京都では先週あたりから桜が咲き始めましたが、そんな桜を横目に一人京都の街にふらっと繰り出し、またまた昼飲みをしてきました。
3回目となる今回の一人飲み散歩で訪れたのは、前回の居酒屋たつみ(京都一人飲み散歩#2(居酒屋 たつみ))からもほど近い、新京極商店街の中にある「京極スタンド」という人気居酒屋です。
このお店は、昭和2年(1927年)創業の老舗で、京都三大老舗居酒屋の一つと呼ばれる事もあるほどの有名店です。ちなみに、三大老舗居酒屋の他の2店は「神馬」、「赤垣屋」だそうですので、いずれこれらのお店もこのシリーズで訪れてみたいと思います。
今回は、そんな「京極スタンド」を訪れた時の様子を書いてみたいと思います。
新京極商店街~入店
お店の最寄り駅は阪急京都線の京都河原町駅ですが、今回は京都駅を経由して地下鉄烏丸線に乗り換え、四条駅で降り、そこからお店のある新京極商店街まで歩く事にしました。
この商店街のすぐ横に並行する様に寺町京極商店街もあるためか、結構な人で賑わっています。
目的のお店「京極スタンド」の前まで来ました。看板は綺麗で新しく、ぱっと見老舗特有の古めかしさが無いように見えます。
しかし、よくよく見てみると、ドアや店頭のショーケースとその中にある食品サンプル群がレトロ感を醸し出していました。
人気店とは聞いていたので、多少覚悟して来たのですが、やはりこの時(週末の15時頃)も満席でした。ただ、順番待ちのリストを見ると、待っているのは1組だけと意外に少なかったので、すかさず自分もリストに名前を記入し、順番を待つ事にしました。
10分ほど待った所で自分の前に記帳したお客が呼び出されましたが、どうやら帰ってしまった様だったので、次の私がお店の中に入る事になりました。
お店の中に入ると、店内を埋め尽くすお客の熱気とレトロ感あふれる大衆居酒屋の雰囲気に包まれます。創業が昭和2年という事なので、時期的に大正レトロな印象も受けてしまうほど年季が入っています。
テーブル席とカウンター席がありますが、いずれも他のお客と相席となる様です。カウンターも壁際に設置されているのではなく、両側に向かい合って座るタイプなので、細長い一続きのテーブルと思った方が良さそうです。
今回私はカウンター席に案内されたのですが、すぐ向かいに知らないお客がいたので、一瞬気まずい感じになりましたが、そのお客はちょうど飲み終わった所の様で、程なくして席を立ってゆきました。
複数人で訪れる場合はそれほど相席が気にならないかもしれませんが、一人で訪れる場合、他のお客との交流を楽しみたいという場合でない限り、ちょっと微妙かもしれません。
昼飲み開始
対面のお客が帰った所で、今回も昼飲みのスタートです。
今回の開幕はキリンラガービールの大瓶にしました。
ドリンクメニューは各席に置いてあるのですが、料理は基本的に店内に貼り出された短冊メニューなどから選ぶ事になります。
最初に注文した一品は、事前にちょっと気になっていた、「鰻ざく」(うざく)です。
スライスされたキュウリの上に鰻のかば焼きが数切れ乗せられた、意外な組み合わせの料理です。
脂の乗った鰻と、さっぱりしたキュウリの相性が絶妙で、想像以上に美味しかったです。
今回はビールと合わせてしまいましたが、個人的には日本酒の方が合いそうだと感じました。
次は「ビフカツ」を注文しました。トンカツの場合はスルーしていたと思いますが、ビーフのカツはこういう大衆居酒屋でお目にかかる機会が少ないので、ちょっと食べてみたくなりました。
見た目は、普通のトンカツと何ら変わりません。
しかし、断面を見ると、まぎれもなくビーフです。
一口食べてみると、牛ステーキをサクサクの衣で包んだ様な贅沢な食感で美味しいです。
こちらの方はビールで大正解でした。やはり揚げ物とビールの相性は抜群です。
そろそろビールが無くなってきたので、メガサイズのハイボール(サントリー角メガハイボール)を注文しました。
これでお酒はしばらく持ちそうです。
少しお腹にたまりそうな料理がほしいと軽い気持ちで「揚げソバ」を注文しました。
揚げたパリパリの麺に野菜や肉が入った餡をかけた、いわゆる皿うどんの様なものなのですが、これが予想外のボリュームでびっくり。隣のお客もこれを一人で食べるのかとちょっと驚いている様子でした。
注文してしまったからには腹を決め、ハイボール片手に黙々と食べ始めます。
揚げソバ自体は美味しいのですが、やはり終盤はだんだん飽きてきて消化試合の様な感じになってきます。お酒のアテとして食べるのであれば、個人的には2~3人ぐらいでシェアするのがちょうど良い量だと思います。
最後はフードファイターみたいになってしまいましたが、何とか揚げソバを間食し、お腹いっぱいになりました。
他にも色々つまみたいものがあったのですが、またの機会にお預けです。
この時は満腹状態でしたが、それでも最後のシメに何か汁物でも頼もうかと店内に貼り出したメニューを眺めてみると、今回も「かす汁」が目に留まりました。
そろそろ冬季限定の酒粕を使ったかす汁の提供も終わりそうなので、最後に一杯注文する事にしました。
何気に、この一人飲みシリーズの第1回目から、毎回かす汁を注文してきましたが、個人的にはこのお店のかす汁が一番気に入りました。
満腹時の私にとっては若干効きましたが、具がたっぷり入って食べ応えもあります。
今季最後のかす汁を味わった後、お会計をするためにレジまで向かいます。
このお店のお会計伝票は下の写真にある様に個性的で、ドリンクや料理を注文する度に、金額が書かれたマスに印が付けられていきます。
私も何となくこの伝票の読み方がわかったので、あらかじめ算出してみると合計4,400円でした。レジで実際に支払った金額も同じだったので、答え合わせの結果もOKでした。
ちなみに、今回オーダーした品と金額を何とか覚えていたので書いておきます。
注文の品一覧:
・キリン瓶ビール(大瓶) 700円
・鰻ざく 650円
・ビフカツ 800円
・サントリー角メガハイボール 900円
・揚げソバ 850円
・かす汁 500円
合計 4,400円(2024年3月時点の価格)
お店を出た後、酔い醒ましと腹ごなしを兼ねて、少し京都の街を散歩してから帰宅の途に就きました。
まとめ
今回は、京都の新京極商店街にある人気の老舗居酒屋「京極スタンド」で昼から一人飲みをしてきました。
昭和2年の創業当時の面影をそのまま残した店内なので、レトロ好きで大衆酒場の雰囲気が好きな人にはぴったりハマるお店だと思います。
今回注文した料理はもちろんどれも美味しかったのですが、他にも食べたいと思う魅力的な料理も沢山あったので、何度も訪れて色々なメニューを試したくなるお店です。
また、今回1人飲みをしてきましたが、このお店は相席が基本のお店なので、どちらかと言うと複数人の方が入りやすいと感じました。特に2、3人で軽く飲みに行く場合にはおすすめのお店だと思います。
住所 | 〒604-8042 京都市中京区新京極通四条上ル中之町546 |
電話番号 | 075-221-4156 |
営業時間 | 12:00~21:00 定休日:火曜日 |
アクセス(公共交通機関) | ・阪急電鉄 京都線 河原町駅 地下9番出口より徒歩すぐ ・京阪電鉄 京阪本線 四条駅 より徒歩約7分 ・京都市地下鉄 烏丸線 烏丸駅より徒歩約10分 |
アクセス(自家用車) | 名神高速道路 京都南ICより車で約25分 ※駐車場なし (公共交通機関の利用推奨) |
公式ホームページ | https://shinkyogoku-stand.jp/ |
公式SNSアカウント | (X)https://twitter.com/sutando4156 |
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