、「本能寺近くの老舗食堂でビフカツ丼と中華そば（京都生そば常盤）」という記事でも書きましたが、ふらっと入った食堂が、実は明治時代に創業した超老舗だったりすることが普通にあります。

こういったお店の料理は特に目新しいものは無く素朴なものが多いですが、会席料理の華やかな料理に少々疲れ気味の胃をほっとさせてくれると思います。

つい最近、そんな街の食堂の一つ、四条大宮の「京一本店」という創業70年以上の老舗食堂を訪れた時にいただいたカレー中華がとても美味しかったので、今回はその様子を書いてみようと思います。

お店の様子

阪急電鉄の大宮駅を出て後院通を北に向かって歩いて行くとすぐに目的のお店「京一本店」がありました。

雑居ビルの１階にあり、中に入ってみると意外と広く綺麗な店内です。週末の正午前に訪れたのですが、既に結構なお客で埋まっていました。それでも、この時は満席にはなっておらず、すぐに席に座る事が出来ました。

メニューを見てみると、うどん・そば・中華そばといった麺類に加え、かつ丼や親子丼などの丼ものも充実していました。ちなみに、定食は無い様です。

ドリンクと一品料理、そして、ぜんざいやパフェなどのスイーツ類のラインナップが意外と充実しています。私の席の近くにパフェを食べているお客が居たのですが、かなり美味しそうに見えたので、思わず注文しそうになりました。

ただ、今回はカレー中華を食べると決めていたので、何とか堪えてカレー中華のみを注文しました。

しばらく待っていると、注文したカレー中華が運ばれてきました。呑水が付いて来たので、アツアツを少しづつ取って冷ましながら食べるスタイルなのかもしれません。ただ、今回は結局呑水を使わずじまいでした。

カレー中華は茶色一色だと思っていましたが、思いのほか彩りが良く、見た目的にも美味しそうです。

特徴的なのは、真ん中に牛肉のしぐれ煮がどんと盛られている所で、これがすき焼きの牛肉の様な甘辛い味わいで本当に美味しいです。

このしぐれ煮があるおかげで、単なるカレーと中華そばの掛け合わせにとどまらず、独特の味の深みが出ている様に感じます。

カレーの餡はシャバシャバ系ではなく、ちょうど良い加減のとろみがあります。一口含んでみると、口いっぱいにカレーの風味が広がり、食欲をそそります。

この餡は麺にも良く絡み、麺をすすっても喉越しにしっかりカレーを感じる事ができます。

そして、先ほども触れた牛肉のしぐれ煮ですが、少し甘めの味付けがカレーのスパイシーさと良く合っており、すっかり気に入ってしまいました。

カレーに目が行きがちですが、控えめに蒲鉾も入っていて、これが中華そばでもある事を思い出させてくれます。

美味しさのあまり、どんどん箸が進み、あっという間に麺を平らげてしまいました。

麺は無くなりましたが、カレー餡がだいぶ残ってしまいました。

そうなると、やっぱりアレが欲しくなります。

そう、もちろんライスの事です。気づいたら反射的にライスの小を追加注文していました。

ライスに漬物を3種も添えてくれるとは、さすが京都という感じがします。

早速ライスを残ったカレー餡の湖にドボンします。

混ぜてカレー雑炊風にして、カレー中華の第二形態が完成です。

やはりカレーとライスの相性は抜群です。少し残しておいた牛肉のしぐれ煮が、ここでも良い働きをしてくれました。

既に麺がお腹の中に入っているはずなのに、それが無かったかの様な食べっぷりでライスがどんどん進んでゆき、米粒１つ残さずきれいに完食してしまいました。

さすがに最後はお腹いっぱいになりましたが、カレー中華の美味しさにどっぷりと浸る事ができ、大満足でした。

今回は、京都の四条大宮にある老舗食堂の京一本店で、名物のカレー中華をいただきました。

想像していた以上に美味しく、麺だけに飽き足らず、思わずライスまで追加注文してしまうほどでした。

気のせいかもしれませんが、京都はカレーうどんやカレー丼など、カレーを使った料理が美味しいお店が多いと感じています。

その中でも、今回訪れた京一本店のカレー中華は本当にお勧めですので、京都観光で会席料理に飽きてしまったり、出張で訪れた時などに是非立ち寄ってみてください。

住所	〒604-8804 京都府京都市中京区壬生坊城町1
電話番号	075-842-0385
営業時間	11:00～20:00（当面の間とのこと）定休日：木曜日、第３・４水曜日
アクセス（公共交通機関）	阪急京都線大宮駅から徒歩1分京福嵐山線四条大宮駅から徒歩１分
アクセス（自家用車）	名神高速道路京都南ICから車で約20分 ※駐車場なし（近隣にコインパーキング有）
公式ホームページ	https://www.kyouichi.co.jp/